主キーのないテーブルのインデックス作成: パフォーマンスを向上させるためのヒント
SQL Server では、主キーのないテーブルにもインデックスを作成できます。主キーはテーブル内の各行を一意に識別しますが、インデックスは特定の列の値に基づいて行を迅速に検索するのに役立ちます。
インデックスの種類
- クラスタ化インデックス: テーブルの物理的な順序を決定します。主キーは常にクラスタ化インデックスですが、テーブルに主キーがない場合は、クラスタ化インデックスを明示的に作成する必要があります。
- 非クラスタ化インデックス: クラスタ化インデックスとは別に作成されるインデックスです。複数の非クラスタ化インデックスを同じテーブルに作成できます。
主キーのないテーブルにインデックスを作成するには、CREATE INDEX ステートメントを使用します。PRIMARY KEY キーワードは省略し、UNIQUE キーワードを指定してインデックス列の一意性を確保する必要があります。
例
CREATE TABLE Customers (
CustomerID int,
FirstName varchar(50),
LastName varchar(50)
);
CREATE INDEX IX_Customers_LastName ON Customers (LastName) UNIQUE;
インデックス作成時の注意点
- 主キーのないテーブルには、必ずクラスタ化インデックスを作成する必要があります。
- インデックスは、頻繁に検索される列に作成するのが効果的です。
- インデックスが増えると、データの挿入、更新、削除の処理速度が遅くなる可能性があります。
メリット
- 主キーのないテーブルでも、特定の列の値に基づいて行を迅速に検索できます。
- クエリのパフォーマンスを向上させることができます。
- インデックスの管理に overhead が発生します。
-- テーブルの作成
CREATE TABLE Customers (
CustomerID int,
FirstName varchar(50),
LastName varchar(50)
);
-- インデックスの作成
CREATE INDEX IX_Customers_LastName ON Customers (LastName) UNIQUE;
-- インデックスの使用
SELECT * FROM Customers
WHERE LastName = '田中';
このコードは、Customers というテーブルを作成し、LastName 列にユニークインデックスを作成します。その後、LastName 列の値に基づいて行を検索するためにインデックスを使用します。
- 複数の列を含むインデックスを作成する
CREATE INDEX IX_Customers_FirstName_LastName ON Customers (FirstName, LastName);
CREATE INDEX IX_Customers_LastName_Filtered ON Customers (LastName)
WHERE FirstName = '田中';
CREATE FULLTEXT INDEX ON Customers (FirstName, LastName);
サンプルコードを実行するには、SQL Server Management Studio (SSMS) などのツールを使用できます。
- SSMS を起動し、データベースに接続します。
- クエリ エディター ウィンドウで、サンプルコードを入力します。
- 実行 ボタンをクリックして、コードを実行します。
コードの解説
CREATE TABLEステートメントは、テーブルを作成します。SELECTステートメントは、テーブルから行を検索します。WHERE句は、検索条件を指定します。
注意点
- サンプルコードは、SQL Server 2019 で動作確認しています。
- コードを実行する前に、データベースのバックアップを取ることをお勧めします。
主キーのないテーブルにインデックスを作成する代わりに、ビューを作成して、そのビューにインデックスを作成することができます。ビューは、仮想的なテーブルであり、実際のデータは保存されません。
CREATE VIEW vw_Customers WITH SCHEMABINDING AS
SELECT * FROM Customers;
CREATE INDEX IX_vw_Customers_LastName ON vw_Customers (LastName) UNIQUE;
パーティショニングを使用する
テーブルをパーティショニングすると、インデックスのパフォーマンスを向上させることができます。パーティショニングは、テーブルを複数の小さな部分に分割するプロセスです。
列ストアインデックスは、大量のデータを効率的に処理するために使用できます。列ストアインデックスは、データを列ごとに格納します。
メモリ最適化テーブルは、メモリに格納されるテーブルです。メモリ最適化テーブルは、主キーのないテーブルにインデックスを作成するよりも高速にクエリを実行できます。
データ圧縮を使用する
データ圧縮は、インデックスのサイズを小さくすることができます。インデックスのサイズが小さくなると、クエリのパフォーマンスが向上します。
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