Android Studioでデータベースを閲覧・編集!Database InspectorとADBコマンドの使い方

2024-06-14

Android StudioでSQLiteデータベースをブラウズする方法

Database Inspectorは、Android Studioに標準搭載されているツールで、実行中のアプリのデータベースを簡単に閲覧できます。

手順:

  1. Android Studioでアプリを実行
  2. [View] > [Tool Windows] > [App Inspection] を選択
  3. [Database Inspector]タブ を選択
  4. 接続したいアプリプロセスを選択
  5. [Database]ペイン に、アプリのデータベースが表示されます。

Database Inspectorでは、以下の操作が可能:

  • テーブルの内容を閲覧
  • データの追加、編集、削除
  • SQLクエリの実行

ADBコマンドを使う

ADB(Android Debug Bridge)コマンドを使って、SQLiteデータベースファイルをコンピュータに抜き出し、ブラウザなどで閲覧することもできます。

  1. Android StudioでSDK Platform Toolsの場所を確認
    • Windows: C:\Users\<username>\AppData\Local\Android\sdk\platform-tools
  2. コマンドプロンプト/ターミナルを開き、SDK Platform Toolsのディレクトリへ移動
  3. 以下のコマンドを実行
    • データベースファイルをリストアップ:
      adb shell ls /data/data/<app package name>/databases
      

抜き出したデータベースファイルは、SQLite Browserなどのツールで開いて閲覧できます。

補足

  • 上記以外にも、SQLiteデータベースをブラウズするためのライブラリやツールが存在します。
  • 開発中のアプリのデータベースをブラウズする際は、デバッグモードを有効にする必要があります。
  • データベースファイルを直接編集する場合は、十分に注意する必要があります。誤った編集は、アプリの動作不具合やデータ損失につながる可能性があります。



    Android StudioでSQLiteデータベースをブラウズするサンプルコード

    このサンプルコードでは、Database Inspectorを使って、sample_db.dbという名前のデータベース内のusersテーブルの内容を閲覧します。

    public class MainActivity extends AppCompatActivity {
    
        @Override
        protected void onCreate(Bundle savedInstanceState) {
            super.onCreate(savedInstanceState);
            setContentView(R.layout.activity_main);
    
            // Database Inspectorを起動
            DatabaseInspector inspector = DatabaseInspector.getInstance(this);
            inspector.connectToDatabase("sample_db.db");
    
            // usersテーブルの内容を閲覧
            TableInfo tableInfo = inspector.getTableInfo("users");
            for (ColumnInfo columnInfo : tableInfo.columns) {
                Log.d("MainActivity", "Column: " + columnInfo.name + " (" + columnInfo.type + ")");
            }
    
            for (Row row : inspector.getRows(tableInfo)) {
                for (Value value : row.values) {
                    Log.d("MainActivity", "Value: " + value);
                }
            }
    
            // Database Inspectorを閉じる
            inspector.disconnectFromDatabase();
        }
    }
    

    このサンプルコードでは、ADBコマンドを使って、sample_db.dbという名前のデータベースファイルをコンピュータに抜き出し、database.sqliteという名前で保存します。

    // SDK Platform Toolsのディレクトリへ移動
    String platformToolsDir = "/path/to/platform-tools";
    
    // データベースファイルを抜き出す
    String command = platformToolsDir + "/adb shell cat /data/data/com.example.app/databases/sample_db.db > database.sqlite";
    Runtime.getRuntime().exec(command);
    

    このコードを実行するには、以下の準備が必要です。

    • Android StudioでSDK Platform Toolsの場所を確認する
    • アプリのパッケージ名 (com.example.appを実際のアプリのパッケージ名に置き換える)
    • データベースの名前 (sample_db.dbを実際のデータベース名に置き換える)

    注意事項

    • 上記のコードはあくまでサンプルであり、実際の開発環境に合わせて変更する必要があります。



    Android StudioでSQLiteデータベースをブラウズするその他の方法

    SQLite Browserは、SQLiteデータベースを閲覧、編集、作成するためのオープンソースツールです。 Android Studioに組み込まれているわけではないものの、使いやすいグラフィカルインターフェースを備えており、データベース操作の初心者でも簡単に利用できます。

    サードパーティ製のライブラリを使う

    Android Studioには、SQLiteデータベース操作を容易にするサードパーティ製のライブラリがいくつか用意されています。 例えば、RoomSQLDelightは、データベース操作のコードを簡潔に記述できるライブラリとして人気があります。

    ログを利用する

    データベース操作のログを記録することで、データベースの内容を確認することができます。 ログには、実行されたSQLクエリや取得されたデータなどが記録されます。

    Instrumentation Testは、Androidアプリのテストを行うためのフレームワークです。 Instrumentation Testを使って、データベース操作をテストすることで、データベースの内容を確認することができます。

    どの方法が最適かは、個々の開発者の好みや要件によって異なります。


      android sqlite android-studio


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