MSDTCとは?SQL Serverで分散トランザクションを実現する方法

2024-04-04

SQL ServerでMSDTCを有効にする方法

MSDTCを有効にする手順

  1. サービスを開始する

    1. スタートメニューを開き、「サービス」と入力して検索します。
    2. 検索結果から「サービス」を開きます。
    3. サービスの一覧から「Microsoft 分散トランザクションコーディネーター」を見つけます。
    4. サービスを右クリックし、「開始」を選択します。
  2. ファイアウォールを開放する

    1. コントロールパネルを開き、「システムとセキュリティ」を選択します。
    2. 「Windows Defenderファイアウォール」を選択します。
    3. 左側のメニューから「詳細設定」を選択します。
    4. 右側のペインで「MSDTC」という名前の規則を見つけます。
  3. SQL Serverを構成する

    1. SQL Server Management Studioを開きます。
    2. オブジェクトエクスプローラーで、サーバーインスタンスを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
    3. 「MSDTC」ノードを選択して、「OK」を選択します。
    4. 右側のペインで、「MSDTCを有効にする」チェックボックスをオンにします。
    5. 「OK」をクリックして変更を保存します。

注意事項

  • MSDTCは、ネットワーク上で実行されている必要があります。
  • MSDTCを使用する前に、ファイアウォールが適切に構成されていることを確認する必要があります。
  • MSDTCは、高可用性クラスタリング環境では使用できません。
  • MSDTCを使用する前に、MSDTCに関するドキュメントをよく読んで理解することをお勧めします。
  • MSDTCを使用するアプリケーションの開発者は、MSDTCの使用方法に関するドキュメントを参照する必要があります。



using System;
using System.Data.SqlClient;
using System.Transactions;

namespace MSDTCExample
{
    class Program
    {
        static void Main(string[] args)
        {
            // トランザクションを開始します。
            using (var transaction = new TransactionScope())
            {
                // データベース1に接続します。
                using (var connection1 = new SqlConnection("Data Source=localhost;Initial Catalog=Database1;Integrated Security=True"))
                {
                    connection1.Open();

                    // データベース1のテーブルにデータを追加します。
                    var command1 = new SqlCommand("INSERT INTO Table1 (Name, Value) VALUES (@Name, @Value)", connection1);
                    command1.Parameters.AddWithValue("@Name", "Test");
                    command1.Parameters.AddWithValue("@Value", 1);
                    command1.ExecuteNonQuery();
                }

                // データベース2に接続します。
                using (var connection2 = new SqlConnection("Data Source=localhost;Initial Catalog=Database2;Integrated Security=True"))
                {
                    connection2.Open();

                    // データベース2のテーブルにデータを追加します。
                    var command2 = new SqlCommand("INSERT INTO Table2 (Name, Value) VALUES (@Name, @Value)", connection2);
                    command2.Parameters.AddWithValue("@Name", "Test");
                    command2.Parameters.AddWithValue("@Value", 1);
                    command2.ExecuteNonQuery();
                }

                // トランザクションをコミットします。
                transaction.Complete();
            }

            Console.WriteLine("トランザクションが完了しました。");
        }
    }
}

このコードを実行するには、以下の条件が必要です。

  • .NET Framework 4.5以降がインストールされていること
  • SQL Server 2012以降がインストールされていること
  • 2つのデータベース (Database1 と Database2) が存在すること

このコードを実行すると、2つのデータベースにそれぞれ1つのレコードが追加されます。トランザクションがコミットされるため、両方のデータベースの変更が保存されます。

注意: このコードはサンプルであり、実際のアプリケーションで使用するには変更する必要がある場合があります。




MSDTCを有効にする他の方法

  1. レジストリエディタを開きます。
  2. 次のキーに移動します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\MSDTC
  1. AllowNetworkDtcAccess という DWORD 値を作成します。
  2. コンピュータを再起動します。

グループポリシーを使用する

ユーザーの構成 > 管理用テンプレート > コントロールパネル > 地域と言語 > 管理用ロケール > 分散トランザクションコーディネーター
  1. ネットワーク DTC アクセスを許可する というポリシーをダブルクリックします。
  2. 有効 を選択します。
  3. OK をクリックします。

スクリプトを使用する

PowerShell などのスクリプトを使用して、MSDTCを有効にすることもできます。

以下のスクリプトは、MSDTCを有効にする方法を示しています。

# サービスを開始する
Start-Service MSDTC

# ファイアウォールを開放する
New-NetFirewallRule -Name "MSDTC" -DisplayName "Microsoft Distributed Transaction Coordinator" -Protocol TCP -LocalPort 135 -Direction Inbound -Action Allow

# SQL Serverを構成する
Set-ItemProperty "HKLM:\Software\Microsoft\Microsoft SQL Server\MSSQL15.MSSQLSERVER\MSSQLServer" -Name "MSDTC" -Value 1 -Type DWORD

# コンピュータを再起動する
Restart-Computer

このスクリプトを実行するには、PowerShell 5.0以降が必要です。

  • レジストリエディタまたはグループポリシーを使用する場合は、誤操作をするとシステムトラブルが発生する可能性があります。
  • スクリプトを使用する場合は、スクリプトの内容をよく理解してから実行してください。

MSDTCを有効にする方法はいくつかあります。どの方法を使用するかは、環境や要件によって異なります。


sql-server msdtc


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