SQL Serverでバイナリデータを格納する:VarBinary vs Image
SQL Serverにおけるバイナリデータの格納:VarBinary vs Image
VarBinary
- 可変長バイナリデータ型
- 最大8000バイトまで格納可能
VarBinary(n)
のように、格納する最大バイト数を指定して使用- 例:
VarBinary(100)
は最大100バイトのバイナリデータを格納可能
Image
- 最大2GBまで格納可能
- データサイズが不明な場合や、大きなバイナリデータを格納する場合に適している
- 古いデータ型であり、新しい開発では推奨されない
比較表
項目 | VarBinary | Image |
---|---|---|
データ型 | 可変長 | 非可変長 |
最大サイズ | 8000バイト | 2GB |
推奨用途 | データサイズが明確な場合 | データサイズが不明な場合、大きなデータ |
注意事項 | 古いデータ型 | 新しい開発では推奨されない |
一般的には、以下の条件に基づいてデータ型を選択するのがおすすめです。
- データサイズが明確な場合は
VarBinary
- 新しい開発では
VarBinary
を優先
注意点
Image
データ型は古いデータ型であり、新しい開発では推奨されません。VarBinary(MAX)
データ型はVarBinary
と似ていますが、最大サイズは2GBまでです。- どちらのデータ型を使用する場合でも、データベースのストレージ容量とパフォーマンスを考慮する必要があります。
- 上記の情報は参考であり、具体的な状況に合わせてデータ型を選択する必要があります。
- 疑問点がある場合は、SQL Serverに関する専門書籍やフォーラムなどを参照してください。
C#
using System;
using System.Data.SqlClient;
namespace VarBinaryVsImage
{
class Program
{
static void Main(string[] args)
{
// 接続文字列
string connectionString = "Data Source=localhost;Initial Catalog=Test;Integrated Security=True";
// バイナリデータ
byte[] imageData = File.ReadAllBytes("image.jpg");
// VarBinaryデータ型を使用する例
using (SqlConnection connection = new SqlConnection(connectionString))
{
connection.Open();
SqlCommand cmd = new SqlCommand("INSERT INTO Images (ImageData) VALUES (@ImageData)", connection);
cmd.Parameters.AddWithValue("@ImageData", imageData);
cmd.ExecuteNonQuery();
}
// Imageデータ型を使用する例
using (SqlConnection connection = new SqlConnection(connectionString))
{
connection.Open();
SqlCommand cmd = new SqlCommand("INSERT INTO Images (ImageData) VALUES (@ImageData)", connection);
cmd.Parameters.AddWithValue("@ImageData", imageData);
cmd.ExecuteNonQuery();
}
}
}
}
SQL
-- VarBinaryデータ型を使用する例
CREATE TABLE Images (
Id INT IDENTITY(1, 1) PRIMARY KEY,
ImageData VARBINARY(MAX)
);
INSERT INTO Images (ImageData) VALUES (@ImageData);
-- Imageデータ型を使用する例
CREATE TABLE Images (
Id INT IDENTITY(1, 1) PRIMARY KEY,
ImageData IMAGE
);
INSERT INTO Images (ImageData) VALUES (@ImageData);
補足
- 上記のコードは、
Images
というテーブルにバイナリデータを格納する例です。 ImageData
カラムは、VarBinaryまたはImageデータ型を使用できます。@ImageData
パラメータには、バイナリデータを渡します。
実行方法
- C#コードを Visual Studio などの開発環境でビルドし、実行します。
- SQL Server Management Studio などのツールを使用して、データベースに接続します。
Images
テーブルを確認して、バイナリデータが格納されていることを確認します。
注意事項
- 上記のコードはサンプルであり、実際の環境に合わせて変更する必要があります。
- バイナリデータをデータベースに格納する前に、データの安全性とセキュリティを考慮する必要があります。
SQL Serverでバイナリデータを格納するその他の方法
FILESTREAM
- ファイルシステムとデータベースを統合する機能
- バイナリデータをファイルとして格納し、データベースから直接アクセス可能
- 大量のバイナリデータを格納する場合に適している
varbinary(max)
- SQL Server 2008で導入されたデータ型
- 最大2GBまでのバイナリデータを格納可能
- VarBinaryと似ているが、最大サイズが大きい
CLR UDT
- .NET Frameworkを使用して作成したカスタムデータ型
XML
- XML形式でバイナリデータを格納
- データ構造を柔軟に定義できる
方法の選択
上記の方法はそれぞれ異なる特徴があり、用途に応じて選択する必要があります。
sql-server