PostgreSQLデータベースのメンテナンス：pg_dumpコマンドで定期的なバックアップを実施する

PostgreSQLにおけるpg_dumpコマンドの出力先

pg_dumpコマンドは、PostgreSQLデータベースのバックアップを取得するために使用されるツールです。このコマンドは、データベースのスキーマとデータをダンプファイルとして出力します。デフォルトでは、このダンプファイルは標準出力に出力されますが、-fオプションを使用して別のファイルまたはディレクトリを指定することができます。

出力先

pg_dumpコマンドの出力先は、以下の3種類があります。

オプション

以下は、pg_dumpコマンドの出力先を変更するために使用できるオプションの例です。

• -f filename: ダンプ結果を出力するファイル名を指定します。
• -Fd: ダンプ結果を標準出力とファイルの両方に同時に出力します。

例

以下の例は、mydatabaseデータベースのダンプ結果を mydump.sqlというファイルに出力する方法を示しています。

pg_dump -f mydump.sql mydatabase

pg_dump -Fc backup mydatabase

補足

• pg_dumpコマンドの出力形式は、-Fオプションを使用して指定することができます。デフォルトの形式はテキスト形式ですが、カスタム形式やバイナリ形式も指定することができます。
• pg_dumpコマンドは、圧縮オプションやロールバックオプションなど、他にも多くのオプションを提供しています。詳細については、pg_dumpのマニュアルを参照してください。

PostgreSQLにおけるpg_dumpコマンドの出力先に関するサンプルコード

標準出力への出力

pg_dump mydatabase

このコマンドは、mydatabaseデータベースのダンプ結果を標準出力に出力します。ダンプ結果は、ターミナルウィンドウに表示されます。

ファイルへの出力

pg_dump -f mydump.sql mydatabase

このコマンドは、mydatabaseデータベースのダンプ結果を mydump.sqlというファイルに出力します。ダンプ結果は、mydump.sqlファイルに保存されます。

ディレクトリへの出力

pg_dump -Fc backup mydatabase

このコマンドは、mydatabaseデータベースのダンプ結果を backupというディレクトリに出力します。各テーブルまたはスキーマオブジェクトは、個別のファイルに出力されます。

pg_dump -f mydump.sql.gz -c mydatabase

特定のテーブルへの出力

pg_dump -t mytable1 -t mytable2 mydatabase

このコマンドは、mydatabaseデータベースの mytable1 および mytable2 テーブルのみのダンプ結果を標準出力に出力します。

スキーマのみの出力

pg_dump -s myschema mydatabase

所有者と権限のダンプ

pg_dump -O -U myuser mydatabase

このコマンドは、mydatabaseデータベースのオブジェクトの所有者と権限に関する情報をダンプ結果に含めます。

カスタムフォーマットでの出力

pg_dump -f mydump.custom mydatabase -F custom

このコマンドは、mydatabaseデータベースのダンプ結果を mydump.custom というファイルに custom フォーマットで出力します。フォーマットの詳細については、pg_dumpのマニュアルを参照してください。

これらのサンプルコードは、pg_dumpコマンドの基本的な使用方法を示しています。pg_dumpコマンドには、ここで説明した以外にも多くのオプションと機能があります。詳細については、pg_dumpのマニュアルを参照してください。

標準出力

pg_dumpコマンドを実行する際に、オプションを何も指定しない場合、出力は標準出力に送信されます。つまり、コマンドラインウィンドウにダンプ結果が表示されます。これは、ダンプ結果を簡易的に確認したい場合などに便利です。

pg_dump mydatabase

ファイル

-fオプションを使用すると、ダンプ結果を指定したファイルに出力することができます。

pg_dump -f mydump.sql mydatabase

ディレクトリ

-Fcオプションを使用すると、ダンプ結果を指定したディレクトリに出力することができます。この場合、各テーブルまたはスキーマオブジェクトが個別のファイルに出力されます。

pg_dump -Fc backup mydatabase

圧縮

pg_dump -f mydump.sql.gz -c mydatabase

特定のテーブルまたはスキーマ

-tオプションと -sオプションを使用して、ダンプ対象のテーブルまたはスキーマを指定することができます。

# 特定のテーブルをダンプ
pg_dump -t mytable1 -t mytable2 mydatabase

# 特定のスキーマをダンプ
pg_dump -s myschema mydatabase

所有者と権限

-Oオプションと -Uオプションを使用して、ダンプ結果にオブジェクトの所有者と権限に関する情報をを含めることができます。

pg_dump -O -U myuser mydatabase

-Fオプションを使用して、ダンプ結果のフォーマットを指定することができます。デフォルトのフォーマットはテキスト形式ですが、カスタムフォーマットやバイナリフォーマットも指定することができます。

pg_dump -f mydump.custom mydatabase -F custom

上記以外にも、pg_dumpコマンドには様々なオプションと機能があります。詳細については、pg_dumpのマニュアルを参照してください。