SQLにおけるCASE文の解説(日本語)
CASE文は、SQLクエリで条件分岐を行うための構文です。特定の条件に基づいて異なる値を返すことができます。
CASE文の構文
CASE
WHEN condition1 THEN result1
WHEN condition2 THEN result2
...
ELSE result_else
END
- condition: 判定する条件式。
- result: 条件が真の場合に返される値。
- ELSE result_else: すべての条件が偽の場合に返される値。
使用例
シンプルな例
SELECT
customer_id,
order_total,
CASE
WHEN order_total > 1000 THEN 'High'
ELSE 'Low'
END AS order_category
FROM orders;
この例では、order_total
が1000を超える場合はHigh
、そうでなければLow
を返します。
複数の条件を扱う例
SELECT
employee_id,
department_id,
CASE
WHEN department_id = 1 THEN 'Sales'
WHEN department_id = 2 THEN 'Marketing'
WHEN department_id = 3 THEN 'Engineering'
ELSE 'Other'
END AS department_name
FROM employees;
この例では、department_id
に基づいて部門名を割り当てます。
- データの分類: カテゴリ化やグループ化。
- 条件に基づく値の変更: 値の変換や計算。
- 複雑なロジックの実装: 複数の条件を組み合わせた判定。
SELECT
customer_id,
order_total,
CASE
WHEN order_total > 1000 THEN 'High'
ELSE 'Low'
END AS order_category
FROM orders;
SELECT
employee_id,
department_id,
CASE
WHEN department_id = 1 THEN 'Sales'
WHEN department_id = 2 THEN 'Marketing'
WHEN department_id = 3 THEN 'Engineering'
ELSE 'Other'
END AS department_name
FROM employees;
CASE文の代替手法(日本語)
CASE文はSQLクエリで条件分岐を行うための強力なツールですが、場合によっては他の手法も検討することができます。
IF-ELSE構文(特定のデータベースシステム)
一部のデータベースシステム(例えば、Oracle)では、IF-ELSE構文を使用して条件分岐を行うことができます。しかし、CASE文ほど汎用性や可読性が高いとは限りません。
DECODE関数(Oracle)
Oracleデータベースでは、DECODE関数を使用して条件分岐を行うことができます。これは、CASE文の簡略化された形式であり、特定の条件にマッチする値を返すことができます。
子クエリ
複雑な条件分岐や計算が必要な場合、子クエリを使用することができます。子クエリはメインクエリから独立したサブクエリであり、その結果をメインクエリで使用することができます。
JOIN操作
特定の条件に基づいて異なるテーブルのデータを結合する必要がある場合、JOIN操作を使用することができます。JOIN操作は、条件分岐を間接的に実現することができます。
ピボットテーブル
データの集計や変換を行う場合、ピボットテーブルを使用することができます。ピボットテーブルは、特定の列を行または列に移動し、集計を行うことができます。
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