MongoDB データ操作のサンプルコード
MongoDBデータベースにおけるデータのディスク保存方法
データ構造
MongoDBにおけるデータは、ドキュメントと呼ばれる単位で保存されます。ドキュメントは、JSON形式のデータ構造であり、キーと値のペアで構成されています。複数のドキュメントをグループ化して管理するために、コレクションと呼ばれる概念が用いられます。
ファイル形式
MongoDBは、データを以下の3種類のファイル形式でディスクに保存します。
- BSONファイル: ドキュメントをバイナリ形式で格納したファイルです。BSONは、JSONをバイナリ化した形式であり、コンパクトなデータ表現と高速なデータアクセスを実現します。
- Journalファイル: データベースへの書き込み操作の履歴を記録したファイルです。書き込み操作の冪等性を担保するために使用されます。
- WiredTigerファイル: インデックスやその他のメタデータ情報などを格納したファイルです。WiredTigerは、MongoDBで使用されるストレージエンジンの一つです。
保存場所
MongoDBのデータファイルは、デフォルトでは以下のディレクトリに保存されます。
- /data/db: データベースファイル
- /data/journal: ジャーナルファイル
- /data/wiredtiger: WiredTigerファイル
これらのディレクトリは、MongoDB起動時に指定したデータディレクトリ内に作成されます。
圧縮
MongoDBは、データファイルを圧縮して保存することができます。圧縮することで、ストレージ領域の使用量を削減できます。圧縮方法は、snappy
とzlib
の2種類から選択できます。
その他のストレージ機能
MongoDBには、以下のようなデータ保存に関する機能が備わっています。
- シャードクラスタリング: データを複数のノードに分散して保存することで、スケーラビリティと可用性を向上させる機能です。
- レプリケーション: データを複数のノードに複製することで、データ損失を防ぐ機能です。
MongoDBは、JSON形式のデータを効率的に保存するために設計されたデータベースです。BSONファイル、ジャーナルファイル、WiredTigerファイルなどのファイル形式を用いてデータを格納し、圧縮やシャードクラスタリングなどの機能によって、柔軟かつスケーラブルなデータ管理を実現します。
MongoDB データのディスク保存に関するサンプルコード
ドキュメントの挿入
// データベースに接続
const MongoClient = require('mongodb').MongoClient;
const client = new MongoClient('mongodb://localhost:27017');
client.connect(err => {
if (err) {
console.error(err);
return;
}
console.log('Connected to MongoDB database');
// ドキュメントを挿入
const db = client.db('test');
const collection = db.collection('users');
const document = { name: 'Taro Yamada', age: 30 };
collection.insertOne(document, (err, result) => {
if (err) {
console.error(err);
return;
}
console.log('Document inserted:', result);
});
});
このコードは、MongoDBデータベースに接続し、users
コレクションにドキュメントを挿入します。挿入されたドキュメントは、test
データベースに保存されます。
ドキュメントの検索
// データベースに接続
const MongoClient = require('mongodb').MongoClient;
const client = new MongoClient('mongodb://localhost:27017');
client.connect(err => {
if (err) {
console.error(err);
return;
}
console.log('Connected to MongoDB database');
// ドキュメントを検索
const db = client.db('test');
const collection = db.collection('users');
const query = { name: 'Taro Yamada' };
collection.find(query, (err, cursor) => {
if (err) {
console.error(err);
return;
}
cursor.forEach(document => {
console.log('Found document:', document);
});
});
});
このコードは、MongoDBデータベースに接続し、users
コレクションからname
フィールドが"Taro Yamada"のドキュメントを検索します。検索結果ドキュメントはコンソールに出力されます。
データベースの削除
// データベースに接続
const MongoClient = require('mongodb').MongoClient;
const client = new MongoClient('mongodb://localhost:27017');
client.connect(err => {
if (err) {
console.error(err);
return;
}
console.log('Connected to MongoDB database');
// データベースを削除
const db = client.db('test');
db.dropDatabase((err, result) => {
if (err) {
console.error(err);
return;
}
console.log('Database deleted:', result);
});
});
このコードは、MongoDBデータベースに接続し、test
データベースを削除します。
留意点
- 上記のコードはあくまで一例であり、MongoDBの機能を網羅的に示したものではありません。
MongoDB データのバックアップ方法
mongodumpコマンドは、MongoDBに付属のユーティリティで、データベースをダンプファイルとしてバックアップすることができます。ダンプファイルは、MongoDBを復元するために使用できます。
mongodump --out <バックアップ先のディレクトリ> <データベース名>
このコマンドを実行すると、指定されたデータベースのすべてのデータが、指定されたディレクトリにダンプファイルとして保存されます。
オペレーションスナップショットの使用
MongoDB オペレーションスナップショットは、データベースの時点 in 時間における状態をキャプチャしたものです。スナップショットは、データベースを特定の時点に復元するために使用できます。
mongodump --oplog --out <バックアップ先のディレクトリ>
このコマンドを実行すると、現在のオペレーションログがダンプされ、新しいスナップショットが作成されます。
クラウドサービスの使用
Amazon S3やGoogle Cloud Storageなどのクラウドサービスを使用して、MongoDB データのバックアップをとることもできます。これらのサービスは、スケーラブルで耐久性の高いバックアップソリューションを提供します。
永続ボリュームの使用
MongoDB を永続ボリューム (EBS ボリュームなど) にデプロイしている場合は、そのボリュームのバックアップをとることで、MongoDB データをバックアップすることができます。
バックアップの頻度
MongoDB データのバックアップ頻度は、データの重要性と許容できるデータ損失量によって異なります。一般的には、以下の頻度でバックアップを取ることをお勧めします。
- ミッションクリティカルなデータ: 1日1回
- 重要なデータ: 1週間に1回
その他の考慮事項
- バックアップは、オフサイトに保存する必要があります。
- 復旧計画を策定する必要があります。
MongoDB データを安全に保護するために、定期的にバックアップを取ることは重要です。バックアップ方法には、mongodumpコマンドの使用、オペレーションスナップショットの使用、クラウドサービスの使用、永続ボリュームの使用などがあります。バックアップの頻度は、データの重要性と許容できるデータ損失量によって異なります。
上記に加えて、MongoDB データのバックアップに関する詳細は、以下のリソースを参照してください。
mongodb database