PostgreSQL: 配列型を使いこなしてデータ操作をもっと効率化!挿入、更新、削除、関数活用まで徹底解説
PostgreSQLにおける配列値の挿入
配列型の準備
まず、配列型を格納するためのテーブルを作成する必要があります。以下は、employees
という名前のテーブルを作成し、その中にname
というテキスト列と、phone_numbers
という電話番号の配列列を持つ例です。
CREATE TABLE employees (
name text,
phone_numbers text[]
);
この例では、phone_numbers
列は、カンマ区切りの電話番号のリストを格納するテキスト配列です。
配列値を挿入するには、INSERT
ステートメントとARRAY
コンストラクタを使用します。ARRAY
コンストラクタは、カンマ区切りの値のリストを使用して、配列リテラルを作成します。
以下は、employees
テーブルにレコードを挿入する例です。このレコードには、John Doe
という名前と、'(408)-555-1212'
と'(408)-555-1213'
という2つの電話番号が含まれます。
INSERT INTO employees (name, phone_numbers)
VALUES ('John Doe', ARRAY['(408)-555-1212', '(408)-555-1213']);
上記のステートメントは、以下の結果を返します。
INSERT 1 row
複数行の挿入
INSERT
ステートメントを使用して、複数の行を同時に挿入することもできます。
以下は、employees
テーブルに3つのレコードを挿入する例です。
INSERT INTO employees (name, phone_numbers)
VALUES
('Jane Doe', ARRAY['(650)-345-6789']),
('John Smith', ARRAY['(415)-222-3333', '(415)-222-4444']),
('Peter Jones', ARRAY['(510)-555-1212'])
;
INSERT 3 rows
既存のレコードに配列値を挿入することもできます。
以下は、employees
テーブルのJohn Doe
という名前のレコードのphone_numbers
列に、新しい電話番号'(408)-555-4444'
を追加する例です。
UPDATE employees
SET phone_numbers = phone_numbers || ARRAY['(408)-555-4444']
WHERE name = 'John Doe';
UPDATE 1 row
その他のテクニック
- PostgreSQLは、多重配列の挿入もサポートしています。
- 既存の配列要素を更新したり削除したりすることもできます。
- 配列値の操作に使用できる様々な組み込み関数があります。
これらの詳細については、PostgreSQLの公式ドキュメントを参照してください。
PostgreSQLにおける配列値の挿入は、比較的簡単です。ARRAY
コンストラクタを使用して、カンマ区切りの値のリストから配列リテラルを作成することができます。また、INSERT
およびUPDATE
ステートメントを使用して、既存のテーブルに配列値を挿入したり、更新したりすることができます。
PostgreSQLにおける配列値の挿入 - サンプルコード
基本的な挿入
CREATE TABLE employees (
name text,
phone_numbers text[]
);
INSERT INTO employees (name, phone_numbers)
VALUES ('John Doe', ARRAY['(408)-555-1212', '(408)-555-1213']);
このコードは、employees
という名前のテーブルを作成し、その中にname
というテキスト列とphone_numbers
という電話番号の配列列を持つ例です。その後、John Doe
という名前と、'(408)-555-1212'
と'(408)-555-1213'
という2つの電話番号を持つレコードを挿入します。
複数行の挿入
CREATE TABLE employees (
name text,
phone_numbers text[]
);
INSERT INTO employees (name, phone_numbers)
VALUES
('Jane Doe', ARRAY['(650)-345-6789']),
('John Smith', ARRAY['(415)-222-3333', '(415)-222-4444']),
('Peter Jones', ARRAY['(510)-555-1212'])
;
このコードは、employees
テーブルに3つのレコードを挿入します。各レコードには、名前と電話番号の配列が含まれています。
既存のレコードへの挿入
CREATE TABLE employees (
name text,
phone_numbers text[]
);
INSERT INTO employees (name, phone_numbers)
VALUES ('John Doe', ARRAY['(408)-555-1212', '(408)-555-1213']);
UPDATE employees
SET phone_numbers = phone_numbers || ARRAY['(408)-555-4444']
WHERE name = 'John Doe';
