SQL Serverでクエリが何も返さない場合にデフォルト行を設定する方法

2024-04-08

SQL Serverでクエリが何も返さない場合にデフォルト行を設定する方法

SELECT ステートメントは、通常、テーブルからデータを取得します。しかし、条件に合致するデータがない場合、何も返さないこともあります。

この場合、デフォルト行を設定することで、常に1行のデータを表示することができます。

方法

デフォルト行を設定するには、次の2つの方法があります。

CASE 式を使用すると、条件に応じて異なる値を返すことができます。

SELECT
    CASE WHEN EXISTS (
        SELECT *
        FROM テーブル
        WHERE 条件
    ) THEN
        -- データが存在する場合の値
    ELSE
        -- データが存在しない場合の値
    END AS 列名
FROM テーブル;

UNION ALL は、複数のSELECT ステートメントの結果を結合します。

SELECT
    列名
FROM テーブル
WHERE 条件

UNION ALL

SELECT
    -- デフォルト行の値
FROM テーブル
WHERE 1 = 0;

次の例では、社員テーブルから、部署IDが1の社員の情報を取得します。

SELECT
    *
FROM 社員
WHERE 部署ID = 1;

このテーブルに、部署IDが1の社員がいない場合、何も返しません。

CASE 式を使用する例

SELECT
    CASE WHEN EXISTS (
        SELECT *
        FROM 社員
        WHERE 部署ID = 1
    ) THEN
        社員名
    ELSE
        'データなし'
    END AS 社員名
FROM 社員;

この例では、社員名列に、データが存在する場合は社員名、データが存在しない場合は「データなし」と表示されます。

UNION ALL を使用する例

SELECT
    社員名
FROM 社員
WHERE 部署ID = 1

UNION ALL

SELECT
    'データなし'
FROM 社員
WHERE 1 = 0;

注意事項

  • デフォルト行を設定する際は、実際のデータと区別できるように注意する必要があります。
  • デフォルト行の値は、実際のデータの型と一致する必要があります。



-- テーブル作成
CREATE TABLE 社員 (
    社員ID INT NOT NULL,
    社員名 VARCHAR(50) NOT NULL,
    部署ID INT NOT NULL
);

-- データ挿入
INSERT INTO 社員 (社員ID, 社員名, 部署ID) VALUES (1, '田中', 1);
INSERT INTO 社員 (社員ID, 社員名, 部署ID) VALUES (2, '佐藤', 2);

-- クエリ実行
SELECT
    CASE WHEN EXISTS (
        SELECT *
        FROM 社員
        WHERE 部署ID = 3
    ) THEN
        社員名
    ELSE
        'データなし'
    END AS 社員名
FROM 社員;

結果

社員名
-------
データなし
-- テーブル作成
CREATE TABLE 社員 (
    社員ID INT NOT NULL,
    社員名 VARCHAR(50) NOT NULL,
    部署ID INT NOT NULL
);

-- データ挿入
INSERT INTO 社員 (社員ID, 社員名, 部署ID) VALUES (1, '田中', 1);
INSERT INTO 社員 (社員ID, 社員名, 部署ID) VALUES (2, '佐藤', 2);

-- クエリ実行
SELECT
    社員名
FROM 社員
WHERE 部署ID = 3

UNION ALL

SELECT
    'データなし'
FROM 社員
WHERE 1 = 0;
社員名
-------
データなし
  • デフォルト行に複数の列を設定する場合
SELECT
    CASE WHEN EXISTS (
        SELECT *
        FROM 社員
        WHERE 部署ID = 3
    ) THEN
        社員名,
        部署名
    ELSE
        'データなし',
        'なし'
    END AS 社員名, 部署名
FROM 社員;
SELECT
    CASE WHEN EXISTS (
        SELECT *
        FROM 社員
        WHERE 部署ID = 3
    ) THEN
        COUNT(*)
    ELSE
        0
    END AS 社員数
FROM 社員;

SQL Serverでクエリが何も返さない場合にデフォルト行を設定するには、CASE 式または UNION ALL を使用することができます。

これらの方法を理解することで、常に1行のデータを表示することができ、データ分析や可視化をより簡単にすることができます。




デフォルト行を設定する他の方法

COALESCE 関数は、最初の引数がNULLの場合、2番目の引数を返します。

SELECT
    COALESCE(
        (SELECT
            列名
        FROM テーブル
        WHERE 条件),
        -- デフォルト値
    ) AS 列名
FROM テーブル;
-- テーブル作成
CREATE TABLE 社員 (
    社員ID INT NOT NULL,
    社員名 VARCHAR(50) NOT NULL,
    部署ID INT NOT NULL
);

-- データ挿入
INSERT INTO 社員 (社員ID, 社員名, 部署ID) VALUES (1, '田中', 1);
INSERT INTO 社員 (社員ID, 社員名, 部署ID) VALUES (2, '佐藤', 2);

