SQL Server 2000+ でテーブルに説明/コメントを追加する方法
SQL Server 2000 以降では、テーブルに説明やコメントを追加することができます。これは、テーブルの構造や用途を理解しやすくするために役立ちます。
方法
テーブルに説明/コメントを追加するには、以下の2つの方法があります。
拡張プロパティを使用する
拡張プロパティは、テーブルにユーザー定義の情報を追加するための機能です。説明/コメントを追加するには、以下の手順に従います。
- SQL Server Management Studio (SSMS) を起動し、対象のデータベースに接続します。
- オブジェクトエクスプローラーで、テーブルを展開します。
- テーブル名を右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- 「拡張プロパティ」ページで、「追加」ボタンをクリックします。
- 名前欄に「説明」など、わかりやすい名前を入力します。
- 値欄に、説明/コメントを入力します。
- 「OK」ボタンをクリックします。
例
EXEC sp_addextendedproperty
@name = N'説明',
@value = N'このテーブルは顧客情報を格納します。',
@level0type = N'SCHEMA',
@level0name = N'dbo',
@level1type = N'TABLE',
@level1name = N'Customers';
コメントを使用する
コメントは、SQL ステートメント内で記述することができ、そのステートメントの説明や補足情報を提供します。テーブルに説明/コメントを追加するには、以下の手順に従います。
- SSMS を起動し、対象のデータベースに接続します。
- 新しいクエリウィンドウを開きます。
- 以下のSQL ステートメントを実行します。
ALTER TABLE テーブル名 COMMENT = '説明/コメント';
ALTER TABLE Customers COMMENT = 'このテーブルは顧客情報を格納します。';
どちらの方法を使用しても、テーブルに説明/コメントを追加することができます。拡張プロパティを使用する方法は、GUI で操作できるため、初心者にもおすすめです。一方、コメントを使用する方法は、より簡潔に記述することができます。
注意事項
- 拡張プロパティは、SQL Server 2000 以降でのみ使用できます。
- コメントは、すべての SQL クライアントでサポートされているわけではありません。
-- テーブル作成
CREATE TABLE Customers (
CustomerID int NOT NULL IDENTITY(1, 1),
FirstName varchar(50) NOT NULL,
LastName varchar(50) NOT NULL,
Email varchar(100) NOT NULL
);
-- 説明/コメントを追加
EXEC sp_addextendedproperty
@name = N'説明',
@value = N'このテーブルは顧客情報を格納します。',
@level0type = N'SCHEMA',
@level0name = N'dbo',
@level1type = N'TABLE',
@level1name = N'Customers';
-- 説明/コメントを取得
SELECT *
FROM sys.extended_properties
WHERE object_id = OBJECT_ID('Customers');
-- テーブル作成
CREATE TABLE Customers (
CustomerID int NOT NULL IDENTITY(1, 1),
FirstName varchar(50) NOT NULL,
LastName varchar(50) NOT NULL,
Email varchar(100) NOT NULL
);
-- 説明/コメントを追加
ALTER TABLE Customers COMMENT = 'このテーブルは顧客情報を格納します。';
-- 説明/コメントを取得
SELECT TABLEPROPERTY(OBJECT_ID('Customers'), 'Comment');
テーブルのスキーマファイルは、テーブルの構造を定義する XML ファイルです。このファイルに直接編集を加えることで、説明/コメントを追加することができます。
スクリプトを使用する
テーブルの作成や変更を行うスクリプトに、説明/コメントを追加することができます。
ドキュメント管理ツールを使用する
テーブルの構造や用途をドキュメント管理ツールで管理することができます。
どの方法を使用するかは、それぞれの環境や目的に応じて異なります。
- テーブルのスキーマファイルを変更する方法は、上級者向けです。
- スクリプトを使用する方法は、スクリプト管理の仕組みを理解している必要があります。
- ドキュメント管理ツールを使用する方法は、ツールの使い方を習得する必要があります。
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