PostgreSQLで未来のテーブルアクセス権を賢く設定! CREATE ROLE vs ALTER DEFAULT PRIVILEGES徹底比較

2024-05-27

PostgreSQLで将来作成されるテーブルに対する権限を付与する方法

方法

将来のテーブルに対する権限付与には、主に以下の2つの方法があります。

CREATE ROLE コマンドで新しいロールを作成し、そのロールに将来作成されるテーブルに対する必要な権限を付与します。具体的には、以下のような構文になります。

CREATE ROLE [ロール名] WITH
  [権限1] ON TABLE,
  [権限2] ON TABLE,
  ...;

例:

CREATE ROLE my_role WITH
  SELECT, INSERT, UPDATE ON TABLE;

この例では、my_role というロールを作成し、将来作成されるすべてのテーブルに対して、SELECT、INSERT、UPDATE 権限を付与しています。

ALTER DEFAULT PRIVILEGES コマンドを使用する

既存のロールに対して、将来作成されるテーブルに対するデフォルト権限を設定します。具体的には、以下のような構文になります。

ALTER DEFAULT PRIVILEGES FOR ROLE [ロール名]
  GRANT [権限1] ON TABLE,
  GRANT [権限2] ON TABLE,
  ...;
ALTER DEFAULT PRIVILEGES FOR ROLE my_role
  GRANT SELECT, INSERT, UPDATE ON TABLE;

その他の注意点

  • 上記の方法で付与する権限は、将来作成されるテーブルのみを対象とし、既存のテーブルには影響しません。
  • 特定のスキーマに属するテーブルに対してのみ権限を付与したい場合は、IN SCHEMA [スキーマ名] オプションを使用できます。
  • より詳細な権限設定については、PostgreSQL のドキュメントを参照してください。

権限の種類

付与できる権限の種類は、以下のとおりです。

  • SELECT: テーブルのデータを選択する権限
  • REFERENCES: テーブルを参照する権限
  • OWNERSHIP: テーブルを所有する権限

PostgreSQLでは、CREATE ROLE コマンドや ALTER DEFAULT PRIVILEGES コマンドを使用することで、将来作成されるテーブルに対して権限を事前に付与することができます。これにより、管理を効率化することができ、セキュリティを強化することもできます。




    PostgreSQLで将来作成されるテーブルに権限を付与するサンプルコード

    CREATE ROLE コマンドを使用する

    -- 新しいロール "my_role" を作成し、将来作成されるすべてのテーブルに対して SELECT, INSERT, UPDATE 権限を付与する
    CREATE ROLE my_role WITH
      SELECT, INSERT, UPDATE ON TABLE;
    

    ALTER DEFAULT PRIVILEGES コマンドを使用する

    -- 既存のロール "my_role" に対して、将来作成されるすべてのテーブルに対して SELECT, INSERT, UPDATE 権限をデフォルト権限として設定する
    ALTER DEFAULT PRIVILEGES FOR ROLE my_role
      GRANT SELECT, INSERT, UPDATE ON TABLE;
    

    権限の確認

    以下のコマンドを使用して、ロールに付与されている権限を確認できます。

    -- ロール "my_role" に付与されている権限を表示する
    \dgp my_role;
    



      ビューを使用する

      ビューを作成し、そのビューに対して必要な権限を付与することで、将来そのビューにクエリを実行するユーザーに間接的に権限を付与することができます。

      この方法は、以下の利点があります。

      • 権限をより細かく制御することができます。
      • データベースの構造を隠すことができます。

      ただし、以下の欠点もあります。

      • ビューの更新には、元のテーブルに対する権限が必要となります。
      • ビューのパフォーマンスが、元のテーブルのパフォーマンスよりも低下する可能性があります。

      トリガーを使用する

      トリガーを作成し、新しいテーブルが作成されたときにそのトリガーを起動することで、そのテーブルに対して必要な権限を付与することができます。

      • 柔軟性が高いです。
      • 複雑なロジックを実装することができます。
      • トリガーの実装と管理が複雑になります。
      • トリガーが実行されると、パフォーマンスが低下する可能性があります。

      プロシージャを作成し、そのプロシージャ内で新しいテーブルに対して必要な権限を付与することができます。

      • コードを再利用することができます。
        • シンプルでわかりやすい方法が必要な場合は、CREATE ROLE コマンドまたは ALTER DEFAULT PRIVILEGES コマンドを使用するのがおすすめです。
        • 権限をより細かく制御したい場合は、ビューを使用するのがおすすめです。
        • 複雑なロジックを実装したい場合は、トリガーまたはプロシージャを使用するのがおすすめです。

          上記以外にも、PostgreSQLで将来作成されるテーブルに権限を付与する方法がある可能性があります。詳細は、PostgreSQLのドキュメントを参照してください。


          sql database postgresql


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