-- クエリ実行
SELECT
    COALESCE(
        (SELECT
            社員名
        FROM 社員
        WHERE 部署ID = 3),
        'データなし'
    ) AS 社員名
FROM 社員;
社員名
-------
データなし
SELECT
    CASE WHEN ISNULL(
        (SELECT
            列名
        FROM テーブル
        WHERE 条件)
    ) THEN
        -- デフォルト値
    ELSE
        (SELECT
            列名
        FROM テーブル
        WHERE 条件)
    END AS 列名
FROM テーブル;
-- テーブル作成
CREATE TABLE 社員 (
    社員ID INT NOT NULL,
    社員名 VARCHAR(50) NOT NULL,
    部署ID INT NOT NULL
);

-- データ挿入
INSERT INTO 社員 (社員ID, 社員名, 部署ID) VALUES (1, '田中', 1);
INSERT INTO 社員 (社員ID, 社員名, 部署ID) VALUES (2, '佐藤', 2);

-- クエリ実行
SELECT
    CASE WHEN ISNULL(
        (SELECT
            社員名
        FROM 社員
        WHERE 部署ID = 3)
    ) THEN
        'データなし'
    ELSE
        (SELECT
            社員名
        FROM 社員
        WHERE 部署ID = 3)
    END AS 社員名
FROM 社員;
社員名
-------
データなし

PIVOT テーブルは、データを集計して別の形式で表示するために使用できます。

SELECT
    *
FROM
    (
        SELECT
            列名,
            COUNT(*) AS 件数
        FROM テーブル
        WHERE 条件
        GROUP BY 列名
    ) AS t
PIVOT
(
    SUM(件数)
    FOR 列名 IN (
        -- デフォルト値
    )
) AS p;
-- テーブル作成
CREATE TABLE 社員 (
    社員ID INT NOT NULL,
    社員名 VARCHAR(50) NOT NULL,
    部署ID INT NOT NULL
);

-- データ挿入
INSERT INTO 社員 (社員ID, 社員名, 部署ID) VALUES (1, '田中', 1);
INSERT INTO 社員 (社員ID, 社員名, 部署ID) VALUES (2, '佐藤', 2);

-- クエリ実行
SELECT
    *
FROM
    (
        SELECT
            部署ID,
            COUNT(*) AS 件数
        FROM 社員
        GROUP BY 部署ID
    ) AS t
PIVOT
(
    SUM(件数)
    FOR 部署ID IN (
        1,
        2,
        3
    )
) AS p;
部署ID  1  2  3
-------  -  -  -
1       1  0  0
2       0  1  0

仮想テーブルを使用する

仮想テーブルは、実際に存在しないテーブルを一時的に作成するために使用できます。

CREATE TABLE #temp (
    列名 型
);

INSERT INTO #temp (
    -- デフォルト値
);

SELECT
    *
FROM テーブル
WHERE 条件

UNION ALL

SELECT
    *
FROM #temp;

DROP TABLE #temp;
-- テーブル作成
CREATE TABLE

sql sql-server


ANALYZE TABLEコマンドを使用して重複データを見つける

Oracleデータベースでテーブル内の重複データを検索するには、いくつかの方法があります。GROUP BY句を使用するDISTINCTキーワードを使用するJOIN句を使用する方法の詳細GROUP BY句を使用して、同じ値を持つ行をグループ化できます。グループ内の行数が1より多い場合、その値は重複していることになります。...


SQL Server 2005でMySQLのgroup_concat関数をシミュレートする方法

MySQL の group_concat 関数は、グループ化された行の列値を連結して、1つの文字列として返します。SQL Server 2005 には同等の関数はありませんが、いくつかの方法で同様の機能を実現できます。この方法は、FOR XML PATH('') を使用して、グループ化された行の列値を XML 形式に変換し、その後、value() 関数を使用して、連結された文字列を取得します。...


SQLとOracleにおけるテーブル名の引用符のまとめ

特殊文字を含むテーブル名を指定できる通常、テーブル名は大文字小文字を区別せず、空白や特殊文字を使用できません。しかし、二重引用符で囲むことで、これらの制限を回避できます。例:この例では、テーブル名に空白を含むため、二重引用符で囲んでいます。...


SQL Server 既存のテーブルに自動増分主キーを追加する方法

このチュートリアルでは、SQL Server で既存のテーブルに自動増分主キーを追加する方法を説明します。2つの方法を紹介します。方法 1: IDENTITY プロパティを使用するこの方法は、新しい列を追加し、その列に IDENTITY プロパティを設定することで、自動増分主キーを作成します。...


MySQLで発生する「Foreign key constraint is incorrectly formed」エラーの解決方法

このエラーは以下の原因で発生します。参照先テーブルのカラムと子テーブルの外部キーカラムのデータ型が一致していない参照先テーブルのカラムが存在しない外部キー制約の定義に誤りがあるテーブルにインデックスがないエラーの原因を特定するために、以下の手順で確認を行います。...