パフォーマンス比較:SQLite文字列検索におけるLIKE演算子、INSTR関数、SUBSTR関数、REGEXP関数の速度
SQLite 文字列に別の文字列が含まれるかどうかを判定するクエリ
LIKE 演算子は、文字列のパターンマッチングに使用されます。 ワイルドカード文字 (*) や (?) を使用して、部分一致や前方一致、後方一致などを指定できます。
例:
SELECT * FROM テーブル名 WHERE 列名 LIKE '%検索文字列%';
この例では、列名
が 検索文字列
を含むすべてのレコードが抽出されます。 %
は任意の文字列を表します。
前方一致と後方一致を指定するには、それぞれ LIKE '%検索文字列'
と LIKE '検索文字列%'
のように記述します。
SELECT * FROM テーブル名 WHERE 列名 LIKE '検索文字列%'; -- 前方一致
SELECT * FROM テーブル名 WHERE 列名 LIKE '%検索文字列'; -- 後方一致
エスケープ文字
LIKE 演算子では、%
や _
などの特殊な文字は特別な意味を持ちます。これらの文字をリテラルとして検索するには、エスケープ文字 (\
) を使用する必要があります。
SELECT * FROM テーブル名 WHERE 列名 LIKE '\%検索文字列%'; -- `%` をリテラルとして検索
INSTR 関数は、ある文字列の中に別の文字列が出現する位置を返します。 出現しない場合は 0 を返します。
SELECT * FROM テーブル名 WHERE INSTR(列名, '検索文字列') > 0;
開始位置の指定
INSTR 関数は、2 番目の引数で検索開始位置を指定できます。
SELECT * FROM テーブル名 WHERE INSTR(列名, '検索文字列', 5) > 0; -- 5 文字目から検索
SUBSTR 関数は、文字列の一部を抽出します。
SELECT * FROM テーブル名 WHERE SUBSTR(列名, 1, LENGTH('検索文字列')) = '検索文字列';
この例では、列名
の最初の 検索文字列
の長さ分の文字列が 検索文字列
と一致するレコードが抽出されます。
REGEXP 関数は、正規表現を使用して文字列のパターンマッチングを行います。
SELECT * FROM テーブル名 WHERE 列名 REGEXP '検索文字列';
正規表現の詳細
正規表現は、複雑なパターンマッチングを行うことができます。 詳細については、SQLite のドキュメントや正規表現に関する解説書を参照してください。
上記のいずれの方法でも、SQLite 文字列に別の文字列が含まれるかどうかを判定できます。 それぞれの方法の特徴を理解し、状況に合わせて適切な方法を選択してください。
補足
- 上記の例は、基本的な使用方法を示しています。 実際のクエリでは、WHERE 句の条件を組み合わせて、より複雑な検索を行うことができます。
- LIKE 演算子と INSTR 関数は、比較のパフォーマンスが優れています。 REGEXP 関数は、複雑なパターンマッチングに使用できますが、処理速度が遅くなる場合があります。
-- LIKE 演算子
SELECT * FROM テーブル名 WHERE 列名 LIKE '%検索文字列%';
SELECT * FROM テーブル名 WHERE 列名 LIKE '検索文字列%'; -- 前方一致
SELECT * FROM テーブル名 WHERE 列名 LIKE '%検索文字列'; -- 後方一致
SELECT * FROM テーブル名 WHERE 列名 LIKE '\%検索文字列%'; -- `%` をリテラルとして検索
-- INSTR 関数
SELECT * FROM テーブル名 WHERE INSTR(列名, '検索文字列') > 0;
SELECT * FROM テーブル名 WHERE INSTR(列名, '検索文字列', 5) > 0; -- 5 文字目から検索
-- SUBSTR 関数
SELECT * FROM テーブル名 WHERE SUBSTR(列名, 1, LENGTH('検索文字列')) = '検索文字列';
-- REGEXP 関数
SELECT * FROM テーブル名 WHERE 列名 REGEXP '検索文字列';
上記のコードを参考に、実際に試してみると理解が深まります。
SQLite 文字列に別の文字列が含まれるかどうかを判定するその他の方法
CASE 式を使用して、条件分岐を行い、文字列が含まれているかどうかを判定することができます。
SELECT
CASE WHEN 列名 LIKE '%検索文字列%' THEN '含まれる'
ELSE '含まれない'
END AS 判定結果
FROM テーブル名;
この例では、列名
が 検索文字列
を含む場合は 含まれる
、そうでない場合は 含まれない
という結果が返されます。
EXISTS 関数は、サブクエリが結果を返すかどうかを判定します。
SELECT *
FROM テーブル名
WHERE EXISTS (
SELECT *
FROM サブテーブル名
WHERE サブテーブル名.列名 = テーブル名.列名
AND サブテーブル名.列名 LIKE '%検索文字列%'
);
この例では、テーブル名
の 列名
が サブテーブル名
の 列名
と一致し、サブテーブル名
の 列名
が 検索文字列
を含むレコードが抽出されます。
JOIN を使用して、複数のテーブルからデータを取得し、比較することができます。
SELECT *
FROM テーブル名
JOIN サブテーブル名 ON テーブル名.列名 = サブテーブル名.列名
WHERE サブテーブル名.列名 LIKE '%検索文字列%';
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