グローバル展開に必須！多言語ウェブサイトのベストプラクティス：PHP、MySQL、ローカリゼーション

2024-05-16

多言語ウェブサイトのベストプラクティス：PHP、MySQL、ローカリゼーション

このガイドでは、PHP、MySQL、ローカリゼーション技術を用いた多言語ウェブサイトのベストプラクティスを紹介します。

データベース設計

言語テーブルの作成:

id (プライマリキー)
language_code (言語コード)
default (デフォルト言語かどうか)

content_type (ページ、記事など)
content_id (コンテンツ固有のID)
title (コンテンツのタイトル)
body (コンテンツ本文)

データベース接続の確立:

PHPを使用してMySQLデータベースに接続します。
接続情報 (ホスト、ユーザー名、パスワード、データベース名) は、config.php などの外部ファイルに保存します。

コンテンツのローカリゼーション

各言語ごとに、language_code と対応するコンテンツを含む *.php ファイルを作成します。
ファイル名は、ja.php、en.php、es.php のようにします。

コンテンツの取得:

現在のユーザーのブラウザ設定に基づいて、言語コードを取得します。
対応する言語ファイルを読み込み、コンテンツ変数に格納します。

テンプレートファイルで、コンテンツ変数を表示します。

例:

// ja.php
$title = "ようこそ";
$body = "このウェブサイトへようこそ。";

// en.php
$title = "Welcome";
$body = "Welcome to this website.";

// index.php
$languageCode = getBrowserLanguage();
require "languages/$languageCode.php";

echo "<h1>$title</h1>";
echo "<p>$body</p>";

URLのローカリゼーション

言語プレフィックスの使用:

各言語のURLに、言語プレフィックス (/en/、/ja/ など) を追加します。
例: /en/about-us、/ja/about-us

htaccessファイルの利用:

htaccessファイルを使用して、言語プレフィックスのないURLを対応する多言語URLにリダイレクトします。

RewriteEngine On
RewriteRule ^/([a-z]{2})/(.*)$ index.php?lang=$1&$2 [NC,L]
RewriteRule ^/(.*)$ index.php?lang=en&$1 [NC,L]

その他の考慮事項

文字コードの指定:

すべてのコンテンツファイルとテンプレートファイルで、UTF-8などの適切な文字コードを指定します。
例: <?php header("Content-Type: text/html; charset=utf-8"); ?>

双方向言語のサポート:

右から左に読む言語 (アラビア語、ヘブライ語など) をサポートするには、CSSとJavaScriptを使用してテキストの方向を調整する必要があります。

アクセシビリティ:

すべての言語でスクリーンリーダーと音声読み上げソフトウェアが正しく動作することを確認してください。

PHP、MySQL、ローカリゼーション技術を用いることで、多言語ウェブサイトを効率的に構築し、世界中のユーザーにリーチすることができます。上記のベストプラクティスを参考に、ユーザーにとって魅力的で使いやすいウェブサイトを構築してください。

index.php

<?php

// データベース接続
require "db_connect.php";

// 現在の言語コードを取得
$languageCode = getBrowserLanguage();

// コンテンツを取得
$content = getLocalizedContent($languageCode);

// ヘッダーを出力
echo "<!DOCTYPE html>";
echo "<html lang=\"$languageCode\">";
echo "<head>";
echo "<meta charset=\"UTF-8\">";
echo "<title>" . $content["title"] . "</title>";
echo "</head>";
echo "<body>";

// コンテンツを表示
echo "<h1>" . $content["title"] . "</h1>";
echo "<p>" . $content["body"] . "</p>";

// フッターを出力
echo "</body>";
echo "</html>";

function getBrowserLanguage() {
    if (isset($_SERVER["HTTP_ACCEPT_LANGUAGE"])) {
        $acceptLanguage = $_SERVER["HTTP_ACCEPT_LANGUAGE"];
        $languages = explode(",", $acceptLanguage);
        foreach ($languages as $language) {
            $parts = explode(";", $language);
            $languageCode = trim($parts[0]);
            if (strlen($languageCode) == 2) {
                return $languageCode;
            }
        }
    }
    return "en"; // デフォルト言語
}

function getLocalizedContent($languageCode) {
    global $db;

    $sql = "SELECT title, body FROM content WHERE language_code = '$languageCode'";
    $result = $db->query($sql);

    if ($result->num_rows > 0) {
        $row = $result->fetch_assoc();
        return $row;
    } else {
        // デフォルト言語のコンテンツを取得
        $sql = "SELECT title, body FROM content WHERE language_code = 'en'";
        $result = $db->query($sql);
        $row = $result->fetch_assoc();
        return $row;
    }
}

?>

db_connect.php

<?php

$dbHost = "localhost";
$dbUsername = "username";
$dbPassword = "password";
$dbName = "database_name";

$db = new mysqli($dbHost, $dbUsername, $dbPassword, $dbName);

if ($db->connect_error) {
    die("データベース接続エラー: " . $db->connect_error);
}

languages/en.php

$title = "Welcome";
$body = "Welcome to our website.";

$title = "ようこそ";
$body = "当サイトへようこそ。";

このサンプルコードはあくまでも基本的な例であり、実際のウェブサイトではより複雑なロジックが必要になる場合があります。

補足:

上記のコードは、MySQLデータベースが既にインストールおよび設定されていることを前提としています。
データベース接続の詳細については、MySQLドキュメントを参照してください。
実際のウェブサイトでは、より多くの言語をサポートし、より複雑なコンテンツ構造を処理する必要があります。

多言語ウェブサイト構築のその他の方法

コンテンツ管理システム (CMS) の利用:

長所:
- 使いやすく、コーディングの知識がなくても多言語ウェブサイトを構築できる
- 多くの機能とテンプレートが用意されている
- ユーザー管理、アクセス権管理などの機能が備わっている
短所:
- 柔軟性が低く、特定のニーズに合わせたカスタマイズが難しい場合がある
- ランニングコストがかかる場合がある
- セキュリティ上のリスクがある場合がある