InnoDBストレージエンジンで全テーブルを削除する際の注意点

2024-04-02

MySQLで外部キー制約を無視して全テーブルを削除する方法

MySQLでDROP TABLEコマンドを実行する際、外部キー制約によって参照されているテーブルを削除しようとすると、エラーが発生します。

このエラーを回避するために、以下の2つの方法で外部キー制約を無視して全テーブルを削除することができます。

  1. SET FOREIGN_KEY_CHECKS=0 オプションを使用する
  2. DROP TABLE IF EXISTS コマンドを使用する
  1. MySQL コマンドラインツールまたはMySQL WorkbenchなどのGUIツールに接続します。
  2. 以下のコマンドを実行して、外部キー制約チェックを無効にします。
SET FOREIGN_KEY_CHECKS=0;
DROP TABLE *;
SET FOREIGN_KEY_CHECKS=1;
DROP TABLE IF EXISTS *;

注意事項:

  • SET FOREIGN_KEY_CHECKS=0 オプションを使用すると、外部キー制約の整合性が失われる可能性があります。
  • DROP TABLE IF EXISTS コマンドは、存在しないテーブルを削除しようとしてもエラーが発生しません。
  • これらのコマンドを実行する前に、必ずデータベースのバックアップを取っておいてください。

補足:

  • innodb ストレージエンジンを使用している場合、innodb_file_per_table オプションが有効になっていると、DROP TABLE コマンドはテーブルデータだけでなく、テーブルファイルも削除します。
  • innodb_buffer_pool_size の値を大きく設定しておくと、DROP TABLE コマンドの実行速度が向上します。



-- 外部キー制約チェックを無効にする
SET FOREIGN_KEY_CHECKS=0;

-- 全テーブルを削除する
DROP TABLE *;

-- 外部キー制約チェックを再度有効にする
SET FOREIGN_KEY_CHECKS=1;
-- 存在するテーブルのみを削除する
DROP TABLE IF EXISTS *;
  • これらのサンプルコードは、テスト環境でのみ実行してください。



方法3: TRUNCATE TABLE コマンドを使用する

TRUNCATE TABLE コマンドは、テーブルのデータをすべて削除しますが、テーブル構造は保持します。外部キー制約は無視されます。

TRUNCATE TABLE *;
  • TRUNCATE TABLE コマンドは、ロールバックできない操作です。
  • TRUNCATE TABLE コマンドは、テーブルの自動採番カラムの値をリセットしません。

方法4: スクリプトを使用する

以下のスクリプトを使用して、外部キー制約を無視して全テーブルを削除することができます。

#!/usr/bin/env mysql

# データベースに接続
USE database_name;

# 外部キー制約チェックを無効にする
SET FOREIGN_KEY_CHECKS=0;

# 全テーブルを取得
SELECT table_name
FROM information_schema.tables
WHERE table_type = 'BASE TABLE';

# 各テーブルを削除
FOR table_name IN (SELECT table_name FROM information_schema.tables WHERE table_type = 'BASE TABLE');
DO
  DROP TABLE table_name;
END FOR;

# 外部キー制約チェックを再度有効にする
SET FOREIGN_KEY_CHECKS=1;
  • 上記のスクリプトは、MySQL 5.7 以降で使用できます。
  • スクリプトの動作を変更するには、SELECT ステートメントと FOR ループを編集することができます。
  • 迅速に全テーブルを削除したい場合は、方法1または方法3を使用します。

mysql foreign-keys innodb


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