PostgreSQL でストレージスペースを節約する 5 つの簡単な方法

2024-07-27

PostgreSQL でスペースを計算して保存する

データ型を適切に選択する

データ型は、データの格納方法と必要なストレージスペース量に大きく影響します。データ型を選択する際には、データの性質と必要な精度を考慮することが重要です。

  • 数値型: 数値データを格納するために使用されます。一般的な数値型には、smallint, integer, bigint, real, double precision などがあります。必要に応じて、より小さなデータ型を使用することでスペースを節約できます。
  • 文字列型: 文字列データを格納するために使用されます。一般的な文字列型には、varchar, char, text などがあります。可変長の varchar 型は、固定長の char 型よりもスペース効率が高くなります。
  • BLOB 型: バイナリデータを格納するために使用されます。画像、音声、ビデオなどのデータを格納する場合に使用します。

不要なデータを削除する

不要なデータは定期的に削除することで、ストレージスペースを節約できます。不要なデータには、古いレコード、重複レコード、一時ファイルなどが含まれます。

  • DELETE ステートメントを使用して、不要なレコードを削除します。
  • VACUUM コマンドを使用して、削除されたデータが占めていたスペースを解放します。

データ圧縮を使用する

PostgreSQL は、データを圧縮してストレージスペースを節約する機能を提供しています。圧縮は、CPU リソースを多少消費しますが、ストレージスペースを大幅に節約できます。

  • pg_compress テーブル関数を使用して、個々の列を圧縮します。
  • CREATE TABLE ステートメントの WITH オプションを使用して、テーブル全体を圧縮します。

TOAST テーブルを使用する

TOAST テーブルは、大きな値を格納するために使用されます。大きな値は、インラインで格納する代わりに、TOAST テーブルにオフロードすることで、テーブルのサイズを小さくすることができます。

  • TOAST テーブルは、CREATE TABLE ステートメントの USING オプションを使用して有効にします。

ストレージの監視

ストレージの使用量を監視することで、潜在的な問題を特定し、必要な対策を講じることができます。

  • pg_size_pretty 関数を使用して、テーブルとインデックスのサイズを確認します。
  • pg_stat_user_tables ビューを使用して、テーブルとインデックスの使用量に関する統計情報を表示します。
  • 不要なインデックスを削除します。
  • 定期的にVACUUMを実行します。
  • 古いバージョンの PostgreSQL を使用している場合は、アップグレードを検討します。新しいバージョンの PostgreSQL には、ストレージスペースを節約するための多くの機能が追加されています。



-- 古いレコードを削除する
DELETE FROM mytable
WHERE created_at < '2024-01-01';

-- 重複レコードを削除する
DELETE FROM mytable
WHERE id IN (
  SELECT id
  FROM mytable
  GROUP BY id
  HAVING COUNT(*) > 1
);

-- 一時ファイルを削除する
DROP TABLE IF EXISTS tmp_table;
-- 個々の列を圧縮する
ALTER TABLE mytable
ALTER COLUMN mycolumn SET STORAGE COMPRESS;

-- テーブル全体を圧縮する
CREATE TABLE mytable_compressed (
  ...
) WITH (STORAGE=PLAIN TABLESPACE my_compressed_tablespace);
CREATE TABLE mytable (
  id serial PRIMARY KEY,
  data bytea
) USING TOAST;
-- テーブルとインデックスのサイズを確認する
SELECT pg_size_pretty(pg_table_size('mytable'));
SELECT pg_size_pretty(pg_index_size('mytable_index'));

-- テーブルとインデックスの使用量に関する統計情報を表示する
SELECT * FROM pg_stat_user_tables;



パーティショニングを使用する

パーティショニングは、データを論理的なサブセットに分割するテクニックです。パーティショニングを使用すると、特定のパーティションのみをクエリすることで、必要なストレージスペースを減らすことができます。

CREATE TABLE mytable (
  id serial PRIMARY KEY,
  data bytea
) PARTITION BY YEAR(created_at);

アーカイブを使用する

アーカイブは、古いデータを別のストレージに移動するテクニックです。アーカイブを使用すると、アクティブなデータベースから古いデータを削除することで、ストレージスペースを節約できます。

CREATE TABLE mytable_archive LIKE mytable;

COPY mytable TO 'mytable_archive.csv';

DROP TABLE mytable;

ALTER TABLE mytable_archive RENAME TO mytable;

クラウドストレージを使用する

クラウドストレージは、オンプレミスストレージよりもスケーラブルでコスト効率の高いストレージソリューションを提供できます。クラウドストレージを使用すると、必要なストレージスペースのみを支払うことで、ストレージコストを節約できます。


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