macOSでDocker Composeを使ってMariaDBデータベースを立ち上げ、永続データを扱う際の注意点

2024-04-09

macOS、Docker、MariaDBにおけるDocker Compose永続データ問題:詳細解説

このガイドでは、macOS環境でDocker Composeを使用してMariaDBデータベースを立ち上げ、永続データを扱う際に発生する問題と解決策について詳しく解説します。

問題点

デフォルト設定では、MariaDBコンテナ内のデータはコンテナが削除されると消去されます。これは開発環境では問題ない場合もありますが、本番環境では致命的な問題となります。

解決策

永続データを維持するには、以下の方法があります。

Docker Volumeは、コンテナの生存期間を超えてデータを永続的に保存するための機能です。

手順

  1. docker-compose.ymlファイルにボリュームを定義します。
services:
  mariadb:
    volumes:
      - db_data:/var/lib/mysql

volumes:
  db_data:
  1. コマンドを実行してボリュームを作成します。
docker volume create db_data
  1. docker-compose upコマンドを実行してコンテナを起動します。

利点

  • シンプルで使いやすい
  • データのバックアップと復元が容易

欠点

  • データの場所が分かりにくい
  • 複数のコンテナ間でデータを共有しにくい

ホストディレクトリのマウント

ホストマシンのディレクトリをコンテナ内にマウントすることで、永続データを保存できます。

services:
  mariadb:
    volumes:
      - ./data:/var/lib/mysql
  • ホストマシンのディレクトリ構造が複雑になる
  • ホストマシンのデータが破損するリスクがある

データベース専用コンテナの使用

MariaDBなどのデータベースは、専用のコンテナで実行するのが一般的です。

  1. MariaDB用のDockerイメージをダウンロードします。
docker pull mariadb:latest
  1. データベース用のボリュームを作成します。
docker volume create db_data
  1. 以下のコマンドを実行してコンテナを起動します。
docker run -d --name mariadb -p 3306:3306 -v db_data:/var/lib/mysql mariadb:latest
  • データベースの管理が容易
  • セキュリティを強化できる
  • 設定が複雑になる
  • リソースの消費量が増える

その他の注意点

  • データベースのバックアップと復元を定期的に行う
  • セキュリティ対策を講じる

Docker Composeを使用してMariaDBデータベースを立ち上げ、永続データを扱う際には、上記の解決策を参考に適切な方法を選択することが重要です。

追加情報

  • 上記以外にも、docker-compose.ymlファイルに環境変数を定義することで、データベースの設定を変更できます。
  • データベースの接続情報は、コンテナの起動ログを確認できます。



version: "3"

services:
  mariadb:
    image: mariadb:latest
    volumes:
      - db_data:/var/lib/mysql
    ports:
      - "3306:3306"
    environment:
      - MYSQL_ROOT_PASSWORD=password
      - MYSQL_DATABASE=sample

volumes:
  db_data:

Dockerfile

FROM mariadb:latest

ENV MYSQL_ROOT_PASSWORD password
ENV MYSQL_DATABASE sample

RUN echo "CREATE DATABASE sample;" | mysql -u root -p"$MYSQL_ROOT_PASSWORD"

使用方法

  1. 上記のコードをファイルに保存します。
docker-compose up -d
mysql -u root -p password -D sample
CREATE TABLE users (
  id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
  name VARCHAR(255) NOT NULL,
  email VARCHAR(255) NOT NULL,
  PRIMARY KEY (id)
);
INSERT INTO users (name, email) VALUES ('John Doe', '[email protected]');
SELECT * FROM users;

補足

  • 上記のコードはサンプルです。必要に応じて変更してください。
  • データベースの接続情報は、環境によって異なります。



その他の永続データの保存方法

外部ストレージの使用

Amazon S3やGoogle Cloud Storageなどの外部ストレージサービスを使用して、永続データを保存できます。

  1. 外部ストレージサービスのアカウントを作成します。
  2. バケットを作成します。
  • スケーラブル
  • 高可用性
  • コストがかかる

データベーススナップショットを使用して、特定時点のデータベースの状態を保存できます。

  1. データベースのスナップショットを作成します。
  2. 必要に応じて、スナップショットからデータベースを復元します。
  • データの復元が容易
  • スナップショットの作成に時間がかかる
  • ストレージ容量を消費する

データベースダンプを使用して、データベースのデータをファイルに保存できます。

  • シンプル
  • 汎用性が高い
  • ファイルの管理が必要

macos docker mariadb


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