MySQL、MariaDB、Laravelで発生するエラー「General error: 1615 Prepared statement needs to be re-prepared」の原因と解決策

2024-04-02

エラーメッセージ "General error: 1615 Prepared statement needs to be re-prepared" の原因と解決策

このエラーメッセージは、MySQLMariaDBLaravel を使用したアプリケーションで、準備済みステートメントを使用する際に発生します。原因としては、主に以下の3つが挙げられます。

  • データの変更: 準備済みステートメントの実行後、関連するテーブルのデータが変更された場合、ステートメントは無効になり、再準備が必要になります。
  • バグ: MySQL 8.0.22 に存在するバグが原因で、group_concat_max_len の値が 4294967295 より大きい場合、このエラーが発生する可能性があります。

解決策

このエラーを解決するには、以下の方法を試してみてください。

データ変更によるエラーの場合

  • クエリを書き換え、SELECT ステートメント内で直接データを変更するのではなく、UPDATEDELETE などのステートメントを使用する。
  • SET SESSION TRANSACTION ISOLATION LEVEL READ COMMITTED を使用して、トランザクションの分離レベルを READ COMMITTED に設定する。
  • PREPARE ステートメントと EXECUTE ステートメントを同じトランザクション内で実行する。
  • アプリケーションコードを見直し、接続が切断された場合に再接続する処理を実装する。
  • connection_timeout の値を調整して、接続が切断されるまでの時間を延長する。
  • MySQL 8.0.26 以降にバージョンアップする。
  • group_concat_max_len の値を 4294967295 以下に設定する。
  • table_definition_cache パラメーターの値を調整する。
  • prepared_statement_cache パラメーターの値を調整する。
  • アプリケーションログを確認し、エラーの詳細を確認する。

補足

  • このエラーは、MySQL 5.7 以降で発生する可能性があります。
  • Laravel 5.5 以降では、デフォルトで準備済みステートメントが使用されます。

注意

  • 上記の解決策は一般的なものであり、すべての状況に当てはまるわけではありません。
  • 問題の解決には、個々の状況に合わせて調査が必要になる場合があります。



// エラーが発生するコード
$query = "SELECT * FROM users WHERE id = ?";
$statement = $connection->prepare($query);
$statement->execute([1]);

// データの変更
$user = User::find(1);
$user->name = "John Doe";
$user->save();

// エラーが発生する
$statement->execute([1]);

// 解決策
$query = "UPDATE users SET name = ? WHERE id = ?";
$statement = $connection->prepare($query);
$statement->execute(["John Doe", 1]);
// エラーが発生するコード
$connection = new PDO("mysql:host=localhost;dbname=test", "root", "password");
$query = "SELECT * FROM users";
$statement = $connection->prepare($query);

// 接続が切断される
$connection = null;

// エラーが発生する
$statement->execute();

// 解決策
try {
  $connection = new PDO("mysql:host=localhost;dbname=test", "root", "password");
  $query = "SELECT * FROM users";
  $statement = $connection->prepare($query);
  $statement->execute();
} catch (PDOException $e) {
  // 接続エラー処理
} finally {
  // 接続を閉じる
  $connection = null;
}
// エラーが発生するコード
$query = "SELECT group_concat(column) FROM table";
$statement = $connection->prepare($query);
$statement->execute();

// 解決策
$query = "SET group_concat_max_len = 4294967295";
$connection->query($query);

$query = "SELECT group_concat(column) FROM table";
$statement = $connection->prepare($query);
$statement->execute();

これらのコードはあくまでサンプルであり、実際の環境に合わせて修正する必要があります。




その他の解決方法

クエリキャッシュを無効にする

MySQL クエリキャッシュは、クエリの結果をキャッシュすることで、クエリの処理速度を向上させる機能です。しかし、クエリキャッシュが有効になっていると、データの変更が反映されずに、古い結果が返される可能性があります。そのため、このエラーが発生している場合は、クエリキャッシュを無効にしてみてください。

方法

  • MySQL の設定ファイル (my.cnf) で query_cache_size パラメーターを 0 に設定する。
  • クエリに /* NO_CACHE */ というコメントを追加する。

SET GLOBAL max_prepared_stmt_count を使用して、準備済みステートメントの最大数を増やす

デフォルトでは、MySQL サーバーは 16,384 個の準備済みステートメントしか保持できません。アプリケーションで大量の prepared statement を使用する場合は、SET GLOBAL max_prepared_stmt_count を使用して、この制限を増やす必要があります。

SET GLOBAL max_prepared_stmt_count = 32768;

MySQL サーバーを再起動する

まれに、MySQL サーバーのバグが原因でこのエラーが発生することがあります。このような場合は、MySQL サーバーを再起動することで問題が解決する可能性があります。

専門家に相談する

上記の方法で問題が解決しない場合は、MySQL の専門家に相談することを検討してください。


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