MariaDBインストールの救世主：Ansible Playbookでスムーズに進めるためのヒント集

2024-06-09

AnsibleとMariaDB：PlaybookでMariaDBをインストールできない問題の解決策

このチュートリアルでは、Ansible Playbookを使用してUbuntu仮想マシンにMariaDBをインストールしようとしたときに発生する問題と、その解決策について説明します。

問題

Ansible Playbookを使用してMariaDBをインストールしようとすると、以下のいずれかのエラーが発生する可能性があります。

failed: [localhost] An error occurred during the execution of 'yum install mariadb-server' on localhost: yum command returned 1
failed: [localhost] Failed to start service 'mariadb'

原因

この問題は、いくつかの要因が考えられます。

MariaDBリポジトリが設定されていない: PlaybookがMariaDBパッケージを見つけるために必要なリポジトリが設定されていない可能性があります。
必要なパッケージがインストールされていない: MariaDBをインストールするには、MySQLクライアントパッケージなど、いくつかの追加パッケージが必要になる場合があります。
rootパスワードが設定されていない: MariaDBの初期設定では、rootパスワードが設定されていません。PlaybookでMariaDBを初期化するには、rootパスワードを設定する必要があります。
SELinuxが有効になっている: SELinuxは、Linuxシステムのセキュリティを強化する機能ですが、MariaDBのインストールを妨害する可能性があります。

解決策

以下の手順に従って、問題を解決できます。

MariaDBリポジトリを設定する

以下のコマンドを実行して、MariaDBリポジトリを追加します。

sudo add-apt-repository 'deb [arch=amd64] http://mirror.webtatic.com/mariadb/apt/ubuntu precise main'
sudo apt-get update

必要なパッケージをインストールする

sudo apt-get install mariadb-server mariadb-client

rootパスワードを設定する

sudo mysql_secure_installation

SELinuxを無効にする（オプション）

SELinuxが有効になっている場合は、以下のコマンドを実行して無効にすることができます。

sudo setenforce 0

MariaDBサービスを起動する

sudo systemctl start mariadb

sudo systemctl status mariadb

Playbookを実行する

MariaDBがインストールおよび設定されたら、Playbookを再度実行して、問題が解決していることを確認します。

補足

上記の手順は、Ubuntu 18.04 LTSでのみテストされています。他のバージョンでは動作しない場合があります。
PlaybookでMariaDBをインストールする場合は、Playbook内に上記の手順を組み込む必要があります。
詳細については、AnsibleとMariaDBに関するドキュメントを参照してください。

追加情報

PlaybookでMariaDBをインストールする場合は、mysql_dbモジュールを使用することができます。このモジュールは、データベースの作成、ユーザーの追加、権限の設定など、MariaDBのさまざまなタスクを実行するために使用できます。
Ansible Galaxyには、MariaDBのインストールと設定を自動化するのに役立つ多くのロールがあります。これらのロールを使用して、Playbookの開発時間を短縮し、コードの重複を避けることができます。

---
- name: Install and configure MariaDB on Ubuntu
  hosts: all
  become: true
  vars:
    mariadb_version: 10.5
    mariadb_root_password: mypassword
  tasks:
    - name: Add MariaDB repository
      apt_repository:
        repo: 'deb http://mirror.webtatic.com/mariadb/apt/ubuntu precise main'
        state: present

    - name: Update apt cache
      apt_update:

    - name: Install MariaDB packages
      apt_state:
        name:
          - mariadb-server
          - mariadb-client
        state: latest

    - name: Set MariaDB root password
      mysql_password:
        password: "{{ mariadb_root_password }}"
        state: present

    - name: Start MariaDB service
      service:
        name: mariadb
        state: started
        enabled: yes

    - name: Ensure MariaDB is listening on default port
      wait_for:
        host: localhost
        port: 3306
        state: started

aptキャッシュを更新します。
MariaDBパッケージをインストールします。
MariaDBがデフォルトポート（3306）でリッスンしていることを確認します。

Playbookを実行するには、以下のコマンドを実行します。

ansible-playbook mariadb.yml

Playbookをカスタマイズするには、以下の変数を変更できます。

mariadb_version: MariaDBのインストールするバージョン。
mariadb_root_password: MariaDBのrootパスワード。

Ansible ロールを使用する

ロールを使用するには、以下の手順を実行します。

Ansible Galaxy からロールをインストールします。
Playbook でロールをインクルードします。
ロールに必要な変数を設定します。

例

以下の例では、mahdi22/mariadb_install ロールを使用して MariaDB をインストールします。

---
- name: Install MariaDB with mahdi22/mariadb_install
  hosts: all
  become: true
  roles:
    - mahdi22/mariadb_install

カスタムモジュールを使用する

Ansible には、MariaDB に関連するいくつかのカスタムモジュールがあります。これらのモジュールを使用して、特定のタスクを実行できます。

利用可能なモジュール

mysql_*]: これらのモジュールは、データベースの作成、ユーザーの作成、権限の設定など、MariaDB のさまざまなタスクを実行するために使用できます。
mariadb_*]: これらのモジュールは、MariaDB 固有のタスクを実行するために使用できます。

モジュールをインストールします。

以下の例では、mysql_db モジュールを使用してデータベースを作成します。

---
- name: Create database named 'mydatabase'
  hosts: all
  become: true
  tasks:
    - name: Create database
      mysql_db:
        name: mydatabase
        state: present

shell スクリプトを使用する

Playbook で shell スクリプトを使用して MariaDB をインストールすることもできます。これは、複雑なインストール手順を実行する場合に役立ちます。

以下の例では、shell スクリプトを使用して MariaDB をインストールします。

---
- name: Install MariaDB with shell script
  hosts: all
  become: true
  tasks:
    - name: Run shell script to install MariaDB
      script: install_mariadb.sh

install_mariadb.sh` スクリプトの例

#!/bin/bash

# MariaDB リポジトリを追加
sudo add-apt-repository 'deb http://mirror.webtatic.com/mariadb/apt/ubuntu precise main'

# apt キャッシュを更新
sudo apt-get update

# MariaDB パッケージをインストール
sudo apt-get install mariadb-server mariadb-client

# MariaDB root パスワードを設定
sudo mysql_secure_installation

# MariaDB サービスを起動
sudo systemctl start mariadb

注意事項

shell スクリプトを使用する場合は、スクリプトが安全で信頼できるものであることを確認してください。
shell スクリプトは、Playbook の他のタスクと同じように実行されることに注意してください。つまり、become オプションを使用する必要がある場合は、スクリプト内で設定する必要があります。

Ansible で MariaDB をインストールするには、さまざまな方法があります。最適な方法は、要件と好みによって異なります。