初心者でもわかる!SQLite3でクロステーブルUPDATEを簡単に実行する方法
SQLite3におけるクロステーブルUPDATEの概要
単純なクロステーブルUPDATE
例: 商品テーブルと在庫テーブルを結合し、特定の商品IDの在庫数を更新する
UPDATE 商品
INNER JOIN 在庫 ON 商品.id = 在庫.商品ID
SET 在庫数 = 在庫数 + 10
WHERE 商品.id = 123;
この例では、商品
テーブルと在庫
テーブルを商品ID
で結合し、商品ID
が123の商品について在庫数
を10増やします。
サブクエリを使ったクロステーブルUPDATE
例: 注文テーブルと商品テーブルを結合し、各注文の合計金額を更新する
UPDATE 注文
SET 合計金額 = (
SELECT SUM(商品.単価 * 注文明細.数量)
FROM 商品
INNER JOIN 注文明細 ON 商品.id = 注文明細.商品ID
WHERE 注文明細.注文ID = 注文.id
);
この例では、注文
テーブルと商品
テーブルを注文ID
で結合し、サブクエリを使って各注文の合計金額を計算して更新します。
その他の注意点
- JOIN句の種類によって、更新されるデータが異なる場合があります。詳細はSQLite3のドキュメントを参照してください。
- UPDATEステートメントを実行する前に、トランザクションを開始することをおすすめします。
- 外部キー制約を設定している場合は、更新内容が制約に違反しないことを確認する必要があります。
補足
- 上記の例は基本的なものです。複雑な更新処理の場合は、より高度なテクニックが必要になる場合があります。
- 具体的な問題解決には、個別の状況に合わせてコードを調整する必要があります。
検索キーワード:
- sql
- sqlite
- sql-update
- クロス テーブル UPDATE
- SQLite3
- JOIN
- サブクエリ
単純なクロステーブルUPDATE
-- 商品テーブル
CREATE TABLE 商品 (
id INTEGER PRIMARY KEY,
名前 TEXT,
価格 INTEGER
);
-- 在庫テーブル
CREATE TABLE 在庫 (
商品ID INTEGER,
在庫数 INTEGER
);
-- データ挿入
INSERT INTO 商品 (名前, 価格) VALUES ("商品A", 1000);
INSERT INTO 商品 (名前, 価格) VALUES ("商品B", 2000);
INSERT INTO 在庫 (商品ID, 在庫数) VALUES (1, 10);
INSERT INTO 在庫 (商品ID, 在庫数) VALUES (2, 20);
-- クロステーブルUPDATE
UPDATE 商品
INNER JOIN 在庫 ON 商品.id = 在庫.商品ID
SET 在庫数 = 在庫数 + 10
WHERE 商品.id = 1;
-- 結果確認
SELECT * FROM 在庫;
商品ID | 在庫数
------- | --------
1 | 20
2 | 20
サブクエリを使ったクロステーブルUPDATE
-- 注文テーブル
CREATE TABLE 注文 (
id INTEGER PRIMARY KEY,
注文日 DATE
);
-- 商品テーブル
CREATE TABLE 商品 (
id INTEGER PRIMARY KEY,
名前 TEXT,
単価 INTEGER
);
-- 注文明細テーブル
CREATE TABLE 注文明細 (
注文ID INTEGER,
商品ID INTEGER,
数量 INTEGER
);
-- データ挿入
INSERT INTO 注文 (注文日) VALUES ("2024-04-08");
INSERT INTO 商品 (名前, 単価) VALUES ("商品A", 1000);
INSERT INTO 商品 (名前, 単価) VALUES ("商品B", 2000);
INSERT INTO 注文明細 (注文ID, 商品ID, 数量) VALUES (1, 1, 1);
INSERT INTO 注文明細 (注文ID, 商品ID, 数量) VALUES (1, 2, 2);
-- クロステーブルUPDATE
UPDATE 注文
SET 合計金額 = (
SELECT SUM(商品.単価 * 注文明細.数量)
FROM 商品
INNER JOIN 注文明細 ON 商品.id = 注文明細.商品ID
WHERE 注文明細.注文ID = 注文.id
);
-- 結果確認
SELECT * FROM 注文;
結果:
id | 注文日 | 合計金額
------- | -------- | --------
1 | 2024-04-08 | 4000
補足:
- 上記のサンプルコードは、SQLite3のバージョンや環境によって動作が異なる場合があります。
- 実行前に、必ずバックアップを取るようにしてください。
クロステーブルUPDATEのその他の方法
ビューを使う
-- ビュー作成
CREATE VIEW 商品在庫 AS
SELECT 商品.id, 商品.名前, 在庫.在庫数
FROM 商品
INNER JOIN 在庫 ON 商品.id = 在庫.商品ID;
-- ビューのUPDATE
UPDATE 商品在庫
SET 在庫数 = 在庫数 + 10
WHERE id = 123;
-- 結果確認
SELECT * FROM 商品在庫;
メリット:
- UPDATE処理をシンプルに記述できる
- 複雑な結合条件をビューに隠蔽できる
- ビューの更新は、元のテーブルにも反映される
- ビューの定義を変更すると、既存のコードに影響が出る
トリガーを使う
例: 商品テーブルに更新があった場合、在庫テーブルを自動的に更新するトリガーを作成する
-- トリガー作成
CREATE TRIGGER 商品更新後
AFTER UPDATE ON 商品
FOR EACH ROW
BEGIN
UPDATE 在庫
SET 在庫数 = 在庫数 + NEW.在庫数
WHERE 商品ID = OLD.id;
END;
-- 商品テーブルの更新
UPDATE 商品
SET 在庫数 = 在庫数 + 10
WHERE id = 123;
-- 結果確認
SELECT * FROM 在庫;
- 更新処理を自動化できる
- プログラムコードを変更することなく、更新処理を追加できる
- トリガーの定義が複雑になる場合がある
- トリガーの誤動作によってデータが破損する可能性がある
一時テーブルを使う
例: 商品テーブルと在庫テーブルを結合した一時テーブルを作成し、その一時テーブルをUPDATEする
-- 一時テーブル作成
CREATE TEMPORARY TABLE 商品在庫 AS
SELECT 商品.id, 商品.名前, 在庫.在庫数
FROM 商品
INNER JOIN 在庫 ON 商品.id = 在庫.商品ID;
-- 一時テーブルのUPDATE
UPDATE 商品在庫
SET 在庫数 = 在庫数 + 10
WHERE id = 123;
-- 更新結果を元のテーブルに反映
UPDATE 商品
SET 在庫数 = (
SELECT 在庫数
FROM 商品在庫
WHERE 商品.id = 商品在庫.id
);
-- 結果確認
SELECT * FROM 在庫;
- 複雑な更新処理を一時テーブルで処理できる
- 元のテーブルへの影響を抑えられる
- 一時テーブルの管理が必要になる
- 処理速度が遅くなる可能性がある
- シンプルな更新処理の場合は、
UPDATE
ステートメントとJOIN
句を組み合わせる方法がおすすめです。 - 複雑な更新処理の場合は、ビュー、トリガー、一時テーブルなどの方法を検討する必要があります。
それぞれの方法のメリットとデメリットを理解した上で、最適な方法を選択してください。
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