データベースの達人になるための SELECT * EXCEPT 活用術
SQL の SELECT * EXCEPT とは
使用例
例1:特定の列を除いてすべての列を選択する
SELECT * EXCEPT (列名1, 列名2)
FROM テーブル名;
この例では、列名1
と 列名2
を除いて テーブル名
のすべての列を選択します。
例2:サブクエリで EXCEPT を使用する
SELECT *
FROM (
SELECT * EXCEPT (列名1, 列名2)
FROM テーブル名
) AS t;
この例では、テーブル名
から 列名1
と 列名2
を除いてすべての列を選択し、結果を t
というエイリアスを持つサブクエリに格納します。
EXCEPT と MINUS の違い
EXCEPT と MINUS は、どちらも結果セットから行を除外するために使用されますが、いくつかの違いがあります。
- EXCEPT は、行の順序を保持しますが、MINUS は順序を保証しません。
- EXCEPT は、重複する行を一度だけ除外しますが、MINUS はすべての重複行を除外します。
EXCEPT を使用する際の注意点
- EXCEPT は、すべての列名ではなく、列名のみを指定する必要があります。
- EXCEPT は、テーブル名ではなく、サブクエリで使用することはできません。
- EXCEPT は、一部のデータベースではサポートされていない場合があります。
SELECT * EXCEPT (id, salary)
FROM employees;
このクエリは、employees
テーブルから id
と salary
列を除いてすべての列を返します。
SELECT * EXCEPT (id, quantity)
FROM orders
WHERE product_id = 1;
このクエリは、orders
テーブルから product_id
列が 1
と等しい行を選択し、id
と quantity
列を除いてすべての列を返します。
SELECT *
FROM (
SELECT * EXCEPT (city, country)
FROM customers
) AS t;
- 特定の文字列を含む行を除外する:
SELECT * EXCEPT (name)
FROM users
WHERE name NOT LIKE '%John%';
- 特定の日付より前に作成された行を除外する:
SELECT * EXCEPT (created_at)
FROM posts
WHERE created_at > '2023-01-01';
注: これらの例はあくまでも参考であり、必要に応じて変更することができます。
SELECT * EXCEPT を使用しない他の方法
個々の列名を指定する
SELECT column1, column2, column3
FROM table_name;
この方法では、必要な列名を個別に指定する必要があります。
INFORMATION_SCHEMA を使用する
SELECT column_name
FROM INFORMATION_SCHEMA.COLUMNS
WHERE table_name = 'table_name'
AND column_name NOT IN ('column1', 'column2');
この方法では、INFORMATION_SCHEMA
ビューを使用して、テーブルのすべての列名を取得し、除外したい列を除いて選択することができます。
CASE 式を使用する
SELECT
CASE WHEN column_name = 'column1' THEN NULL
ELSE column_name
END AS column1,
CASE WHEN column_name = 'column2' THEN NULL
ELSE column_name
END AS column2,
*
FROM table_name;
この方法では、CASE
式を使用して、除外したい列を NULL
に設定し、その他の列を選択することができます。
- 必要とする列数が少ない場合は、個々の列名を指定する方法が最も簡単です。
- 多くの列を選択する必要がある場合は、INFORMATION_SCHEMA を使用する方が効率的です。
- 特定の条件に基づいて列を除外する必要がある場合は、CASE 式を使用する必要があります。
SELECT * EXCEPT は、特定の列を除いてすべての列を選択するための便利な構文です。しかし、他の方法も存在し、状況によって適切な方法を選択する必要があります。
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