Docker を活用した Mesos または CoreOS 上の MariaDB と Redis 高可用性クラスター構築
Mesos または CoreOS で MariaDB と Redis の高可用性クラスターを構成する方法
このプログラミングチュートリアルでは、Mesos または CoreOS で MariaDB と Redis の高可用性クラスターを構成する方法を説明します。このチュートリアルでは、Docker、MariaDB、CoreOS を使用します。
前提条件
- Mesos または CoreOS がインストールされている
- Docker がインストールされている
手順
- Mesos または CoreOS で Docker サービスを有効にする
- Mesos の場合、
mesos-service
コマンドを使用して Docker サービスを有効にします。
mesos-service enable docker
fleetctl enable docker
- Mesos の場合、
- MariaDB と Redis の Docker イメージを作成する
- MariaDB 用の Docker イメージを作成します。
FROM mariadb:latest ENV MYSQL_ROOT_PASSWORD=password ENV MYSQL_DATABASE=mydb RUN mkdir -p /var/lib/mysql RUN chmod 755 /var/lib/mysql CMD ["mysqld"]
FROM redis:latest
- Mesos または CoreOS で MariaDB と Redis サービスをデプロイする
- Mesos の場合、
marathon
コマンドを使用して MariaDB と Redis サービスをデプロイします。
marathon deploy mariadb \ --image <mariadb-image-url> \ --port 3306 \ --env MYSQL_ROOT_PASSWORD=password \ --env MYSQL_DATABASE=mydb
marathon deploy redis \ --image <redis-image-url> \ --port 6379
fleetctl submit mariadb \ image=<mariadb-image-url> \ port=3306 \ environment="MYSQL_ROOT_PASSWORD=password" \ environment="MYSQL_DATABASE=mydb"
fleetctl submit redis \ image=<redis-image-url> \ port=6379
- Mesos の場合、
- MariaDB と Redis の高可用性を実現する
- MariaDB の場合、Galera Cluster を使用して高可用性を実現します。Galera Cluster は、マルチマスターレプリケーションを使用して、複数の MariaDB ノードを同期します。
- Redis の場合、Sentinel を使用して高可用性を実現します。Sentinel は、マスター Redis ノードを監視し、必要に応じてフェイルオーバーを実行します。
注意事項
- このチュートリアルは、高可用性クラスターを構成するための基本的な手順のみを提供します。本番環境で高可用性クラスターをデプロイする前に、より詳細な設定と構成を行う必要があります。
- Mesos または CoreOS のバージョンによって、コマンドや設定が異なる場合があります。
用語集
- Mesos: 分散型アプリケーションフレームワーク
- CoreOS: 軽量な Linux ディストリビューション
- Docker: コンテナ化プラットフォーム
- MariaDB: オープンソースのデータベース管理システム
- Redis: インメモリデータストア
- Galera Cluster: マルチマスターレプリケーション用の MariaDB プラグイン
- Sentinel: Redis のフェイルオーバーソリューション
MariaDB 用 Dockerfile
FROM mariadb:latest
ENV MYSQL_ROOT_PASSWORD=password
ENV MYSQL_DATABASE=mydb
RUN mkdir -p /var/lib/mysql
RUN chmod 755 /var/lib/mysql
CMD ["mysqld"]
この Dockerfile は、MariaDB の最新イメージに基づいています。イメージには、MYSQL_ROOT_PASSWORD
と MYSQL_DATABASE
という 2 つの環境変数が設定されています。これらの変数は、MariaDB サーバーを起動するときに使用されます。
FROM redis:latest
この Dockerfile は、Redis の最新イメージに基づいています。
Mesos 用 Marathon デプロイメント
marathon deploy mariadb \
--image <mariadb-image-url> \
--port 3306 \
--env MYSQL_ROOT_PASSWORD=password \
--env MYSQL_DATABASE=mydb
このコマンドは、mariadb
という名前の Marathon アプリケーションをデプロイします。アプリケーションは、<mariadb-image-url>
で指定された MariaDB イメージを使用します。アプリケーションは、ポート 3306 で公開されます。MYSQL_ROOT_PASSWORD
と MYSQL_DATABASE
という 2 つの環境変数がアプリケーションに設定されます。
marathon deploy redis \
--image <redis-image-url> \
--port 6379
このコマンドは、redis
という名前の Marathon アプリケーションをデプロイします。アプリケーションは、<redis-image-url>
で指定された Redis イメージを使用します。アプリケーションは、ポート 6379 で公開されます。
CoreOS 用 fleetctl デプロイメント
fleetctl submit mariadb \
image=<mariadb-image-url> \
port=3306 \
environment="MYSQL_ROOT_PASSWORD=password" \
environment="MYSQL_DATABASE=mydb"
fleetctl submit redis \
image=<redis-image-url> \
port=6379
- これらのサンプルコードは、あくまでも参考用です。本番環境で使用する前に、コードをニーズに合わせて調整する必要があります。
Mesos または CoreOS で MariaDB と Redis の高可用性クラスターを構成するその他の方法
前述のチュートリアルに加えて、Mesos または CoreOS で MariaDB と Redis の高可用性クラスターを構成する方法は他にもいくつかあります。以下に、いくつかのオプションを紹介します。
Kubernetes は、コンテナー化されたアプリケーションをデプロイ、管理、スケーリングするためのオープンソースプラットフォームです。Kubernetes を使用すると、MariaDB と Redis のデプロイメントを自動化し、高可用性クラスターを簡単に構成できます。
Ansible や Chef などの構成管理ツールを使用して、MariaDB と Redis のデプロイメントと構成を自動化できます。これらのツールを使用すると、一貫性のある再現可能な方法でクラスターをデプロイおよび管理できます。
クラウドプロバイダーのサービスを使用する
多くのクラウドプロバイダーは、データベースとキャッシュサービスを含むマネージドサービスを提供しています。これらのサービスを使用すると、オンプレミスインフラストラクチャを管理せずに、MariaDB と Redis の高可用性クラスターを簡単にデプロイできます。
最適な方法を選択するには
Mesos または CoreOS で MariaDB と Redis の高可用性クラスターを構成する最適な方法は、特定の要件とニーズによって異なります。以下の要素を考慮する必要があります。
- スキルと経験: Kubernetes、Ansible、Chef などのツールを使用する経験がある場合は、それらを活用すると時間を節約できます。
- インフラストラクチャ: オンプレミスインフラストラクチャ、ハイブリッドインフラストラクチャ、またはクラウドインフラストラクチャを使用しているかによって、最適なオプションが異なります。
- 予算: クラウドプロバイダーのサービスを使用すると、オンプレミスのハードウェアとソフトウェアのコストが削減される場合があります。
- 要件: クラスターにどのような高可用性機能が必要かによって、最適なオプションが異なります。
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