トランザクション、WITH ステートメント、仮想テーブルによるプレビュー

2024-04-02

破壊的な SQL クエリをプレビューする方法

データベースに対する変更を伴う SQL クエリは、実行前にプレビューして意図した結果を確認することが重要です。特に、データの削除や変更を行う "破壊的な" クエリは、予期せぬ結果を防ぐために慎重にテストする必要があります。

プレビュー方法

破壊的な SQL クエリをプレビューするには、以下の方法があります。

データベースのバックアップを取る

クエリを実行する前に、データベースのバックアップを取ることで、万が一問題が発生した場合に復元することができます。

テスト環境で実行する

本番環境とは別のテスト環境でクエリを実行することで、本番データに影響を与えることなく結果を確認できます。

SELECT ステートメントを使用する

DELETE や UPDATE などの破壊的な操作の前に、SELECT ステートメントを使用してクエリが対象となるデータを確認できます。

ツールを使用する

SQL クエリを実行するツールの中には、クエリの結果をプレビューできる機能が搭載されているものがあります。

具体的な例

以下に、具体的な例をいくつか紹介します。

BACKUP DATABASE my_database TO DISK = 'C:\backups\my_database.bak'
USE test_database;

GO

-- 破壊的なクエリを実行
SELECT * FROM customers
WHERE country = 'Japan';

DELETE FROM customers
WHERE country = 'Japan';

SQL Server Management Studio (SSMS) などのツールには、クエリの結果をプレビューできる機能が搭載されています。

注意事項

  • プレビューはあくまでも参考情報であり、実際の実行結果とは異なる場合があります。
  • テスト環境で実行する場合は、本番環境と同じデータ構造とデータ量を用意する必要があります。
  • 複雑なクエリの場合は、段階的にテストを行うことをおすすめします。

補足

  • 上記以外にも、さまざまな方法で破壊的な SQL クエリをプレビューすることができます。
  • 自分に合った方法を見つけて、安全にクエリを実行するようにしましょう。



-- データベースのバックアップを取る
BACKUP DATABASE my_database TO DISK = 'C:\backups\my_database.bak'

-- テスト環境で実行する
USE test_database;

GO

-- SELECT ステートメントを使用して対象データを確認
SELECT * FROM Customers
WHERE country = 'Japan';

-- 破壊的なクエリを実行
DELETE FROM Customers
WHERE country = 'Japan';

実行方法

  1. 上記のコードを SQL エディタに貼り付けます。
  2. 接続先のデータベースを my_database に変更します。
  3. -- で始まる行はコメントなので、実行前に削除します。
  4. クエリを実行します。
  • このクエリは、Customers テーブルから country 列が "Japan" のデータをすべて削除します。
  • 実行前に必ずバックアップを取ってください。
  • テスト環境で実行してから本番環境で実行するようにしてください。
  • このサンプルコードは、あくまでも参考情報です。
  • 実際の使用前に、必要に応じて修正してください。



破壊的な SQL クエリをプレビューするその他の方法

トランザクションを使用すると、一連の操作をまとめて実行することができます。トランザクション内でエラーが発生した場合、すべての操作がロールバックされ、データに変更が加えられません。

BEGIN TRANSACTION;

-- 破壊的なクエリを実行

COMMIT TRANSACTION;

WITH ステートメントを使用すると、中間的な結果を一時的なテーブルとして保存することができます。この一時的なテーブルを使用して、クエリの結果をプレビューすることができます。

WITH t AS (
    SELECT * FROM Customers
    WHERE country = 'Japan'
)
SELECT * FROM t;

DELETE FROM Customers
WHERE country = 'Japan';

仮想テーブルは、実際には存在しないテーブルですが、クエリの対象として使用することができます。仮想テーブルを使用して、クエリの結果をプレビューすることができます。

CREATE TABLE #Customers AS
SELECT * FROM Customers
WHERE country = 'Japan';

SELECT * FROM #Customers;

DROP TABLE #Customers;

DELETE FROM Customers
WHERE country = 'Japan';

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