PostgreSQL でストレージスペースを節約する 5 つの簡単な方法
PostgreSQL でスペースを計算して保存する
データ型を適切に選択する
データ型は、データの格納方法と必要なストレージスペース量に大きく影響します。データ型を選択する際には、データの性質と必要な精度を考慮することが重要です。
- 数値型: 数値データを格納するために使用されます。一般的な数値型には、
smallint
,integer
,bigint
,real
,double precision
などがあります。必要に応じて、より小さなデータ型を使用することでスペースを節約できます。 - 文字列型: 文字列データを格納するために使用されます。一般的な文字列型には、
varchar
,char
,text
などがあります。可変長のvarchar
型は、固定長のchar
型よりもスペース効率が高くなります。 - BLOB 型: バイナリデータを格納するために使用されます。画像、音声、ビデオなどのデータを格納する場合に使用します。
不要なデータを削除する
不要なデータは定期的に削除することで、ストレージスペースを節約できます。不要なデータには、古いレコード、重複レコード、一時ファイルなどが含まれます。
DELETE
ステートメントを使用して、不要なレコードを削除します。VACUUM
コマンドを使用して、削除されたデータが占めていたスペースを解放します。
データ圧縮を使用する
PostgreSQL は、データを圧縮してストレージスペースを節約する機能を提供しています。圧縮は、CPU リソースを多少消費しますが、ストレージスペースを大幅に節約できます。
pg_compress
テーブル関数を使用して、個々の列を圧縮します。CREATE TABLE
ステートメントのWITH
オプションを使用して、テーブル全体を圧縮します。
TOAST テーブルを使用する
TOAST テーブルは、大きな値を格納するために使用されます。大きな値は、インラインで格納する代わりに、TOAST テーブルにオフロードすることで、テーブルのサイズを小さくすることができます。
- TOAST テーブルは、
CREATE TABLE
ステートメントのUSING
オプションを使用して有効にします。
ストレージの監視
ストレージの使用量を監視することで、潜在的な問題を特定し、必要な対策を講じることができます。
pg_size_pretty
関数を使用して、テーブルとインデックスのサイズを確認します。pg_stat_user_tables
ビューを使用して、テーブルとインデックスの使用量に関する統計情報を表示します。
- 不要なインデックスを削除します。
- 定期的にVACUUMを実行します。
- 古いバージョンの PostgreSQL を使用している場合は、アップグレードを検討します。新しいバージョンの PostgreSQL には、ストレージスペースを節約するための多くの機能が追加されています。
-- 古いレコードを削除する
DELETE FROM mytable
WHERE created_at < '2024-01-01';
-- 重複レコードを削除する
DELETE FROM mytable
WHERE id IN (
SELECT id
FROM mytable
GROUP BY id
HAVING COUNT(*) > 1
);
-- 一時ファイルを削除する
DROP TABLE IF EXISTS tmp_table;
-- 個々の列を圧縮する
ALTER TABLE mytable
ALTER COLUMN mycolumn SET STORAGE COMPRESS;
-- テーブル全体を圧縮する
CREATE TABLE mytable_compressed (
...
) WITH (STORAGE=PLAIN TABLESPACE my_compressed_tablespace);
CREATE TABLE mytable (
id serial PRIMARY KEY,
data bytea
) USING TOAST;
-- テーブルとインデックスのサイズを確認する
SELECT pg_size_pretty(pg_table_size('mytable'));
SELECT pg_size_pretty(pg_index_size('mytable_index'));
-- テーブルとインデックスの使用量に関する統計情報を表示する
SELECT * FROM pg_stat_user_tables;
パーティショニングを使用する
パーティショニングは、データを論理的なサブセットに分割するテクニックです。パーティショニングを使用すると、特定のパーティションのみをクエリすることで、必要なストレージスペースを減らすことができます。
CREATE TABLE mytable (
id serial PRIMARY KEY,
data bytea
) PARTITION BY YEAR(created_at);
アーカイブを使用する
アーカイブは、古いデータを別のストレージに移動するテクニックです。アーカイブを使用すると、アクティブなデータベースから古いデータを削除することで、ストレージスペースを節約できます。
CREATE TABLE mytable_archive LIKE mytable;
COPY mytable TO 'mytable_archive.csv';
DROP TABLE mytable;
ALTER TABLE mytable_archive RENAME TO mytable;
クラウドストレージを使用する
クラウドストレージは、オンプレミスストレージよりもスケーラブルでコスト効率の高いストレージソリューションを提供できます。クラウドストレージを使用すると、必要なストレージスペースのみを支払うことで、ストレージコストを節約できます。
postgresql database-design storage