SQLiteのINSERT INTO ... RETURNINGで挿入された行の情報を取得する方法

2024-04-06

SQLiteにおける自動挿入される行IDの予測

しかし、場合によっては、挿入する前に次の自動挿入される行IDを予測したい場合があります。例えば、

  • 関連するテーブルにデータを挿入する前に、関連する行のIDを事前に知っておく必要がある場合
  • 挿入する行の順序を制御したい場合

などが考えられます。

自動挿入される行IDを予測する方法

SQLiteには、次の自動挿入される行IDを予測するためのいくつかの方法があります。

last_insert_rowid()関数は、最後に挿入された行のIDを返します。この関数は、INSERTステートメントの後に実行することで、挿入された行のIDを取得することができます。

INSERT INTO table (name, age) VALUES ("John Doe", 30);

-- 最後に挿入された行のIDを取得
SELECT last_insert_rowid();

この方法は、最後に挿入された行IDを取得するだけの場合に有効です。複数の行を挿入する場合は、この方法では次の行IDを予測できません。

rowid疑似列は、各行の内部的なIDを表します。この列は、SELECTステートメントで取得することができます。

INSERT INTO table (name, age) VALUES ("John Doe", 30);

-- 挿入された行のrowidを取得
SELECT rowid FROM table WHERE name = "John Doe";

この方法は、挿入された行のIDを取得するだけでなく、次の行IDを予測するためにも使用することができます。

SELECT MAX(rowid) FROM table;

-- 次に挿入される行のrowid
SELECT MAX(rowid) + 1 FROM table;

この方法は、テーブルにまだデータがない場合は、次の行IDを正しく予測できないことに注意してください。

sequenceを使う

SQLiteには、sequenceと呼ばれるオブジェクトがあり、自動的に生成されるIDを管理するために使用することができます。

CREATE SEQUENCE my_sequence;

INSERT INTO table (name, age) VALUES ("John Doe", 30);

-- 次に挿入される行のID
SELECT nextval('my_sequence');

この方法は、最も柔軟な方法ですが、設定が少し複雑になります。

SQLiteには、自動挿入される行IDを予測するためのいくつかの方法があります。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあり、使用する方法は状況によって異なります。




last_insert_rowid()関数を使う

-- テーブル作成
CREATE TABLE IF NOT EXISTS users (
  id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
  name TEXT,
  age INTEGER
);

-- データ挿入
INSERT INTO users (name, age) VALUES ("John Doe", 30);

-- 最後に挿入された行のIDを取得
SELECT last_insert_rowid();

rowid疑似列を使う

-- テーブル作成
CREATE TABLE IF NOT EXISTS users (
  id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
  name TEXT,
  age INTEGER
);

-- データ挿入
INSERT INTO users (name, age) VALUES ("John Doe", 30);

-- 挿入された行のIDを取得
SELECT rowid FROM users WHERE name = "John Doe";

sequenceを使う

-- シーケンス作成
CREATE SEQUENCE IF NOT EXISTS my_sequence;

-- テーブル作成
CREATE TABLE IF NOT EXISTS users (
  id INTEGER PRIMARY KEY DEFAULT nextval('my_sequence'),
  name TEXT,
  age INTEGER
);

-- データ挿入
INSERT INTO users (name, age) VALUES ("John Doe", 30);

-- 次に挿入される行のIDを取得
SELECT nextval('my_sequence');



自動挿入される行IDを予測するその他の方法

INSERT INTO ... RETURNINGを使う

SQLite 3.35以降では、INSERT INTO ... RETURNING構文を使用して、挿入された行の情報を取得することができます。

INSERT INTO users (name, age) VALUES ("John Doe", 30) RETURNING id;

この構文を使用すると、INSERTステートメントを実行する際に、挿入された行のIDを直接取得することができます。

トリガーを使用して、新しい行が挿入されるたびに、次の行IDを計算することができます。

CREATE TRIGGER before_insert ON users
BEFORE INSERT
BEGIN
  NEW.id := nextval('my_sequence');
END;

このトリガーは、新しい行が挿入される前に実行され、NEW疑似列を使用して、挿入される行のIDに次の行IDを設定します。

外部ライブラリを使う

SQLite用の外部ライブラリの中には、自動挿入される行IDを予測するための機能を提供しているものがあります。


database sqlite


もう迷わない!MySQLストアドプロシージャのデバッグを楽にする7つの方法

ここでは、MySQLストアドプロシージャのデバッグ方法について、いくつかの方法を詳しく解説します。まず、ストアドプロシージャを実行時に発生するエラーメッセージを確認しましょう。エラーメッセージには、問題の発生箇所や原因に関する情報が含まれています。...


1つの大きなMySQLデータベースと1000個の小さなSQLiteデータベース:徹底比較

利点:データの統合と管理が容易高度なクエリと分析機能複雑なデータ関係の処理スケーラビリティとパフォーマンス設定と管理が複雑リソースの消費量が多い単一障害点の可能性パフォーマンスのボトルネック軽量で高速独立性とスケーラビリティ障害の影響範囲が小さい...


データベース vs コード:ビジネスロジックの最適な配置場所とは?

ソフトウェア開発において、ビジネスロジックを配置する場所は、システムアーキテクチャと開発手法にとって重要な決定事項です。データベースとコードのどちらに配置するかによって、システムの利点と欠点が大きく変わってきます。このガイドでは、データベースとコードにおけるビジネスロジックの配置について、そのメリットとデメリットを分かりやすく解説します。...


効率的なデータ管理のための多角的なアプローチ:メモリ使用量、パフォーマンス、整合性を最適化する

データベースで文字列を扱う際、よく用いられるデータ型に VARCHAR があります。可変長の文字列を格納できる利便性を持つ一方、VARCHAR 型には長さの指定が必要となります。なぜ長さの指定が必要なのでしょうか?本記事では、VARCHAR 型の長さ指定の重要性について、プログラミングの観点から分かりやすく解説します。...


【初心者向け】SQLite の ON DELETE CASCADE でつまずかない! 動作不良の原因と解決策

SQLite における "ON DELETE CASCADE" は、参照しているレコードが削除された場合、関連レコードを自動的に削除する機能です。しかし、場合によっては意図した動作にならないことがあります。ここでは、"ON DELETE CASCADE" が機能しない原因と解決策について詳しく解説します。...