リモートサーバーからpg_dumpでデータベースをダンプする方法(ポート5432がブロックされている場合)
PostgreSQLデータベースをリモートサーバーからpg_dumpでダンプする方法(ポート5432がブロックされている場合)
このチュートリアルでは、ポート5432がブロックされているリモートサーバーからpg_dumpを使用してPostgreSQLデータベースをダンプする方法を説明します。
前提条件
- ローカルマシンにsshがインストールされていること
- リモートサーバーへのsshアクセス権を持っていること
- PostgreSQLデータベースへのアクセス権を持っていること
手順
- リモートサーバーに接続する
ssh username@remote_server
上記のコマンドで、username
をリモートサーバーのユーザー名に置き換えます。
- pg_dumpコマンドを実行する
pg_dump -h localhost -p 5432 -U postgres -d mydatabase > database.dump
上記のコマンドで、以下の部分を置き換えます。
-h localhost
: リモートサーバーのホスト名。リモートサーバーと同じネットワークにある場合はlocalhost
のままにしておきます。-p 5432
: PostgreSQLサーバーのポート番号。デフォルトは5432ですが、異なる場合はこの値に変更します。-d mydatabase
: ダンプするデータベース名。database.dump
: ダンプファイルの名前。
- ダンプファイルをローカルマシンにコピーする
scp database.dump local_machine:/path/to/dump
上記のコマンドで、local_machine
をローカルマシンのホスト名、/path/to/dump
をダンプファイルを保存するローカルマシンのパスに置き換えます。
exit
補足
- オプション
-v
を追加すると、pg_dumpコマンドの詳細な出力が表示されます。 - オプション
--compress
を追加すると、ダンプファイルを圧縮してディスク容量を節約できます。 - オプション
--exclude-table=table_name
を追加すると、特定のテーブルをダンプから除外できます。
PostgreSQLデータベースをリモートサーバーからpg_dumpでダンプする:サンプルコード
# ローカルマシンにsshがインストールされていることを確認する
ssh --version
# リモートサーバーへのsshアクセス権を持っていることを確認する
ssh username@remote_server
# PostgreSQLデータベースへのアクセス権を持っていることを確認する
psql -h localhost -p 5432 -U postgres
# リモートサーバーに接続する
ssh username@remote_server
# pg_dumpコマンドを実行する
pg_dump -h localhost -p 5432 -U postgres -d mydatabase > database.dump
# ダンプファイルをローカルマシンにコピーする
scp database.dump local_machine:/path/to/dump
# リモートサーバーから切断する
exit
説明
- 最初の3行は、必要なツールがインストールされていることと、必要なアクセス権を持っていることを確認するためのものです。
- 4行目は、リモートサーバーへのssh接続を開きます。
- 5行目は、
pg_dump
コマンドを実行して、データベースをダンプし、database.dump
という名前のファイルに保存します。
注記
- 上記のコードはあくまで一例であり、ご自身の環境に合わせて変更する必要があります。
- データベースの名前、ユーザー名、パスワードなどは、ご自身の環境に合わせて変更してください。
scp
コマンドを使用する前に、ローカルマシンでscpがインストールされていることを確認してください。
PostgreSQLデータベースをリモートサーバーからダンプする:その他の方法
sshトンネルを使用すると、リモートサーバー上のポート5432をローカルマシン上の別のポートにトンネルすることができます。これにより、pg_dumpを介してリモートデータベースに安全に接続することができます。
- 以下のコマンドを実行して、sshトンネルを作成します。
ssh -L 5432:localhost:5432 username@remote_server
- ローカルマシンで以下のコマンドを実行して、pg_dumpを使用してデータベースをダンプします。
pg_dump -h localhost -p 5432 -U postgres -d mydatabase > database.dump
- sshトンネルを閉じるには、Ctrl+Cキーを押します。
pg_recvとpg_sendは、ネットワーク経由でデータベースダンプを転送するためのユーティリティです。これらを使用すると、ポート5432がブロックされている場合でも、リモートデータベースからローカルマシンにダンプを転送することができます。
- リモートサーバーで以下のコマンドを実行して、pg_dumpを実行し、標準出力にダンプを出力します。
pg_dump -h localhost -p 5432 -U postgres -d mydatabase | pg_send -h localhost -p 5432
pg_recv -h localhost -p 5432 > database.dump
pg_dumpとrsyncを組み合わせることで、リモートデータベースをダンプし、ローカルマシンにファイルを同期することができます。
pg_dump -h localhost -p 5432 -U postgres -d mydatabase > /tmp/database.dump
- 以下のコマンドを実行して、rsyncを使用して一時ファイルをローカルマシンに同期します。
rsync @username:remote_server:/tmp/database.dump database.dump
- リモートサーバーの一時ファイルを削除します。
ssh username@remote_server 'rm /tmp/database.dump'
注意事項
- 上記の方法はいずれも、リモートサーバーへのsshアクセス権を持っていることを前提としています。
- 各方法の詳細については、それぞれのドキュメントを参照してください。
これらの方法は、状況に応じて役立つ場合があります。最適な方法は、個々のニーズと環境によって異なります。
postgresql ssh remote-server