SQLiteのUNIQUE制約とインデックス: データベースの安全を守るために

2024-04-02

SQLite における UNIQUE 制約とインデックスの関係

UNIQUE 制約は、テーブル内の各行がユニークであることを保証します。つまり、同じ値を持つ2つの行が同じテーブル内に存在することはできません。

インデックスは、テーブル内のデータの順序付けられたリストです。インデックスを使用すると、特定の値を持つ行をすばやく見つけることができます。

UNIQUE 制約は暗黙的にインデックスを作成します。つまり、UNIQUE 制約を列に設定すると、SQLite はその列にインデックスを自動的に作成します。

しかし、UNIQUE 制約は明示的なインデックスの必要性を完全に排除するわけではありません。以下の理由により、明示的なインデックスが必要になる場合があります。

  • パフォーマンスの向上: UNIQUE 制約によって作成される暗黙的なインデックスは、常に最適とは限りません。特定のクエリのパフォーマンスを向上させるために、明示的なインデックスを作成する必要がある場合があります。
  • 複数の列の制約: UNIQUE 制約は、1つの列にのみ適用できます。複数の列にわたってユニーク性を保証するには、明示的なインデックスを作成する必要があります。
  • 部分一致の検索: UNIQUE 制約は、完全一致の検索にのみ使用できます。部分一致の検索には、明示的なインデックスを作成する必要があります。

UNIQUE 制約は、SQLite においてデータの重複を防ぐための重要な機能です。UNIQUE 制約は暗黙的にインデックスを作成しますが、パフォーマンスの向上や複数の列の制約など、明示的なインデックスが必要になる場合があります。

以下の例は、UNIQUE 制約と明示的なインデックスの使用例を示しています。

-- テーブルの作成
CREATE TABLE users (
  id INTEGER PRIMARY KEY,
  username TEXT UNIQUE,
  email TEXT
);

-- UNIQUE 制約による暗黙的なインデックス
-- username 列は、暗黙的に作成されたインデックスによってユニーク性が保証されます。

-- 明示的なインデックス
CREATE INDEX email_index ON users (email);

-- email 列を使用して、ユーザーをすばやく検索できます。
SELECT * FROM users WHERE email = '[email protected]';



-- テーブルの作成
CREATE TABLE users (
  id INTEGER PRIMARY KEY,
  username TEXT UNIQUE,
  email TEXT
);

-- UNIQUE 制約による暗黙的なインデックス
-- username 列は、暗黙的に作成されたインデックスによってユニーク性が保証されます。

-- 明示的なインデックス
CREATE INDEX email_index ON users (email);

-- サンプルデータの挿入
INSERT INTO users (username, email) VALUES ('johndoe', '[email protected]');
INSERT INTO users (username, email) VALUES ('janedoe', '[email protected]');

-- username 列を使用して、ユーザーを検索
SELECT * FROM users WHERE username = 'johndoe';

-- email 列を使用して、ユーザーを検索
SELECT * FROM users WHERE email = '[email protected]';

このコードは、users というテーブルを作成します。このテーブルには、idusernameemail という3つの列があります。

  • id 列は、プライマリキーです。
  • username 列は、UNIQUE 制約によってユニーク性が保証されます。
  • email 列には、明示的なインデックスが作成されます。

このコードは、2つのサンプルデータをテーブルに挿入します。

  • johndoe というユーザー名と [email protected] というメールアドレスを持つユーザー

このコードは、username 列と email 列を使用して、ユーザーを検索します。

実行方法

このコードを実行するには、SQLite データベースと SQLite クエリツールが必要です。

  1. SQLite データベースを作成します。
  2. SQLite クエリツールを開き、データベースに接続します。
  3. サンプルコードをクエリツールに貼り付け、実行します。

結果

このコードを実行すると、以下の結果が表示されます。

-- username 列を使用して、ユーザーを検索
id | username | email
------- | -------- | --------
1 | johndoe | [email protected]

-- email 列を使用して、ユーザーを検索
id | username | email
------- | -------- | --------
2 | janedoe | [email protected]

この結果は、UNIQUE 制約と明示的なインデックスを使用して、ユーザーを正常に検索できることを示しています。




UNIQUE 制約とインデックスを実現する他の方法

PRIMARY KEY 制約は、UNIQUE 制約と同様に、テーブル内の各行がユニークであることを保証します。 PRIMARY KEY 制約は、1つの列にのみ適用できます。

CREATE TABLE users (
  id INTEGER PRIMARY KEY,
  username TEXT,
  email TEXT
);

この例では、id 列は PRIMARY KEY 制約によってユニーク性が保証されます。

UNIQUE インデックスは、UNIQUE 制約と同様に、列の値がユニークであることを保証します。 UNIQUE インデックスは、1つ以上の列に適用できます。

CREATE TABLE users (
  id INTEGER PRIMARY KEY,
  username TEXT,
  email TEXT
);

CREATE UNIQUE INDEX username_index ON users (username);

CHECK 制約は、列の値が特定の条件を満たしていることを保証します。 CHECK 制約を使用して、UNIQUE 制約と同様の機能を実現できます。

CREATE TABLE users (
  id INTEGER PRIMARY KEY,
  username TEXT,
  email TEXT,
  CHECK (username IS UNIQUE)
);
  • PRIMARY KEY 制約は、テーブル内の各行を一意に識別する必要がある場合に使用します。
  • UNIQUE インデックスは、1つ以上の列の値がユニークである必要がある場合に使用します。
  • CHECK 制約は、列の値が特定の条件を満たしていることを保証する必要がある場合に使用します。

一般的には、UNIQUE 制約と UNIQUE インデックスの方が CHECK 制約よりも効率的です。

UNIQUE 制約とインデックスは、SQLite においてデータの重複を防ぎ、クエリのパフォーマンスを向上させるために使用されます。 これらの機能を実現するには、いくつかの方法があります。 どの方法を選択するべきかは、要件によって異なります。


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