初心者でもわかる!SQLite3でクロステーブルUPDATEを簡単に実行する方法

2024-04-08

SQLite3におけるクロステーブルUPDATEの概要

単純なクロステーブルUPDATE

例: 商品テーブルと在庫テーブルを結合し、特定の商品IDの在庫数を更新する

UPDATE 商品
INNER JOIN 在庫 ON 商品.id = 在庫.商品ID
SET 在庫数 = 在庫数 + 10
WHERE 商品.id = 123;

この例では、商品テーブルと在庫テーブルを商品IDで結合し、商品IDが123の商品について在庫数を10増やします。

サブクエリを使ったクロステーブルUPDATE

例: 注文テーブルと商品テーブルを結合し、各注文の合計金額を更新する

UPDATE 注文
SET 合計金額 = (
  SELECT SUM(商品.単価 * 注文明細.数量)
  FROM 商品
  INNER JOIN 注文明細 ON 商品.id = 注文明細.商品ID
  WHERE 注文明細.注文ID = 注文.id
);

この例では、注文テーブルと商品テーブルを注文IDで結合し、サブクエリを使って各注文の合計金額を計算して更新します。

その他の注意点

  • JOIN句の種類によって、更新されるデータが異なる場合があります。詳細はSQLite3のドキュメントを参照してください。
  • UPDATEステートメントを実行する前に、トランザクションを開始することをおすすめします。
  • 外部キー制約を設定している場合は、更新内容が制約に違反しないことを確認する必要があります。

補足

  • 上記の例は基本的なものです。複雑な更新処理の場合は、より高度なテクニックが必要になる場合があります。
  • 具体的な問題解決には、個別の状況に合わせてコードを調整する必要があります。

検索キーワード:

  • sql
  • sqlite
  • sql-update
  • クロス テーブル UPDATE
  • SQLite3
  • JOIN
  • サブクエリ



単純なクロステーブルUPDATE

-- 商品テーブル
CREATE TABLE 商品 (
  id INTEGER PRIMARY KEY,
  名前 TEXT,
  価格 INTEGER
);

-- 在庫テーブル
CREATE TABLE 在庫 (
  商品ID INTEGER,
  在庫数 INTEGER
);

-- データ挿入
INSERT INTO 商品 (名前, 価格) VALUES ("商品A", 1000);
INSERT INTO 商品 (名前, 価格) VALUES ("商品B", 2000);
INSERT INTO 在庫 (商品ID, 在庫数) VALUES (1, 10);
INSERT INTO 在庫 (商品ID, 在庫数) VALUES (2, 20);

-- クロステーブルUPDATE
UPDATE 商品
INNER JOIN 在庫 ON 商品.id = 在庫.商品ID
SET 在庫数 = 在庫数 + 10
WHERE 商品.id = 1;

-- 結果確認
SELECT * FROM 在庫;
商品ID | 在庫数
------- | --------
1       | 20
2       | 20

サブクエリを使ったクロステーブルUPDATE

-- 注文テーブル
CREATE TABLE 注文 (
  id INTEGER PRIMARY KEY,
  注文日 DATE
);

-- 商品テーブル
CREATE TABLE 商品 (
  id INTEGER PRIMARY KEY,
  名前 TEXT,
  単価 INTEGER
);

-- 注文明細テーブル
CREATE TABLE 注文明細 (
  注文ID INTEGER,
  商品ID INTEGER,
  数量 INTEGER
);

-- データ挿入
INSERT INTO 注文 (注文日) VALUES ("2024-04-08");
INSERT INTO 商品 (名前, 単価) VALUES ("商品A", 1000);
INSERT INTO 商品 (名前, 単価) VALUES ("商品B", 2000);
INSERT INTO 注文明細 (注文ID, 商品ID, 数量) VALUES (1, 1, 1);
INSERT INTO 注文明細 (注文ID, 商品ID, 数量) VALUES (1, 2, 2);

-- クロステーブルUPDATE
UPDATE 注文
SET 合計金額 = (
  SELECT SUM(商品.単価 * 注文明細.数量)
  FROM 商品
  INNER JOIN 注文明細 ON 商品.id = 注文明細.商品ID
  WHERE 注文明細.注文ID = 注文.id
);

-- 結果確認
SELECT * FROM 注文;

結果:

id | 注文日      | 合計金額
------- | -------- | --------
1 | 2024-04-08 | 4000

補足:

  • 上記のサンプルコードは、SQLite3のバージョンや環境によって動作が異なる場合があります。
  • 実行前に、必ずバックアップを取るようにしてください。



クロステーブルUPDATEのその他の方法

ビューを使う

-- ビュー作成
CREATE VIEW 商品在庫 AS
SELECT 商品.id, 商品.名前, 在庫.在庫数
FROM 商品
INNER JOIN 在庫 ON 商品.id = 在庫.商品ID;

-- ビューのUPDATE
UPDATE 商品在庫
SET 在庫数 = 在庫数 + 10
WHERE id = 123;

-- 結果確認
SELECT * FROM 商品在庫;

メリット:

  • UPDATE処理をシンプルに記述できる
  • 複雑な結合条件をビューに隠蔽できる
  • ビューの更新は、元のテーブルにも反映される
  • ビューの定義を変更すると、既存のコードに影響が出る

トリガーを使う

例: 商品テーブルに更新があった場合、在庫テーブルを自動的に更新するトリガーを作成する

-- トリガー作成
CREATE TRIGGER 商品更新後
AFTER UPDATE ON 商品
FOR EACH ROW
BEGIN
  UPDATE 在庫
  SET 在庫数 = 在庫数 + NEW.在庫数
  WHERE 商品ID = OLD.id;
END;

-- 商品テーブルの更新
UPDATE 商品
SET 在庫数 = 在庫数 + 10
WHERE id = 123;

-- 結果確認
SELECT * FROM 在庫;
  • 更新処理を自動化できる
  • プログラムコードを変更することなく、更新処理を追加できる
  • トリガーの定義が複雑になる場合がある
  • トリガーの誤動作によってデータが破損する可能性がある

一時テーブルを使う

例: 商品テーブルと在庫テーブルを結合した一時テーブルを作成し、その一時テーブルをUPDATEする

-- 一時テーブル作成
CREATE TEMPORARY TABLE 商品在庫 AS
SELECT 商品.id, 商品.名前, 在庫.在庫数
FROM 商品
INNER JOIN 在庫 ON 商品.id = 在庫.商品ID;

-- 一時テーブルのUPDATE
UPDATE 商品在庫
SET 在庫数 = 在庫数 + 10
WHERE id = 123;

-- 更新結果を元のテーブルに反映
UPDATE 商品
SET 在庫数 = (
  SELECT 在庫数
  FROM 商品在庫
  WHERE 商品.id = 商品在庫.id
);

-- 結果確認
SELECT * FROM 在庫;
  • 複雑な更新処理を一時テーブルで処理できる
  • 元のテーブルへの影響を抑えられる
  • 一時テーブルの管理が必要になる
  • 処理速度が遅くなる可能性がある
  • シンプルな更新処理の場合は、UPDATEステートメントとJOIN句を組み合わせる方法がおすすめです。
  • 複雑な更新処理の場合は、ビュー、トリガー、一時テーブルなどの方法を検討する必要があります。

それぞれの方法のメリットとデメリットを理解した上で、最適な方法を選択してください。


sql sqlite sql-update


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