Docker を活用した Mesos または CoreOS 上の MariaDB と Redis 高可用性クラスター構築

2024-05-01

Mesos または CoreOS で MariaDB と Redis の高可用性クラスターを構成する方法

このプログラミングチュートリアルでは、Mesos または CoreOS で MariaDB と Redis の高可用性クラスターを構成する方法を説明します。このチュートリアルでは、Docker、MariaDB、CoreOS を使用します。

前提条件

  • Mesos または CoreOS がインストールされている
  • Docker がインストールされている

手順

  1. Mesos または CoreOS で Docker サービスを有効にする
    • Mesos の場合、mesos-service コマンドを使用して Docker サービスを有効にします。
    mesos-service enable docker
    
    fleetctl enable docker
    
  2. MariaDB と Redis の Docker イメージを作成する
    • MariaDB 用の Docker イメージを作成します。
    FROM mariadb:latest
    
    ENV MYSQL_ROOT_PASSWORD=password
    ENV MYSQL_DATABASE=mydb
    
    RUN mkdir -p /var/lib/mysql
    RUN chmod 755 /var/lib/mysql
    
    CMD ["mysqld"]
    
    FROM redis:latest
    
  3. Mesos または CoreOS で MariaDB と Redis サービスをデプロイする
    • Mesos の場合、marathon コマンドを使用して MariaDB と Redis サービスをデプロイします。
    marathon deploy mariadb \
        --image <mariadb-image-url> \
        --port 3306 \
        --env MYSQL_ROOT_PASSWORD=password \
        --env MYSQL_DATABASE=mydb
    
    marathon deploy redis \
        --image <redis-image-url> \
        --port 6379
    
    fleetctl submit mariadb \
        image=<mariadb-image-url> \
        port=3306 \
        environment="MYSQL_ROOT_PASSWORD=password" \
        environment="MYSQL_DATABASE=mydb"
    
    fleetctl submit redis \
        image=<redis-image-url> \
        port=6379
    
  4. MariaDB と Redis の高可用性を実現する
    • MariaDB の場合、Galera Cluster を使用して高可用性を実現します。Galera Cluster は、マルチマスターレプリケーションを使用して、複数の MariaDB ノードを同期します。
    • Redis の場合、Sentinel を使用して高可用性を実現します。Sentinel は、マスター Redis ノードを監視し、必要に応じてフェイルオーバーを実行します。

注意事項

  • このチュートリアルは、高可用性クラスターを構成するための基本的な手順のみを提供します。本番環境で高可用性クラスターをデプロイする前に、より詳細な設定と構成を行う必要があります。
  • Mesos または CoreOS のバージョンによって、コマンドや設定が異なる場合があります。

用語集

  • Mesos: 分散型アプリケーションフレームワーク
  • CoreOS: 軽量な Linux ディストリビューション
  • Docker: コンテナ化プラットフォーム
  • MariaDB: オープンソースのデータベース管理システム
  • Redis: インメモリデータストア
  • Galera Cluster: マルチマスターレプリケーション用の MariaDB プラグイン
  • Sentinel: Redis のフェイルオーバーソリューション



MariaDB 用 Dockerfile

FROM mariadb:latest

ENV MYSQL_ROOT_PASSWORD=password
ENV MYSQL_DATABASE=mydb

RUN mkdir -p /var/lib/mysql
RUN chmod 755 /var/lib/mysql

CMD ["mysqld"]

この Dockerfile は、MariaDB の最新イメージに基づいています。イメージには、MYSQL_ROOT_PASSWORDMYSQL_DATABASE という 2 つの環境変数が設定されています。これらの変数は、MariaDB サーバーを起動するときに使用されます。

FROM redis:latest

この Dockerfile は、Redis の最新イメージに基づいています。

Mesos 用 Marathon デプロイメント

marathon deploy mariadb \
    --image <mariadb-image-url> \
    --port 3306 \
    --env MYSQL_ROOT_PASSWORD=password \
    --env MYSQL_DATABASE=mydb

このコマンドは、mariadb という名前の Marathon アプリケーションをデプロイします。アプリケーションは、<mariadb-image-url> で指定された MariaDB イメージを使用します。アプリケーションは、ポート 3306 で公開されます。MYSQL_ROOT_PASSWORDMYSQL_DATABASE という 2 つの環境変数がアプリケーションに設定されます。

marathon deploy redis \
    --image <redis-image-url> \
    --port 6379

このコマンドは、redis という名前の Marathon アプリケーションをデプロイします。アプリケーションは、<redis-image-url> で指定された Redis イメージを使用します。アプリケーションは、ポート 6379 で公開されます。

CoreOS 用 fleetctl デプロイメント

fleetctl submit mariadb \
    image=<mariadb-image-url> \
    port=3306 \
    environment="MYSQL_ROOT_PASSWORD=password" \
    environment="MYSQL_DATABASE=mydb"
fleetctl submit redis \
    image=<redis-image-url> \
    port=6379
  • これらのサンプルコードは、あくまでも参考用です。本番環境で使用する前に、コードをニーズに合わせて調整する必要があります。



Mesos または CoreOS で MariaDB と Redis の高可用性クラスターを構成するその他の方法

前述のチュートリアルに加えて、Mesos または CoreOS で MariaDB と Redis の高可用性クラスターを構成する方法は他にもいくつかあります。以下に、いくつかのオプションを紹介します。

Kubernetes は、コンテナー化されたアプリケーションをデプロイ、管理、スケーリングするためのオープンソースプラットフォームです。Kubernetes を使用すると、MariaDB と Redis のデプロイメントを自動化し、高可用性クラスターを簡単に構成できます。

Ansible や Chef などの構成管理ツールを使用して、MariaDB と Redis のデプロイメントと構成を自動化できます。これらのツールを使用すると、一貫性のある再現可能な方法でクラスターをデプロイおよび管理できます。

クラウドプロバイダーのサービスを使用する

多くのクラウドプロバイダーは、データベースとキャッシュサービスを含むマネージドサービスを提供しています。これらのサービスを使用すると、オンプレミスインフラストラクチャを管理せずに、MariaDB と Redis の高可用性クラスターを簡単にデプロイできます。

最適な方法を選択するには

Mesos または CoreOS で MariaDB と Redis の高可用性クラスターを構成する最適な方法は、特定の要件とニーズによって異なります。以下の要素を考慮する必要があります。

  • スキルと経験: Kubernetes、Ansible、Chef などのツールを使用する経験がある場合は、それらを活用すると時間を節約できます。
  • インフラストラクチャ: オンプレミスインフラストラクチャ、ハイブリッドインフラストラクチャ、またはクラウドインフラストラクチャを使用しているかによって、最適なオプションが異なります。
  • 予算: クラウドプロバイダーのサービスを使用すると、オンプレミスのハードウェアとソフトウェアのコストが削減される場合があります。
  • 要件: クラスターにどのような高可用性機能が必要かによって、最適なオプションが異なります。

docker mariadb coreos


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