SQL Serverでバイナリデータを格納する:VarBinary vs Image

2024-04-03

SQL Serverにおけるバイナリデータの格納:VarBinary vs Image

VarBinary

  • 可変長バイナリデータ型
  • 最大8000バイトまで格納可能
  • VarBinary(n) のように、格納する最大バイト数を指定して使用
  • 例:VarBinary(100) は最大100バイトのバイナリデータを格納可能

Image

  • 最大2GBまで格納可能
  • データサイズが不明な場合や、大きなバイナリデータを格納する場合に適している
  • 古いデータ型であり、新しい開発では推奨されない

比較表

項目VarBinaryImage
データ型可変長非可変長
最大サイズ8000バイト2GB
推奨用途データサイズが明確な場合データサイズが不明な場合、大きなデータ
注意事項古いデータ型新しい開発では推奨されない

一般的には、以下の条件に基づいてデータ型を選択するのがおすすめです。

  • データサイズが明確な場合は VarBinary
  • 新しい開発では VarBinary を優先

注意点

  • Image データ型は古いデータ型であり、新しい開発では推奨されません。
  • VarBinary(MAX) データ型は VarBinary と似ていますが、最大サイズは2GBまでです。
  • どちらのデータ型を使用する場合でも、データベースのストレージ容量とパフォーマンスを考慮する必要があります。
  • 上記の情報は参考であり、具体的な状況に合わせてデータ型を選択する必要があります。
  • 疑問点がある場合は、SQL Serverに関する専門書籍やフォーラムなどを参照してください。



C#

using System;
using System.Data.SqlClient;

namespace VarBinaryVsImage
{
    class Program
    {
        static void Main(string[] args)
        {
            // 接続文字列
            string connectionString = "Data Source=localhost;Initial Catalog=Test;Integrated Security=True";

            // バイナリデータ
            byte[] imageData = File.ReadAllBytes("image.jpg");

            // VarBinaryデータ型を使用する例
            using (SqlConnection connection = new SqlConnection(connectionString))
            {
                connection.Open();

                SqlCommand cmd = new SqlCommand("INSERT INTO Images (ImageData) VALUES (@ImageData)", connection);
                cmd.Parameters.AddWithValue("@ImageData", imageData);

                cmd.ExecuteNonQuery();
            }

            // Imageデータ型を使用する例
            using (SqlConnection connection = new SqlConnection(connectionString))
            {
                connection.Open();

                SqlCommand cmd = new SqlCommand("INSERT INTO Images (ImageData) VALUES (@ImageData)", connection);
                cmd.Parameters.AddWithValue("@ImageData", imageData);

                cmd.ExecuteNonQuery();
            }
        }
    }
}

SQL

-- VarBinaryデータ型を使用する例
CREATE TABLE Images (
    Id INT IDENTITY(1, 1) PRIMARY KEY,
    ImageData VARBINARY(MAX)
);

INSERT INTO Images (ImageData) VALUES (@ImageData);

-- Imageデータ型を使用する例
CREATE TABLE Images (
    Id INT IDENTITY(1, 1) PRIMARY KEY,
    ImageData IMAGE
);

INSERT INTO Images (ImageData) VALUES (@ImageData);

補足

  • 上記のコードは、Images というテーブルにバイナリデータを格納する例です。
  • ImageData カラムは、VarBinaryまたはImageデータ型を使用できます。
  • @ImageData パラメータには、バイナリデータを渡します。

実行方法

  1. C#コードを Visual Studio などの開発環境でビルドし、実行します。
  2. SQL Server Management Studio などのツールを使用して、データベースに接続します。
  3. Images テーブルを確認して、バイナリデータが格納されていることを確認します。

注意事項

  • 上記のコードはサンプルであり、実際の環境に合わせて変更する必要があります。
  • バイナリデータをデータベースに格納する前に、データの安全性とセキュリティを考慮する必要があります。



SQL Serverでバイナリデータを格納するその他の方法

FILESTREAM

  • ファイルシステムとデータベースを統合する機能
  • バイナリデータをファイルとして格納し、データベースから直接アクセス可能
  • 大量のバイナリデータを格納する場合に適している

varbinary(max)

  • SQL Server 2008で導入されたデータ型
  • 最大2GBまでのバイナリデータを格納可能
  • VarBinaryと似ているが、最大サイズが大きい

CLR UDT

  • .NET Frameworkを使用して作成したカスタムデータ型

XML

  • XML形式でバイナリデータを格納
  • データ構造を柔軟に定義できる

方法の選択

上記の方法はそれぞれ異なる特徴があり、用途に応じて選択する必要があります。


sql-server


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