macOSでDocker Composeを使ってMariaDBデータベースを立ち上げ、永続データを扱う際の注意点
macOS、Docker、MariaDBにおけるDocker Compose永続データ問題:詳細解説
このガイドでは、macOS環境でDocker Composeを使用してMariaDBデータベースを立ち上げ、永続データを扱う際に発生する問題と解決策について詳しく解説します。
問題点
デフォルト設定では、MariaDBコンテナ内のデータはコンテナが削除されると消去されます。これは開発環境では問題ない場合もありますが、本番環境では致命的な問題となります。
解決策
永続データを維持するには、以下の方法があります。
Docker Volumeは、コンテナの生存期間を超えてデータを永続的に保存するための機能です。
手順
docker-compose.yml
ファイルにボリュームを定義します。
services:
mariadb:
volumes:
- db_data:/var/lib/mysql
volumes:
db_data:
- コマンドを実行してボリュームを作成します。
docker volume create db_data
docker-compose up
コマンドを実行してコンテナを起動します。
利点
- シンプルで使いやすい
- データのバックアップと復元が容易
欠点
- データの場所が分かりにくい
- 複数のコンテナ間でデータを共有しにくい
ホストディレクトリのマウント
ホストマシンのディレクトリをコンテナ内にマウントすることで、永続データを保存できます。
services:
mariadb:
volumes:
- ./data:/var/lib/mysql
- ホストマシンのディレクトリ構造が複雑になる
- ホストマシンのデータが破損するリスクがある
データベース専用コンテナの使用
MariaDBなどのデータベースは、専用のコンテナで実行するのが一般的です。
- MariaDB用のDockerイメージをダウンロードします。
docker pull mariadb:latest
- データベース用のボリュームを作成します。
docker volume create db_data
- 以下のコマンドを実行してコンテナを起動します。
docker run -d --name mariadb -p 3306:3306 -v db_data:/var/lib/mysql mariadb:latest
- データベースの管理が容易
- セキュリティを強化できる
- 設定が複雑になる
- リソースの消費量が増える
その他の注意点
- データベースのバックアップと復元を定期的に行う
- セキュリティ対策を講じる
Docker Composeを使用してMariaDBデータベースを立ち上げ、永続データを扱う際には、上記の解決策を参考に適切な方法を選択することが重要です。
追加情報
- 上記以外にも、
docker-compose.yml
ファイルに環境変数を定義することで、データベースの設定を変更できます。 - データベースの接続情報は、コンテナの起動ログを確認できます。
version: "3"
services:
mariadb:
image: mariadb:latest
volumes:
- db_data:/var/lib/mysql
ports:
- "3306:3306"
environment:
- MYSQL_ROOT_PASSWORD=password
- MYSQL_DATABASE=sample
volumes:
db_data:
Dockerfile
FROM mariadb:latest
ENV MYSQL_ROOT_PASSWORD password
ENV MYSQL_DATABASE sample
RUN echo "CREATE DATABASE sample;" | mysql -u root -p"$MYSQL_ROOT_PASSWORD"
使用方法
- 上記のコードをファイルに保存します。
docker-compose up -d
mysql -u root -p password -D sample
CREATE TABLE users (
id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
name VARCHAR(255) NOT NULL,
email VARCHAR(255) NOT NULL,
PRIMARY KEY (id)
);
INSERT INTO users (name, email) VALUES ('John Doe', '[email protected]');
SELECT * FROM users;
補足
- 上記のコードはサンプルです。必要に応じて変更してください。
- データベースの接続情報は、環境によって異なります。
その他の永続データの保存方法
外部ストレージの使用
Amazon S3やGoogle Cloud Storageなどの外部ストレージサービスを使用して、永続データを保存できます。
- 外部ストレージサービスのアカウントを作成します。
- バケットを作成します。
- スケーラブル
- 高可用性
- コストがかかる
データベーススナップショットを使用して、特定時点のデータベースの状態を保存できます。
- データベースのスナップショットを作成します。
- 必要に応じて、スナップショットからデータベースを復元します。
- データの復元が容易
- スナップショットの作成に時間がかかる
- ストレージ容量を消費する
データベースダンプを使用して、データベースのデータをファイルに保存できます。
- シンプル
- 汎用性が高い
- ファイルの管理が必要
macos docker mariadb