SQL ServerとOracleでNULLをスマートに扱う!IsNull関数とNVL関数の使いこなし術

2024-05-23

SQL Server の IsNull() 関数と Oracle の同等機能

一方、Oracle には IsNull() 関数はありませんが、NVL関数 を使用することで同様の機能を実現できます。

NVL関数 は、2つの引数を受け取ります。

  1. チェックする値 (expr1)
  2. チェックする値が NULL の場合に返す値 (expr2)
  • expr1NULL でない場合は、expr1 を返します。

SQL Server:

SELECT ISNULL(customer_name, 'Unknown Customer') FROM customers;

このクエリは、customers テーブルの customer_name カラムの値を返します。

  • カラムに値がある場合は、その値を返します。
  • カラムに値がない場合は、'Unknown Customer' を返します。

Oracle:

SELECT NVL(customer_name, 'Unknown Customer') FROM customers;

このクエリは、SQL Server の例と同様に動作します。

その他の代替方法

Oracle では、NVL関数 以外にも、以下の方法で NULL の値を処理することができます。

  • CASE
  • ゼロ coalescing 演算子 (||)
  • SQL ServerIsNull() 関数は、OracleNVL関数 で置き換えることができます。
  • NVL関数 は、2つの引数を受け取り、チェックする値が NULL の場合に代替値を返します。
  • Oracle では、NVL関数 以外にも、CASE 式やゼロ coalescing 演算子を使用して NULL の値を処理することができます。



顧客情報の取得

SELECT
    customer_id,
    customer_name = ISNULL(customer_name, 'Unknown Customer'),
    email = ISNULL(email, 'No Email Address'),
    phone_number = ISNULL(phone_number, '(555) 555-5555')
FROM customers;
SELECT
    customer_id,
    customer_name = NVL(customer_name, 'Unknown Customer'),
    email = NVL(email, 'No Email Address'),
    phone_number = NVL(phone_number, '(555) 555-5555')
FROM customers;

このコードは、customers テーブルから顧客情報 (ID、名前、メールアドレス、電話番号) を取得します。

    商品情報の取得

    SELECT
        product_id,
        product_name,
        unit_price = ISNULL(unit_price, 0.00),
        units_in_stock = ISNULL(units_in_stock, 0)
    FROM products;
    
    SELECT
        product_id,
        product_name,
        unit_price = NVL(unit_price, 0.00),
        units_in_stock = NVL(units_in_stock, 0)
    FROM products;
    
    • 単価と在庫数のカラムに値がない場合は、それぞれ 0.00 と 0 を返します。

    上記のコードはほんの一例です。 IsNull() 関数と NVL関数 は、さまざまな状況で使用できます。

    • レポートの作成
    • データの検証
    • エラー処理
    • サンプルコードは、IsNull() 関数と NVL関数 の使用方法を示しています。
    • これらの関数は、NULL の値を処理する際に役立ちます。
    • 状況に応じて、適切な関数を選択してください。



    SQL Server の IsNull() 関数と Oracle の同等機能の代替方法

    CASE 式

    CASE 式 を使用すると、式の結果に応じてさまざまな値を返すことができます。

    SELECT
        customer_id,
        customer_name = CASE WHEN customer_name IS NULL THEN 'Unknown Customer' ELSE customer_name END,
        email = CASE WHEN email IS NULL THEN 'No Email Address' ELSE email END,
        phone_number = CASE WHEN phone_number IS NULL THEN '(555) 555-5555' ELSE phone_number END
    FROM customers;
    
    SELECT
        customer_id,
        customer_name = CASE WHEN customer_name IS NULL THEN 'Unknown Customer' ELSE customer_name END,
        email = CASE WHEN email IS NULL THEN 'No Email Address' ELSE email END,
        phone_number = CASE WHEN phone_number IS NULL THEN '(555) 555-5555' ELSE phone_number END
    FROM customers;
    

    このコードは、**IsNull()関数とNVL関数` を使用した例と同様に動作します。

    ゼロ coalescing 演算子 (||)

    ゼロ coalescing 演算子 (||) は、左側のオペランドが NULL の場合に右側のオペランドを返します。

    SELECT
        customer_id,
        customer_name = customer_name || 'Unknown Customer',
        email = email || 'No Email Address',
        phone_number = phone_number || '(555) 555-5555'
    FROM customers;
    
    SELECT
        customer_id,
        customer_name = customer_name || 'Unknown Customer',
        email = email || 'No Email Address',
        phone_number = phone_number || '(555) 555-5555'
    FROM customers;
    

    その他の代替方法

    • COALESCE 関数 (SQL Server および Oracle で使用可能)
    • IFNULL 関数 (MySQL で使用可能)
    • IsNull() 関数と NVL関数 には、さまざまな代替方法があります。
    • それぞれの方法の利点と欠点を理解した上で、適切な方法を選択してください。

    sql-server oracle t-sql


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