PostgreSQL: LATERAL JOINとUNNESTで個別撃破!配列の奥底までたどって重複を駆逐
PostgreSQLで重複する配列値を排除する方法
DISTINCTキーワードを使用する
最も簡単な方法は、DISTINCT
キーワードを使用することです。これは、SELECT 句で選択された列から重複する値を自動的に排除します。
SELECT DISTINCT array_column
FROM your_table;
このクエリは、your_table
テーブルの array_column
列から重複する値を除いた結果を返します。
ARRAY_AGG関数とDISTINCTキーワードを組み合わせる
より柔軟な方法として、ARRAY_AGG
関数と DISTINCT
キーワードを組み合わせることができます。これにより、集約関数を用いて配列を処理し、重複を排除することができます。
SELECT array_agg(DISTINCT array_column)
FROM your_table;
LATERAL JOINとUNNEST関数を使用する
最も詳細な制御が必要な場合は、LATERAL JOIN
と UNNEST
関数を使用する方法があります。この方法は、個々の配列要素を処理し、重複を排除するのに役立ちます。
SELECT DISTINCT a.value
FROM your_table t
CROSS JOIN LATERAL unnest(t.array_column) AS a
ORDER BY a.value;
使用する方法は、データの量、必要な処理の種類、およびパフォーマンス要件によって異なります。
- 少量のデータ の場合は、
DISTINCT
キーワードを使用する方が簡単です。 - より多くのデータ を処理する必要がある場合は、
ARRAY_AGG
関数とDISTINCT
キーワードを組み合わせる方が効率的です。 - 個々の配列要素 を処理する必要がある場合は、
LATERAL JOIN
とUNNEST
関数を使用する必要があります。
その他のヒント
- 上記の方法は、配列列のみならず、その他のデータ型にも適用できます。
- WHERE 句を使用して、結果をさらに絞り込むことができます。
- ORDER BY 句を使用して、結果を並べ替えることができます。
PostgreSQLで重複する配列値を排除するサンプルコード
DISTINCTキーワードを使用する
-- サンプルデータを作成
CREATE TABLE your_table (
id serial PRIMARY KEY,
array_column integer[]
);
INSERT INTO your_table (array_column) VALUES
(1, 2, 3, 1),
(4, 5, 6, 4),
(7, 8, 9, 7);
-- 重複する値を除外してすべての値を選択
SELECT DISTINCT array_column
FROM your_table;
このコードは、your_table
テーブルを作成し、サンプルデータを入力します。次に、DISTINCT
キーワードを使用して、array_column
列から重複する値を除いたすべての値を選択します。
ARRAY_AGG関数とDISTINCTキーワードを組み合わせる
-- 重複する値を除外して単一の配列にまとめる
SELECT array_agg(DISTINCT array_column) AS unique_array
FROM your_table;
このコードは、ARRAY_AGG
関数と DISTINCT
キーワードを使用して、array_column
列の値をすべて単一の配列 unique_array
にまとめ、その配列から重複する値を除いた結果を返します。
LATERAL JOINとUNNEST関数を使用する
-- 個々の要素を処理して重複する値を除外
SELECT DISTINCT a.value
FROM your_table t
CROSS JOIN LATERAL unnest(t.array_column) AS a
ORDER BY a.value;
このコードは、LATERAL JOIN
と UNNEST
関数を使用して、array_column
列の各要素を個別に処理し、結果を昇順に並べ替えます。
説明
- 上記のコードは、
your_table
という名前のテーブルを使用しています。このテーブルには、id
列とarray_column
列があります。array_column
列は、整数値の配列を格納します。 - サンプルコードでは、
your_table
テーブルに3つの行を挿入します。各行には、異なる整数の配列が含まれています。 - 3つの方法それぞれで、
array_column
列から重複する値を除いた結果を取得します。
補足
- 実際のコードでは、テーブル名と列名を置き換える必要があります。
サブクエリを使用する
SELECT array_column
FROM your_table
WHERE array_column NOT IN (
SELECT array_column
FROM your_table AS s
WHERE your_table.id > s.id
);
この方法は、your_table
テーブル内のすべての行について、それ以降の行に同じ配列値が存在しないかどうかを確認します。存在しない場合は、その行の配列値を結果として返します。
ROW_NUMBER関数とCTEを使用する
WITH cte AS (
SELECT
id,
array_column,
ROW_NUMBER() OVER (ORDER BY array_column) AS rn
FROM your_table
)
SELECT array_column
FROM cte
WHERE rn = 1;
この方法は、CTE (Common Table Expression) を使用して、your_table
テーブル内の各配列値に対して行番号を割り当てます。行番号が1である値のみを選択することで、重複する配列値を除外します。
PL/pgSQL関数を使用する
CREATE OR REPLACE FUNCTION remove_duplicate_array_values(input_array integer[])
RETURNS integer[]
AS $$
DECLARE
result integer[];
BEGIN
FOREACH row IN ARRAY(SELECT * FROM unnest(input_array) ORDER BY 1)
LOOP
IF NOT EXISTS (
SELECT 1 FROM result
WHERE 1 = row
) THEN
array_append(result, row);
END IF;
END LOOP;
RETURN result;
END;
$$ LANGUAGE plpgsql;
SELECT remove_duplicate_array_values(array_column)
FROM your_table;
この方法は、PL/pgSQL 関数を作成して、配列内の重複する値を排除します。この関数は、unnest
関数を使用して配列を個々の要素に分解し、EXISTS
サブクエリを使用して重複をチェックし、array_append
関数を使用して結果配列を作成します。
- より多くのデータ を処理する必要がある場合は、サブクエリを使用する方が効率的です。
- 個々の行 に基づいて処理を制御する必要がある場合は、ROW_NUMBER 関数と CTE を使用する方が適しています。
- 複雑な処理 が必要な場合は、PL/pgSQL 関数を使用する方が柔軟性に優れています。
上記の方法に加えて、PostgreSQLには、配列を処理するための様々な関数と演算子が用意されています。詳細については、PostgreSQLのマニュアルを参照してください。
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