PostgreSQL LEFT JOIN json_agg() ignore/remove NULL

2024-04-09

PostgreSQL LEFT JOIN json_agg() で NULL 値を除外する方法

PostgreSQL の LEFT JOIN と json_agg() 関数を組み合わせて、結合結果の JSON 配列から NULL 値を除外する方法について解説します。

問題

LEFT JOIN を使用してテーブルを結合する場合、結合条件に一致しない行は結果に含まれませんが、JSON 配列として集計される場合、NULL 値として含まれてしまうことがあります。

解決策

以下の方法で NULL 値を除外できます。

方法 1: COALESCE と FILTER を使用する

  1. COALESCE 関数を使用して、NULL 値を空の JSON 配列 [] に置き換えます。
  2. FILTER 式を使用して、user_id が NULL ではない行のみを処理します。
SELECT C.id, C.name,
       COALESCE(json_agg(E) FILTER (WHERE E.user_id IS NOT NULL), '[]') AS emails
FROM contacts C
LEFT JOIN emails E ON C.id = E.user_id
GROUP BY C.id, C.name
ORDER BY C.id;

方法 2: jsonb_agg() 関数を使用する

PostgreSQL 12 以降では、jsonb_agg() 関数を使用して、NULL 値を自動的に除外できます。

SELECT C.id, C.name,
       jsonb_agg(E) AS emails
FROM contacts C
LEFT JOIN emails E ON C.id = E.user_id
GROUP BY C.id, C.name
ORDER BY C.id;

方法 3: CASE 式を使用する

CASE 式を使用して、NULL 値の場合とそうでない場合で処理を分岐できます。

SELECT C.id, C.name,
       (CASE WHEN COUNT(E.user_id) > 0 THEN json_agg(E) ELSE '[]' END) AS emails
FROM contacts C
LEFT JOIN emails E ON C.id = E.user_id
GROUP BY C.id, C.name
ORDER BY C.id;

上記の方法のいずれかを使用して、LEFT JOIN と json_agg() 関数で結合結果の JSON 配列から NULL 値を除外できます。




-- テーブル定義
CREATE TABLE contacts (
  id INT PRIMARY KEY,
  name TEXT
);

CREATE TABLE emails (
  id INT PRIMARY KEY,
  user_id INT,
  email TEXT
);

-- データ挿入
INSERT INTO contacts (id, name) VALUES (1, 'John Doe'), (2, 'Jane Doe');
INSERT INTO emails (id, user_id, email) VALUES (1, 1, '[email protected]'), (2, 2, '[email protected]'), (3, 2, '[email protected]');

-- LEFT JOIN と json_agg() を使用して JSON 配列を生成
SELECT C.id, C.name,
       COALESCE(json_agg(E) FILTER (WHERE E.user_id IS NOT NULL), '[]') AS emails
FROM contacts C
LEFT JOIN emails E ON C.id = E.user_id
GROUP BY C.id, C.name
ORDER BY C.id;

結果

[
  {
    "id": 1,
    "name": "John Doe",
    "emails": [
      "[email protected]"
    ]
  },
  {
    "id": 2,
    "name": "Jane Doe",
    "emails": [
      "[email protected]",
      "[email protected]"
    ]
  }
]

このサンプルコードでは、COALESCE 関数と FILTER 式を使用して、emails 配列から NULL 値を除外しています。

上記のサンプルコード以外にも、jsonb_agg() 関数や CASE 式を使用して、NULL 値を除外することができます。




LEFT JOIN と json_agg() で NULL 値を除外するその他の方法

json_strip_nulls() 関数は、JSON オブジェクトまたは配列から NULL 値とそのキーを削除します。

SELECT C.id, C.name,
       json_strip_nulls(json_agg(E)) AS emails
FROM contacts C
LEFT JOIN emails E ON C.id = E.user_id
GROUP BY C.id, C.name
ORDER BY C.id;

方法 5: LATERAL JOIN を使用する

LATERAL JOIN を使用すると、LEFT JOIN の結果をサブクエリとして処理できます。

SELECT C.id, C.name,
       (
         SELECT json_agg(E.email)
         FROM LATERAL (
           SELECT E.email
           FROM emails E
           WHERE E.user_id = C.id
         ) AS E
       ) AS emails
FROM contacts C
GROUP BY C.id, C.name
ORDER BY C.id;

方法 6: DISTINCT ON を使用する

DISTINCT ON を使用すると、重複する行を排除できます。

SELECT C.id, C.name,
       json_agg(DISTINCT ON (E.email) E.email) AS emails
FROM contacts C
LEFT JOIN emails E ON C.id = E.user_id
GROUP BY C.id, C.name
ORDER BY C.id;

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