SQLite3: ATTACH で読み取り専用メインDBと読み書き可能DBを組み合わせるテクニック

2024-05-14

SQLite3: メインデータベース読み取り専用と ATTACH

動作原理

SQLite3 では、メインデータベースと ATTACH データベースを単一の接続内で管理することができます。メインデータベースを開く際に SQLITE_OPEN_READONLY フラグを指定することで、読み取り専用モードで開くことができます。一方、ATTACH するデータベースは読み取り/書き込み可能なモードで開くことができます。

手順

以下の手順で、メインデータベースを読み取り専用モードで開き、別々のデータベースを ATTACH します。

  1. メインデータベースを SQLITE_OPEN_READONLY フラグを使用して開きます。
sqlite3 *db;
sqlite3_open("main.db", &db, SQLITE_OPEN_READONLY, NULL);
  1. ATTACH するデータベースを ATTACH DATABASE コマンドを使用して開きます。
sqlite3_exec(db, "ATTACH DATABASE 'attach.db' AS attach", NULL, NULL, NULL);
  1. ATTACH したデータベースに対してクエリを実行したり、データ操作を実行したりすることができます。
sqlite3_exec(db, "SELECT * FROM attach.table", callback, NULL, NULL);
  1. すべての操作が完了したら、ATTACH したデータベースをデタッチします。
sqlite3_exec(db, "DETACH DATABASE attach", NULL, NULL, NULL);
  1. メインデータベースを閉じます。
sqlite3_close(db);

利点

  • 複数のデータベースを単一の接続で管理できるため、コードを簡潔に記述できます。
  • メインデータベースを書き込みから保護することで、データの整合性を保ちやすくなります。
  • ATTACH するデータベースは読み取り/書き込み可能なので、必要な操作を柔軟に実行できます。

注意点

  • メインデータベースを書き込み専用モードで開くと、ATTACH したデータベースに書き込むことはできません。
  • ATTACH したデータベースは、メインデータベースと同じフォルダ内に存在する必要があります。
  • ATTACH したデータベースに対して行った変更は、デタッチするまでメインデータベースに反映されません。

まとめ

SQLite3 の ATTACH 機能を活用することで、メインデータベースを保護しながら、複数のデータベースを効率的に扱うことができます。このテクニックは、複雑なデータベースアプリケーションを開発する際に役立ちます。




SQLite3: メインデータベース読み取り専用と ATTACH サンプルコード

#include <sqlite3.h>

int main() {
  sqlite3 *db;

  // メインデータベースを `SQLITE_OPEN_READONLY` フラグを使用して読み取り専用モードで開く
  if (sqlite3_open("main.db", &db, SQLITE_OPEN_READONLY, NULL) != SQLITE_OK) {
    fprintf(stderr, "Error opening main database: %s\n", sqlite3_errmsg(db));
    return 1;
  }

  // ATTACH するデータベースを開く
  if (sqlite3_exec(db, "ATTACH DATABASE 'attach.db' AS attach", NULL, NULL, NULL) != SQLITE_OK) {
    fprintf(stderr, "Error attaching database: %s\n", sqlite3_errmsg(db));
    sqlite3_close(db);
    return 1;
  }

  // ATTACH したデータベースに対してクエリを実行
  sqlite3_stmt *stmt;
  if (sqlite3_prepare_v2(db, "SELECT * FROM attach.table", -1, &stmt, NULL) != SQLITE_OK) {
    fprintf(stderr, "Error preparing statement: %s\n", sqlite3_errmsg(db));
    sqlite3_close(db);
    return 1;
  }

  // クエリ結果を処理
  while (sqlite3_step(stmt) == SQLITE_ROW) {
    for (int i = 0; i < sqlite3_column_count(stmt); i++) {
      printf("%s\t", sqlite3_column_text(stmt, i));
    }
    printf("\n");
  }

  // クエリを終了
  sqlite3_finalize(stmt);

  // ATTACH したデータベースをデタッチ
  if (sqlite3_exec(db, "DETACH DATABASE attach", NULL, NULL, NULL) != SQLITE_OK) {
    fprintf(stderr, "Error detaching database: %s\n", sqlite3_errmsg(db));
    sqlite3_close(db);
    return 1;
  }

  // メインデータベースを閉じる
  sqlite3_close(db);

  return 0;
}

説明

  • このコードは、main.db という名前のメインデータベースと、attach.db という名前の ATTACH するデータベースを使用します。
  • ATTACH したデータベースに対して SELECT * FROM attach.table というクエリが実行されます。
  • クエリ結果はコンソールに出力されます。
  • メインデータベースは sqlite3_close 関数を使用して閉じられます。

実行方法

  1. 上記のコードを main.cpp という名前のファイルに保存します。
  2. 以下のコマンドを実行してコードをコンパイルします。
g++ main.cpp -o main -lsqlite3
./main

注意事項

  • このコードはあくまでサンプルであり、実際のアプリケーションでは必要に応じて修正する必要があります。



SQLite3: メインデータベース読み取り専用と ATTACH の代替方法

MEMORY キーワードを使用して、メインメモリ内に一時的なデータベースを作成し、ATTACH することができます。この方法は、一時的なデータや、メインデータベースを書き換えずにクエリを実行したい場合に役立ちます。

sqlite3_exec(db, "ATTACH MEMORY AS attach", NULL, NULL, NULL);

仮想テーブル

CREATE VIRTUAL TABLE 句を使用して、別のデータベースからデータを仮想的に表示する仮想テーブルを作成することができます。この方法は、複雑なクエリを簡潔に記述したい場合や、複数のデータベースのデータを結合したい場合に役立ちます。

CREATE VIRTUAL TABLE attach USING FTS5('attach.db', 'main');

外部関数

SQLite3 には、外部関数と呼ばれる、C 言語で記述されたカスタム関数を実行するための機能があります。この機能を使用して、別のデータベースにアクセスするカスタム関数を作成することができます。

CREATE FUNCTION load_data(filename TEXT)
RETURNS TABLE
AS
BEGIN
  -- 別のデータベースにアクセスするカスタム関数
  SELECT * FROM other_db.table;
END;

UNION オペレータを使用して、複数のデータベースからのクエリ結果を結合することができます。この方法は、シンプルなクエリを実行したい場合に役立ちます。

SELECT * FROM main.table
UNION
SELECT * FROM attach.table;

それぞれの方法の利点と欠点

方法利点欠点
ATTACHシンプルで使いやすいメインデータベースと同じフォルダ内に存在する必要がある
MEMORY アタッチ一時的なデータに適しているメモリ使用量が多くなる可能性がある
仮想テーブル複雑なクエリを簡潔に記述できる仮想テーブルの作成とクエリの実行に時間がかかる場合がある
外部関数柔軟性が高いC 言語の知識が必要
UNION オペレータシンプル複雑なクエリには適していない

最適な方法を選択

どの方法が最適かは、具体的な要件によって異なります。シンプルな要件であれば、ATTACHUNION オペレータなどのシンプルな方法で十分です。より複雑な要件の場合は、MEMORY アタッチ、仮想テーブル、外部関数などのより高度な方法を検討する必要があります。


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