データベースの負荷を軽減し、ユーザー体験を向上させる:SQL Server と ASP.NET MVC でのページング
SQL Server、ASP.NET MVC での効率的なページングの実装
大量のデータを扱う場合、ユーザーインターフェースの応答性を維持するために、ページング機能を実装することが重要です。ページングとは、データを複数のページに分割し、ユーザーが一度に表示できるデータ量を制限することです。
SQL Server
SQL Server では、OFFSET
と FETCH
キーワードを使用して、効率的にページングできます。これらのキーワードは、SELECT ステートメントで使用され、結果セットのどの部分を取得するかを指定します。
SELECT *
FROM [Table]
ORDER BY [Column]
OFFSET 10 ROWS
FETCH NEXT 10 ROWS ONLY;
上記の例では、Table
テーブルのデータが Column
列に基づいて昇順に並べ替えられ、最初の 10 行がスキップされ、次の 10 行のみが取得されます。
ASP.NET MVC
ASP.NET MVC では、Html.Pager
ヘルパーメソッドを使用して、ページング機能を簡単に実装できます。このヘルパーメソッドは、ページングに必要なすべての HTML コードを生成します。
@Html.Pager(Model.TotalPages, Model.CurrentPage,
url => Url.Action("Index", new { page = @url }))
上記の例では、Model.TotalPages
はページの総数、Model.CurrentPage
は現在のページ番号を表します。url
パラメーターは、ページングリンクの URL を生成するために使用されます。
効率的なページングのためのヒント
- データをインデックス化する。
SKIP
とTAKE
キーワードを使用する。- クライアント側のページングを使用する。
- データベースの接続プーリングを使用する。
public class MyModel
{
public int Id { get; set; }
public string Name { get; set; }
}
Controller
public class MyController : Controller
{
public ActionResult Index(int page = 1)
{
// データを取得
var data = GetMyData(page);
// ページング情報を生成
var pager = new Pager(data.TotalPages, page);
// ビューに渡す
return View(new MyViewModel
{
Data = data,
Pager = pager
});
}
private IEnumerable<MyModel> GetMyData(int page)
{
// データベース接続
using (var context = new MyContext())
{
// データ取得
var data = context.MyModels
.OrderBy(x => x.Name)
.Skip((page - 1) * 10)
.Take(10)
.ToList();
// 総ページ数を取得
var totalPages = (int)Math.Ceiling((double)context.MyModels.Count() / 10);
// 結果を返す
return new PagedList<MyModel>(data, page, totalPages);
}
}
}
View
@model MyViewModel
@foreach (var item in Model.Data)
{
<div>@item.Id - @item.Name</div>
}
@Html.Pager(Model.Pager.TotalPages, Model.Pager.CurrentPage,
url => Url.Action("Index", new { page = @url }))
解説
GetMyData
メソッドは、SKIP
とTAKE
キーワードを使用して、データベースからデータを取得します。Pager
クラスは、ページングに必要な情報を提供します。Html.Pager
ヘルパーメソッドは、ページングリンクを生成します。
JavaScript を使用して、クライアント側でページングを実装できます。この方法では、サーバーへのリクエストを減らすことができ、パフォーマンスを向上させることができます。
データベースの接続プーリング
データベース接続プーリングを使用すると、データベースへの接続を再利用できます。これにより、データベースへの接続にかかる時間を短縮し、パフォーマンスを向上させることができます。
キャッシュ
頻繁にアクセスされるデータをキャッシュすることで、データベースへのアクセス回数を減らし、パフォーマンスを向上させることができます。
データベースのインデックス
データにインデックスを作成することで、データベースがデータを効率的に検索できるようになります。
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