MySQL/MariaDB: SHA-256パスワードでセキュリティを強化!手順とコード解説

2024-07-01

SHA-256 パスワードを生成する手順

MariaDB で SHA-256 パスワードを生成するには、以下の手順に従います。

まず、sha256_password プラガブル認証を有効にする必要があります。これを行うには、次のコマンドを実行します。

ALTER USER 'mysql'@'localhost' REQUIRE PASSWORD 'sha256_password';

このコマンドは、mysql ユーザーのパスワードを sha256_password プラガブル認証に変更します。他のユーザーのパスワードを変更するには、ユーザー名を mysql に置き換えます。

新しいユーザーを作成するには、次のコマンドを実行します。

CREATE USER 'new_user'@'localhost' IDENTIFIED WITH sha256_password BY 'new_password';

このコマンドは、new_user という名前の新しいユーザーを作成し、パスワードを new_password に設定します。

SET PASSWORD FOR 'existing_user'@'localhost' = PASSWORD('new_password');

SHA-256 パスワードを使用する利点は次のとおりです。

  • セキュリティ: SHA-256 は、MD5 よりもはるかに安全な暗号化アルゴリズムです。これは、ブルートフォース攻撃やその他の攻撃からパスワードを保護するのに役立ちます。
  • 整合性: SHA-256 ハッシュは、元のパスワードと同じであっても、異なるパスワードに対して同じになります。これは、パスワードを安全に格納し、比較するのに役立ちます。
  • 移植性: SHA-256 は、広くサポートされているアルゴリズムです。これは、さまざまなシステムでパスワードを簡単に使用できることを意味します。
  • 一度生成された SHA-256 ハッシュは元に戻せません。 パスワードを忘れた場合は、ユーザーを削除して新しく作成する必要があります。
  • SHA-256 ハッシュは、強力なパスワードと同じくらい安全です。 強力なパスワードを選択し、安全に保管することが重要です。



新しいユーザーを作成する

CREATE USER 'new_user'@'localhost' IDENTIFIED WITH sha256_password BY 'new_password';

既存のユーザーのパスワードを変更する

SET PASSWORD FOR 'existing_user'@'localhost' = PASSWORD('new_password');

パスワードをハッシュ化する

SELECT SHA2('password');

このコードは、password 文字列の SHA-256 ハッシュを返します。

ハッシュを検証する

SELECT PASSWORD('password') = SHA2('password');

このコードは、password 文字列の SHA-256 ハッシュが password 文字列のハッシュと一致するかどうかを確認します。




MariaDB で SHA-256 パスワードを生成するその他の方法

トリガーを使用して、新しいパスワードが挿入または更新されるたびに SHA-256 ハッシュを自動的に生成できます。これを行うには、次の手順に従います。

CREATE TRIGGER user_password_update BEFORE UPDATE OR INSERT ON user
FOR EACH ROW
BEGIN
  IF NEW.password IS NOT NULL THEN
    SET NEW.password = PASSWORD(NEW.password);
  END IF;
END;

このトリガーは、user テーブルの password 列が更新または挿入されるたびに、新しいパスワードの SHA-256 ハッシュを生成します。

ストアドプロシージャを使用して、SHA-256 ハッシュを生成できます。これを行うには、次の手順に従います。

CREATE PROCEDURE create_user(
  IN user_name VARCHAR(255),
  IN password VARCHAR(255)
)
BEGIN
  INSERT INTO user (user_name, password)
  VALUES (user_name, PASSWORD(password));
END;

このストアドプロシージャは、新しいユーザーを作成し、パスワードを SHA-256 ハッシュとして格納します。

クライアントライブラリを使用する

MariaDB クライアントライブラリを使用して、SHA-256 ハッシュを生成できます。たとえば、PHP を使用して次のコードを実行できます。

<?php

$password = 'new_password';
$hash = hash('sha256', $password);

echo $hash;

?>

留意点

  • トリガーとストアドプロシージャは、サーバー側のコードです。誤って実装すると、セキュリティ上の問題が発生する可能性があります。
  • クライアントライブラリは、クライアント側で実行されます。クライアントが侵害された場合、パスワードが漏洩する可能性があります。

SHA-256 パスワードを生成するには、さまざまな方法があります。最良の方法は、特定のニーズと要件によって異なります。


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