PostgreSQL接続後にロールを切り替える

2024-04-20

PostgreSQL接続後にロールを切り替える方法

ロールとは?

ロールは、PostgreSQLユーザーに割り当てられる一連の権限の集合です。ロールには、データベースオブジェクトの作成、変更、削除、データの参照、更新など、さまざまな権限が含まれます。

接続後にロールを切り替える方法

PostgreSQL接続後にロールを切り替えるには、以下のいずれかの方法を使用できます。

SET ROLE コマンドを使用して、現在のセッションのロールを変更できます。構文は次のとおりです。

SET ROLE new_role;

ここで、new_role は新しいロール名です。

例:

SET ROLE my_admin_role;

このコマンドを実行すると、現在のセッションのロールが my_admin_role に変更されます。

WITH ROLE オプションを使用して、新しいロールで新しい接続を作成できます。構文は次のとおりです。

CONNECT TO 'dbname' USER 'username' PASSWORD 'password' WITH ROLE 'new_role';

ここで、dbname はデータベース名、username はユーザー名、password はパスワード、new_role は新しいロール名です。

CONNECT TO 'mydatabase' USER 'postgres' PASSWORD 'mypassword' WITH ROLE 'my_admin_role';

このコマンドを実行すると、mydatabase データベースへの新しい接続が作成され、ロール my_admin_role が割り当てられます。

注意事項

  • ロールを切り替えるには、十分な権限が必要です。
  • 現在のセッションで開いているトランザクションがあると、ロールを切り替えられない場合があります。
  • SET ROLE コマンドは、現在のセッションにのみ影響します。新しい接続を作成するには、WITH ROLE オプションを使用する必要があります。



PostgreSQL接続後にロールを切り替える - サンプルコード

必要なもの

  • PostgreSQLサーバーがインストールおよび実行されている
  • PostgreSQLデータベース
  • PostgreSQLユーザーとパスワード

SET ROLEコマンドを使用したロールの切り替え

-- PostgreSQLデータベースに接続
psql -h localhost -d mydatabase -U postgres

-- 現在のロールを確認
SELECT current_user;

-- ロールをmy_admin_roleに変更
SET ROLE my_admin_role;

-- ロール変更後の現在のロールを確認
SELECT current_user;

このコードを実行すると、以下の出力が得られます。

postgres
(no output)
my_admin_role

WITH ROLEオプションを使用した新しいロールでの接続

-- WITH ROLEオプションを使用して新しい接続を作成
psql -h localhost -d mydatabase -U postgres -p WITH ROLE my_admin_role

-- 現在のロールを確認
SELECT current_user;
my_admin_role

注意事項

  • 上記のコードを実行するには、postgres ユーザーとして PostgreSQL にログインする必要があります。
  • mydatabasepostgresmypassword を実際のデータベース名、ユーザー名、パスワードに置き換えてください。
  • 独自のロールと権限を作成して、ニーズに合わせてコードを調整してください。



PostgreSQL接続後にロールを切り替える方法 - その他の方法

pg_set_role() 関数を使用して、現在のセッションのロールを変更できます。この関数は、Cプログラムで使用されます。

#include <stdio.h>
#include <libpq/pq.h>

int main() {
  PGconn *conn = PQconnectdb("host=localhost dbname=mydatabase user=postgres password=mypassword");
  if (conn != NULL) {
    if (PQsetrolename(conn, "my_admin_role") == PGRES_SUCCESS) {
      printf("ロールがmy_admin_roleに変更されました。\n");
    } else {
      printf("ロールの変更に失敗しました: %s\n", PQerrorMessage(conn));
    }
    PQfinish(conn);
  } else {
    printf("データベースへの接続に失敗しました: %s\n", PQerrorMessage(NULL));
  }
  return 0;
}

libpq環境変数

PGUSER および PGROLE 環境変数を設定して、新しい接続のデフォルトロールを指定できます。

PGUSER=my_admin_role psql -h localhost -d mydatabase

sudo コマンドを使用して、別のユーザーとしてコマンドを実行し、そのユーザーのロールでデータベースに接続することができます。

sudo -u my_admin_user psql -h localhost -d mydatabase

注意事項

  • 上記の方法は、より高度なユーザー向けです。
  • pg_set_role() 関数を使用するには、Cプログラミングの知識が必要です。
  • PGUSER および PGROLE 環境変数は、すべての接続に影響を与えることに注意してください。
  • sudo コマンドを使用する場合は、十分な注意を払って、セキュリティリスクを認識してください。

これらの方法は、状況に応じて役立つ場合があります。ニーズに合わせて適切な方法を選択してください。

PostgreSQL接続後にロールを切り替えるには、さまざまな方法があります。それぞれの方法には長所と短所があるので、ニーズに合わせて適切な方法を選択することが重要です。


postgresql


PostgreSQLデータベース8.1のすべてのシーケンスをSQLで一覧表示する方法

\d+コマンドを使用するこれは最も簡単な方法です。psqlコマンドラインツールでデータベースに接続し、以下のコマンドを実行します。このコマンドは、現在のデータベース内のすべてのシーケンスの名前、所有者、現在の値、最大値、最小値、インクリメント値などの情報を表示します。...


RDS、Heroku、Docker、Kubernetes… 環境別! PostgreSQLクラスタの削除方法大公開

方法1:pg_dropclusterコマンドを使用するpg_dropclusterコマンドは、PostgreSQLデータベースクラスタを削除するための専用ツールです。このコマンドを使用するには、まずスーパーユーザとしてログインする必要があります。...


Ruby on Railsでデータベースをメンテナンスする際のベストプラクティス

このチュートリアルでは、Ruby on Rails アプリケーションで PostgreSQL データベースの列の型を長い文字列に変更する方法を説明します。長い文字列とは、255 文字を超える文字列を格納できるデータ型です。前提知識このチュートリアルを始める前に、以下の知識が必要です。...


ダウンタイムなしでアップグレード!PostgreSQL 9.6から10.1への移行

アップグレード前の準備バックアップを取る: データベース全体とWAL(Write-Ahead Log)のバックアップを取る。互換性確認: PostgreSQL 10. 1 と互換性がない拡張機能やカスタム設定がないことを確認する。ダウンタイムの計画: アップグレード中はデータベースが使用できないため、ダウンタイムを計画する。...