子オブジェクトの自動保存でコードをスッキリ!JPA Hibernateの活用術

2024-07-27

JPA Hibernateで子オブジェクトを自動的に保存する

このチュートリアルでは、JPA Hibernateを使用して子オブジェクトを自動的に保存する方法について説明します。

次の例では、BookエンティティとAuthorエンティティ間の関係を定義します。Bookエンティティには、authorという名前のAuthorエンティティへの参照が含まれます。

@Entity
public class Book {

    @Id
    @GeneratedValue(strategy = GenerationType.IDENTITY)
    private Long id;

    private String title;

    @ManyToOne(fetch = FetchType.LAZY)
    @JoinColumn(name = "author_id")
    private Author author;

    // ...
}

@Entity
public class Author {

    @Id
    @GeneratedValue(strategy = GenerationType.IDENTITY)
    private Long id;

    private String name;

    // ...
}

この関係を定義すると、JPA Hibernateは、Bookエンティティを保存するときに、authorエンティティも自動的に保存します。

子オブジェクトの自動保存を有効にする

子オブジェクトの自動保存を有効にするには、@Cascadeアノテーションを使用します。このアノテーションは、親エンティティが保存されるときに子エンティティに対して実行する操作を指定します。

@Entity
public class Book {

    // ...

    @ManyToOne(fetch = FetchType.LAZY)
    @JoinColumn(name = "author_id")
    @Cascade(CascadeType.SAVE)
    private Author author;

    // ...
}

この例では、@Cascade(CascadeType.SAVE)アノテーションを使用して、親エンティティが保存されるときに子エンティティも保存するように指定しています。

@Entity
public class Book {

    // ...

    @ManyToOne(fetch = FetchType.LAZY)
    @JoinColumn(name = "author_id")
    @Cascade(CascadeType.REMOVE)
    private Author author;

    // ...
}

JPA Hibernateは、子オブジェクトを自動的に保存するための便利な機能を提供します。@Cascadeアノテーションを使用して、親エンティティが保存または削除されるときに子エンティティに対して実行する操作を指定できます。




まず、BookエンティティとAuthorエンティティクラスを作成します。

@Entity
public class Book {

    @Id
    @GeneratedValue(strategy = GenerationType.IDENTITY)
    private Long id;

    private String title;

    @ManyToOne(fetch = FetchType.LAZY)
    @JoinColumn(name = "author_id")
    @Cascade(CascadeType.SAVE)
    private Author author;

    // ...
}

@Entity
public class Author {

    @Id
    @GeneratedValue(strategy = GenerationType.IDENTITY)
    private Long id;

    private String name;

    // ...
}

メインクラス

public class Main {

    public static void main(String[] args) {
        EntityManagerFactory entityManagerFactory = Persistence.createEntityManagerFactory("my-persistence-unit");
        EntityManager entityManager = entityManagerFactory.createEntityManager();

        // Authorエンティティを作成
        Author author = new Author();
        author.setName("John Doe");

        // Bookエンティティを作成
        Book book = new Book();
        book.setTitle("Java Programming");
        book.setAuthor(author);

        // Bookエンティティを保存
        entityManager.getTransaction().begin();
        entityManager.persist(book);
        entityManager.getTransaction().commit();

        entityManager.close();
        entityManagerFactory.close();
    }
}

このコードを実行すると、BookエンティティとAuthorエンティティがデータベースに保存されます。@Cascade(CascadeType.SAVE)アノテーションのおかげで、Bookエンティティを保存するときに、Authorエンティティも自動的に保存されます。

実行結果

データベースに保存されたデータは以下のようになります。

bookテーブル

idtitleauthor_id
1Java Programming1

authorテーブル

idname
1John Doe



mappedBy属性

mappedBy属性は、双方向関係を定義するために使用されます。mappedBy属性を指定すると、親エンティティが子エンティティへの参照を管理するようになります。

@Entity
public class Book {

    // ...

    @ManyToOne(fetch = FetchType.LAZY)
    @JoinColumn(name = "author_id")
    private Author author;

    // ...
}

@Entity
public class Author {

    @Id
    @GeneratedValue(strategy = GenerationType.IDENTITY)
    private Long id;

    private String name;

    @OneToMany(mappedBy = "author")
    private List<Book> books;

    // ...
}

この例では、Bookエンティティのauthor属性にmappedBy属性を指定しています。これにより、Authorエンティティのbooks属性がBookエンティティへの参照を管理するようになります。

mappedBy属性を使用する場合、親エンティティが保存されるときに子エンティティも自動的に保存されます。

@PostPersistおよび@PostUpdateアノテーション

@PostPersistおよび@PostUpdateアノテーションは、エンティティが保存または更新された後にメソッドを呼び出すために使用されます。これらのアノテーションを使用して、子エンティティを保存するメソッドを定義できます。

@Entity
public class Book {

    // ...

    @ManyToOne(fetch = FetchType.LAZY)
    @JoinColumn(name = "author_id")
    private Author author;

    @PostPersist
    private void saveAuthor() {
        entityManager.persist(author);
    }

    // ...
}

この例では、BookエンティティのsaveAuthorメソッドに@PostPersistアノテーションを指定しています。これにより、Bookエンティティが保存された後に、authorエンティティが保存されます。

@PostUpdateアノテーションは、エンティティが更新された後にメソッドを呼び出すために使用できます。

saveOrUpdateメソッド

saveOrUpdateメソッドは、エンティティが存在する場合は更新し、存在しない場合は保存します。このメソッドを使用して、子エンティティを含むエンティティグラフを保存できます。

EntityManager entityManager = entityManagerFactory.createEntityManager();

// Authorエンティティを作成
Author author = new Author();
author.setName("John Doe");

// Bookエンティティを作成
Book book = new Book();
book.setTitle("Java Programming");
book.setAuthor(author);

// エンティティグラフを保存
entityManager.getTransaction().begin();
entityManager.saveOrUpdate(book);
entityManager.getTransaction().commit();

entityManager.close();
entityManagerFactory.close();

このコードを実行すると、BookエンティティとAuthorエンティティがデータベースに保存されます。saveOrUpdateメソッドは、Bookエンティティが存在する場合は更新し、存在しない場合は保存します。

JPA Hibernateで子オブジェクトを自動的に保存するには、@Cascadeアノテーション以外にもいくつかの方法があります。どの方法を使用するかは、アプリケーションの要件によって異なります。

  • @Cascadeアノテーション: 最も簡単で一般的な方法です。
  • mappedBy属性: 双方向関係を定義する場合に使用します。
  • @PostPersistおよび@PostUpdateアノテーション: 保存または更新された後にメソッドを呼び出す場合に使用します。
  • saveOrUpdateメソッド: エンティティグラフを保存する場合に使用します。

java database hibernate



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