【永久保存版】PostgreSQLでCSVインポート時に発生する「PG_COPY error: invalid input syntax for integer」の解決策集

2024-06-30

PostgreSQLでCSVファイルをインポートしようとすると、「PG_COPY error: invalid input syntax for integer」というエラーが発生することがあります。これは、CSVファイル内の整数値が、PostgreSQLの整数型に正しくパースできない形式で記述されていることを示しています。

原因

このエラーの主な原因は以下の2つが考えられます。

  1. CSVファイルのエンコーディング: CSVファイルがUTF-8以外のエンコーディングで保存されている場合、BOM(Byte Order Mark)と呼ばれる特殊なバイト列がファイルの先頭に付加されることがあります。PostgreSQLはBOMを認識できず、それが整数値の一部と誤解してエラーを引き起こす可能性があります。
  2. 整数値のフォーマット: CSVファイル内の整数値が、PostgreSQLの整数型で許容されるフォーマット(例:123, -456, 00007)に準拠していない場合、エラーが発生します。例えば、カンマを含む数値(例:1,234)や、小数点を含む数値(例:3.14)はエラーの原因となります。

解決策

以下の方法で問題を解決することができます。

CSVファイルのエンコーディングを変更する

BOMが付加されていないUTF-8エンコーディングでCSVファイルを保存し直します。テキストエディタによっては、保存時にエンコーディングを指定することができます。

CSVファイルの整数値フォーマットを修正する

すべての整数値がカンマや小数点を含まない、PostgreSQLの整数型で許容されるフォーマットであることを確認します。必要に応じて、数値を編集する必要があります。

PostgreSQLのデータ型を調整する

どうしてもCSVファイルの整数値フォーマットを変更できない場合は、PostgreSQLの列データ型を、より広い範囲の整数値を許容する型に変更することを検討します。例えば、integer型からbigint型に変更することで、より大きな値を格納することができます。

    補足

    • 上記の説明は、PostgreSQL 10以降を対象としています。古いバージョンのPostgreSQLでは、異なる動作や解決策が必要になる場合があります。
    • データベースを操作する前に、必ずバックアップを取るようにしてください。



    PostgreSQLにおけるCSVインポート時のエラー「PG_COPY error: invalid input syntax for integer」の解決策:サンプルコード

    このサンプルコードでは、PostgreSQLにCSVファイルをインポートする際に発生する「PG_COPY error: invalid input syntax for integer」エラーの解決方法を説明します。

    状況

    • データベース名:mydb
    • テーブル名:mytable
    • CSVファイル名:data.csv
    • CSVファイルの内容:
    id,name,age
    1,John,30
    2,Jane,25
    3,Peter,40
    

    問題

    age列の値がカンマを含む形式(例:1,234)で記述されているため、PostgreSQLの整数型でパースできず、エラーが発生します。

      data.csvファイルをテキストエディタで開き、age列の値をカンマなしの形式に変更します。

      id,name,age
      1,John,30
      2,Jane,25
      3,Peter,40
      
      1. PostgreSQLにCSVファイルをインポートする

      以下のコマンドを実行して、修正済みのCSVファイルをmytableテーブルにインポートします。

      COPY mytable (id, name, age)
      FROM '/path/to/data.csv'
      CSV HEADER;
      

      ポイント

      • 上記の例では、CSVファイルのパスを/path/to/data.csvに置き換える必要があります。
      • HEADERオプションを指定することで、CSVファイルの1行目がヘッダー行として処理され、列名とデータのマッチングが自動的に行われます。
      • この例では、エラーの原因がage列であることを前提としています。実際のエラーメッセージを確認し、問題となっている列を特定する必要があります。
      • データベースのバージョンや環境によって、上記のコマンドが異なる場合があります。必要に応じて、PostgreSQL документацияを参照してください。



        方法1:中間テーブルを使用する

        手順

        1. CSVファイルをテキスト形式でインポートする
        CREATE TABLE temp_table (
          id integer,
          name text,
          age text
        );
        
        COPY temp_table (id, name, age)
        FROM '/path/to/data.csv'
        CSV HEADER;
        
        1. 中間テーブルからmytableテーブルにデータを挿入する
        INSERT INTO mytable (id, name, age)
        SELECT id, name, CAST(age AS integer)
        FROM temp_table;
        
        DROP TABLE temp_table;
        
        • この方法は、CSVファイルの整数値フォーマットを変更せずにエラーを回避することができます。
        • 中間テーブルを使用するため、処理が少し複雑になります。
        • CAST関数を使用して、age列の値をテキスト型から整数型に変換する必要があります。

        方法2:SQL関数を使用する

          COPY mytable (id, name, age)
          FROM '/path/to/data.csv'
          CSV HEADER;
          
          1. age列の値を修正する
          UPDATE mytable
          SET age = CAST(regexp_replace(age, '[^0-9]', '') AS integer);
          
          • regexp_replace関数を使用して、age列の値からカンマなどの不要な文字列を削除します。
          • CAST関数を使用して、削除後の文字列を整数型に変換します。

              postgresql csv import


              データベースアプリケーションの監査証跡/変更履歴を残すための効果的な戦略

              データベースアプリケーションにおいて、監査証跡(audit trail) と変更履歴(change history) は、データの整合性とセキュリティを確保するために不可欠です。監査証跡は、誰がいつどのような操作を行ったかを記録することで、不正なアクセスやデータの改ざんなどを検知し、追跡することができます。変更履歴は、データベースのスキーマやデータの変更内容を記録することで、データベースの進化を把握し、必要に応じて過去の状態に戻すことができます。...


              PostgreSQL 8.2でリレーショナル整合性を無効にする際の注意事項

              PostgreSQL 8.2では、テーブル間の参照整合性を無効にする方法がいくつかあります。方法ALTER TABLEコマンドを使用するこの方法では、指定されたテーブルの指定された制約が削除されます。SET CONSTRAINTSコマンドを使用する...


              pgAdminを使ってMac OS XのPostgreSQLサーバーのステータスを確認する方法

              postgresql-ctl コマンドを使用するこのコマンドは、PostgreSQLサーバーの状態を簡単に確認できます。出力結果には、サーバーのバージョン、実行状態、データディレクトリ、ポート番号などが表示されます。psql コマンドを使用する...


              クラスタリングツールの力でデータベースを監視せよ!pgMonitorとpgBadgerで実行中のクエリを手に取るように観察

              このクエリを実行すると、現在実行中のすべてのクエリに関する情報が表示されます。表示される列は以下の通りです。pid: プロセスIDdatname: データベース名username: ユーザー名query: 実行中のクエリstate: 実行状態 (active、idle、waitingなど)...