SQLiteのINSERT INTO ... RETURNINGで挿入された行の情報を取得する方法
SQLiteにおける自動挿入される行IDの予測
しかし、場合によっては、挿入する前に次の自動挿入される行IDを予測したい場合があります。例えば、
- 関連するテーブルにデータを挿入する前に、関連する行のIDを事前に知っておく必要がある場合
- 挿入する行の順序を制御したい場合
などが考えられます。
自動挿入される行IDを予測する方法
SQLiteには、次の自動挿入される行IDを予測するためのいくつかの方法があります。
last_insert_rowid()
関数は、最後に挿入された行のIDを返します。この関数は、INSERT
ステートメントの後に実行することで、挿入された行のIDを取得することができます。
INSERT INTO table (name, age) VALUES ("John Doe", 30);
-- 最後に挿入された行のIDを取得
SELECT last_insert_rowid();
この方法は、最後に挿入された行IDを取得するだけの場合に有効です。複数の行を挿入する場合は、この方法では次の行IDを予測できません。
rowid
疑似列は、各行の内部的なIDを表します。この列は、SELECT
ステートメントで取得することができます。
INSERT INTO table (name, age) VALUES ("John Doe", 30);
-- 挿入された行のrowidを取得
SELECT rowid FROM table WHERE name = "John Doe";
この方法は、挿入された行のIDを取得するだけでなく、次の行IDを予測するためにも使用することができます。
SELECT MAX(rowid) FROM table;
-- 次に挿入される行のrowid
SELECT MAX(rowid) + 1 FROM table;
この方法は、テーブルにまだデータがない場合は、次の行IDを正しく予測できないことに注意してください。
sequenceを使う
SQLiteには、sequence
と呼ばれるオブジェクトがあり、自動的に生成されるIDを管理するために使用することができます。
CREATE SEQUENCE my_sequence;
INSERT INTO table (name, age) VALUES ("John Doe", 30);
-- 次に挿入される行のID
SELECT nextval('my_sequence');
この方法は、最も柔軟な方法ですが、設定が少し複雑になります。
SQLiteには、自動挿入される行IDを予測するためのいくつかの方法があります。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあり、使用する方法は状況によって異なります。
last_insert_rowid()関数を使う
-- テーブル作成
CREATE TABLE IF NOT EXISTS users (
id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
name TEXT,
age INTEGER
);
-- データ挿入
INSERT INTO users (name, age) VALUES ("John Doe", 30);
-- 最後に挿入された行のIDを取得
SELECT last_insert_rowid();
rowid疑似列を使う
-- テーブル作成
CREATE TABLE IF NOT EXISTS users (
id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
name TEXT,
age INTEGER
);
-- データ挿入
INSERT INTO users (name, age) VALUES ("John Doe", 30);
-- 挿入された行のIDを取得
SELECT rowid FROM users WHERE name = "John Doe";
sequenceを使う
-- シーケンス作成
CREATE SEQUENCE IF NOT EXISTS my_sequence;
-- テーブル作成
CREATE TABLE IF NOT EXISTS users (
id INTEGER PRIMARY KEY DEFAULT nextval('my_sequence'),
name TEXT,
age INTEGER
);
-- データ挿入
INSERT INTO users (name, age) VALUES ("John Doe", 30);
-- 次に挿入される行のIDを取得
SELECT nextval('my_sequence');
自動挿入される行IDを予測するその他の方法
INSERT INTO ... RETURNINGを使う
SQLite 3.35以降では、INSERT INTO ... RETURNING
構文を使用して、挿入された行の情報を取得することができます。
INSERT INTO users (name, age) VALUES ("John Doe", 30) RETURNING id;
この構文を使用すると、INSERT
ステートメントを実行する際に、挿入された行のIDを直接取得することができます。
トリガーを使用して、新しい行が挿入されるたびに、次の行IDを計算することができます。
CREATE TRIGGER before_insert ON users
BEFORE INSERT
BEGIN
NEW.id := nextval('my_sequence');
END;
このトリガーは、新しい行が挿入される前に実行され、NEW
疑似列を使用して、挿入される行のIDに次の行IDを設定します。
外部ライブラリを使う
SQLite用の外部ライブラリの中には、自動挿入される行IDを予測するための機能を提供しているものがあります。
database sqlite