.NET、SQL Server、ADO.NETにおけるSQLCommandパラメータ渡しのベストプラクティス

2024-07-27

.NET、SQL Server、ADO.NETにおけるSQLCommandパラメータのベストプラクティス

.NET、SQL Server、ADO.NETを用いた開発において、SQLCommandオブジェクトにパラメータを渡すことは非常に一般的な操作です。しかし、最適な方法については、状況や要件によって異なるため、開発者を悩ませることがあります。

本解説では、パラメータ渡しの主要な3つの方法と、それぞれの特徴、利点、欠点について詳しく説明します。さらに、各方法の使い分けや、パフォーマンスとセキュリティを考慮したベストプラクティスについても解説します。

パラメータ渡しの3つの方法

  1. 直接代入
string sql = "SELECT * FROM Users WHERE Name = @name";
SqlCommand cmd = new SqlCommand(sql, connection);
cmd.Parameters.AddWithValue("@name", "John Doe");

cmd.ExecuteNonQuery();
  1. SqlParameterオブジェクト
string sql = "SELECT * FROM Users WHERE Name = @name";
SqlCommand cmd = new SqlCommand(sql, connection);

SqlParameter param = new SqlParameter("@name", SqlDbType.NVarChar);
param.Value = "John Doe";
cmd.Parameters.Add(param);

cmd.ExecuteNonQuery();
  1. ストアドプロシージャ
string sql = "EXEC sp_GetUserByName @name";
SqlCommand cmd = new SqlCommand(sql, connection);

cmd.Parameters.AddWithValue("@name", "John Doe");

cmd.CommandType = CommandType.StoredProcedure;

cmd.ExecuteNonQuery();

各方法の特徴

方法利点欠点
直接代入簡潔で記述量が少ない型安全性がない、SQLインジェクションのリスクがある
SqlParameterオブジェクト型安全性があり、SQLインジェクションを防げる記述量が多くなる
ストアドプロシージャパラメータ管理が容易、コードの再利用性が高い事前準備が必要、複雑な処理に向かない

ベストプラクティス

  • パラメータ化を常に使用する:直接代入は避け、パラメータオブジェクトまたはストアドプロシージャを用いる。
  • 型安全性のあるパラメータオブジェクトを使用する:データ型を明示的に指定することで、誤ったデータ入力によるエラーを防ぐ。
  • SQLインジェクション対策を徹底する:パラメータ値の入力検証を行い、悪意のあるコードが実行されないようにする。
  • 上記の例は、基本的な使用方法を示しています。実際の開発では、より詳細な設定や処理が必要になる場合があります。



using (SqlConnection connection = new SqlConnection("server=localhost;database=test;integrated security=True;"))
{
    string sql = "SELECT * FROM Users WHERE Name = @name";
    SqlCommand cmd = new SqlCommand(sql, connection);

    cmd.Parameters.AddWithValue("@name", "John Doe");

    cmd.ExecuteNonQuery();
}
using (SqlConnection connection = new SqlConnection("server=localhost;database=test;integrated security=True;"))
{
    string sql = "SELECT * FROM Users WHERE Name = @name";
    SqlCommand cmd = new SqlCommand(sql, connection);

    SqlParameter param = new SqlParameter("@name", SqlDbType.NVarChar);
    param.Value = "John Doe";
    cmd.Parameters.Add(param);

    cmd.ExecuteNonQuery();
}
using (SqlConnection connection = new SqlConnection("server=localhost;database=test;integrated security=True;"))
{
    string sql = "EXEC sp_GetUserByName @name";
    SqlCommand cmd = new SqlCommand(sql, connection);

    cmd.Parameters.AddWithValue("@name", "John Doe");

    cmd.CommandType = CommandType.StoredProcedure;

    cmd.ExecuteNonQuery();
}

実行方法

  1. 上記のコードをC#ファイルとして保存します。
  2. Visual Studioなどの開発ツールでプロジェクトを作成し、コードファイルをプロジェクトに追加します。
  3. 必要なライブラリ参照を追加します。(System.Data.SqlClientなど)
  4. コードを実行します。

注意事項

  • SQL Serverへの接続情報は、環境に合わせて変更してください。



  • 利点: データセットやデータテーブルへのデータの読み書きに便利
  • 欠点: コード量が多くなる
using (SqlConnection connection = new SqlConnection("server=localhost;database=test;integrated security=True;"))
{
    string sql = "SELECT * FROM Users";
    SqlDataAdapter adapter = new SqlDataAdapter(sql, connection);

    adapter.SelectCommand.Parameters.AddWithValue("@name", "John Doe");

    DataSet ds = new DataSet();
    adapter.Fill(ds);

    // ...
}

Dapperライブラリ

  • 利点: コード量が少なく、簡潔に記述できる
  • 欠点: ADO.NET DataAdapterよりも機能が限定される
using (var connection = new SqlConnection("server=localhost;database=test;integrated security=True;"))
{
    var parameters = new DynamicParameters();
    parameters.Add("@name", "John Doe");

    var users = connection.Query<User>("SELECT * FROM Users WHERE Name = @name", parameters);

    // ...
}

Entity Framework

  • 利点: オブジェクト指向で、データアクセスを抽象化できる
  • 欠点: 習得に時間がかかる
using (var context = new MyContext())
{
    var user = new User { Name = "John Doe" };
    context.Users.Add(user);
    context.SaveChanges();

    // ...
}

.net sql-server ado.net



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