多重配列の挿入
CREATE TABLE employees (
name text,
contact_info jsonb
);
INSERT INTO employees (name, contact_info)
VALUES ('John Doe', jsonb_build_object(
'phone_numbers', ARRAY['(408)-555-1212', '(408)-555-1213'],
'emails', ARRAY['[email protected]', '[email protected]']
));
このコードは、employees
テーブルにレコードを挿入します。このレコードには、名前と、電話番号と電子メールアドレスの配列を含むJSONB型のcontact_info
列が含まれています。
配列要素の更新
CREATE TABLE employees (
name text,
phone_numbers text[]
);
INSERT INTO employees (name, phone_numbers)
VALUES ('John Doe', ARRAY['(408)-555-1212', '(408)-555-1213']);
UPDATE employees
SET phone_numbers[1] = '(650)-555-5555'
WHERE name = 'John Doe';
配列要素の削除
CREATE TABLE employees (
name text,
phone_numbers text[]
);
INSERT INTO employees (name, phone_numbers)
VALUES ('John Doe', ARRAY['(408)-555-1212', '(408)-555-1213']);
UPDATE employees
SET phone_numbers = array_delete(phone_numbers, 2)
WHERE name = 'John Doe';
これらの
PostgreSQLで配列値を挿入するその他の方法
関数を使用する
PostgreSQLには、配列操作に使用できる組み込み関数があります。以下は、array_append
関数を使用して配列に要素を追加する例です。
CREATE TABLE employees (
name text,
phone_numbers text[]
);
INSERT INTO employees (name)
VALUES ('John Doe');
UPDATE employees
SET phone_numbers = array_append(phone_numbers, '(408)-555-1212')
WHERE name = 'John Doe';
このコードは、まずJohn Doe
という名前のレコードをemployees
テーブルに挿入します。その後、array_append
関数を使用して、phone_numbers
列に新しい電話番号'(408)-555-1212'
を追加します。
WITH
句を使用して、中間結果セットを定義し、その結果セットを使用してINSERTステートメントを実行することもできます。以下は、WITH
句を使用してレコードを挿入する例です。
CREATE TABLE employees (
name text,
phone_numbers text[]
);
WITH phone_numbers AS (
VALUES ('(408)-555-1212', '(408)-555-1213')
)
INSERT INTO employees (name, phone_numbers)
SELECT 'John Doe', unnest(phone_numbers);
このコードは、まずphone_numbers
という名前の中間結果セットを定義します。この結果セットには、2つの電話番号が含まれています。その後、INSERT
ステートメントを使用して、phone_numbers
結果セットを展開してemployees
テーブルにレコードを挿入します。
SELECT INTO
ステートメントを使用して、既存のテーブルからデータを新しいテーブルに挿入することもできます。以下は、SELECT INTO
を使用してレコードを挿入する例です。
CREATE TABLE employees (
name text,
phone_numbers text[]
);
SELECT 'John Doe', ARRAY['(408)-555-1212', '(408)-555-1213']
INTO employees;
EXPLAIN
を使用して、INSERTステートメントの実行計画を確認することもできます。これは、パフォーマンスを最適化しようとしている場合に役立ちます。以下は、EXPLAIN
を使用してINSERTステートメントの実行計画を確認する例です。
EXPLAIN INSERT INTO employees (name, phone_numbers)
VALUES ('John Doe', ARRAY['(408)-555-1212', '(408)-555-1213']);
このコードは、INSERTステートメントの実行計画を表示します。
PostgreSQLで配列値を挿入するには、さまざまな方法があります。最良の方法は、特定のニーズと要件によって異なります。
これらの方法に加えて、PostgreSQLの公式ドキュメントには、配列操作に関する詳細情報が記載されています。
arrays postgresql