INSERT ... SELECT文でスマート挿入!SQLiteで関連データもまとめて操作

2024-06-23

SQLite における複数テーブルへの同時挿入

複数回の INSERT 文を使用する

最も基本的な方法は、個々のテーブルに対して INSERT 文を複数回実行することです。

-- ユーザーテーブルにデータ挿入
INSERT INTO users (name, email)
VALUES ('田中 太郎', '[email protected]');

-- 商品テーブルにデータ挿入
INSERT INTO products (name, price)
VALUES ('ノートパソコン', 80000);

トランザクションを利用する

複数のテーブルへの挿入を原子的に行う必要がある場合は、トランザクションを利用する方法が有効です。 トランザクションを使用することで、途中でエラーが発生しても、既に挿入されたデータがロールバックされるため、データの一貫性を保つことができます。

BEGIN TRANSACTION;

-- ユーザーテーブルにデータ挿入
INSERT INTO users (name, email)
VALUES ('田中 太郎', '[email protected]');

-- 商品テーブルにデータ挿入
INSERT INTO products (name, price)
VALUES ('ノートパソコン', 80000);

COMMIT;

INSERT ... SELECT 文を使用する

複数のテーブルに関連するデータを挿入する場合、INSERT ... SELECT 文を使用する方法が便利です。 この文法を用いることで、SELECT 文で取得したデータを、別のテーブルに挿入することができます。

-- ユーザーと購入した商品をそれぞれテーブルに挿入
INSERT INTO users (name, email)
VALUES ('田中 太郎', '[email protected]');

INSERT INTO orders (user_id, product_id, quantity)
SELECT users.id, products.id, 1
FROM users
JOIN products
ON users.name = '田中 太郎'
AND products.name = 'ノートパソコン';

補足

  • どの方法を選択する場合も、INSERT 文を実行する前に、テーブルのスキーマとデータ型を確認しておきましょう。
  • 外部キー制約などの制約がある場合は、データの整合性を保つために適切な順序でデータを挿入する必要があります。
  • 大量のデータを挿入する場合は、パフォーマンスを考慮して適切な方法を選択する必要があります。

上記以外にも、SQLite には複数テーブルへの挿入に役立つ様々な機能が用意されています。 詳細については、SQLite の公式ドキュメントを参照することをお勧めします。




    SQLiteにおける複数テーブルへの挿入 - サンプルコード

    -- ユーザーテーブルを作成
    CREATE TABLE users (
      id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
      name TEXT NOT NULL,
      email TEXT UNIQUE NOT NULL
    );
    
    -- 商品テーブルを作成
    CREATE TABLE products (
      id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
      name TEXT NOT NULL,
      price INTEGER NOT NULL
    );
    
    -- 注文テーブルを作成
    CREATE TABLE orders (
      id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
      user_id INTEGER NOT NULL,
      product_id INTEGER NOT NULL,
      quantity INTEGER NOT NULL,
      FOREIGN KEY (user_id) REFERENCES users(id),
      FOREIGN KEY (product_id) REFERENCES products(id)
    );
    
    -- ユーザーデータを挿入
    INSERT INTO users (name, email)
    VALUES
      ('田中 太郎', '[email protected]'),
      ('山田 花子', '[email protected]');
    
    -- 商品データを挿入
    INSERT INTO products (name, price)
    VALUES
      ('ノートパソコン', 80000),
      ('スマートフォン', 60000);
    
    -- ユーザーと購入した商品をそれぞれテーブルに挿入
    INSERT INTO orders (user_id, product_id, quantity)
    SELECT users.id, products.id, 1
    FROM users
    JOIN products
    ON users.name = '田中 太郎'
    AND products.name = 'ノートパソコン';
    
    INSERT INTO orders (user_id, product_id, quantity)
    SELECT users.id, products.id, 1
    FROM users
    JOIN products
    ON users.name = '山田 花子'
    AND products.name = 'スマートフォン';
    

    このコードの説明

    1. 最初に、usersproductsorders という3つのテーブルを作成します。
    2. 次に、users テーブルに2人のユーザーデータ、products テーブルに2つの商品データを挿入します。
    3. 最後に、INSERT ... SELECT 文を使用して、ユーザーと購入した商品データを orders テーブルに挿入します。

    ポイント

    • INSERT ... SELECT 文を使用する場合は、JOIN を使用して関連するテーブル間のデータを取得する必要があります。
    • 外部キー制約を設定することで、データの整合性を保つことができます。
    • エラー処理やトランザクション処理などのコードを追加することで、より堅牢なプログラムを作成することができます。

    このサンプルコードはあくまでも一例ですので、ご自身の要件に合わせて自由に修正してください。




    SQLite における複数テーブルへの挿入 - その他の方法

    INSERT ALL ステートメント (SQLite バージョン 3.3.0 以降)

    INSERT ALL ステートメントは、複数の INSERT 文を1つのステートメントにまとめる機能です。 構文は以下の通りです。

    INSERT ALL
    INTO table1 (column1, column2, ...)
    VALUES (value11, value12, ...),
         (value21, value22, ...),
         ...
    INTO table2 (column1, column2, ...)
    VALUES (value11, value12, ...),
         (value21, value22, ...),
         ...
    ;
    

    例:

    INSERT ALL
    INTO users (name, email)
    VALUES ('田中 太郎', '[email protected]'),
         ('山田 花子', '[email protected]')
    INTO products (name, price)
    VALUES ('ノートパソコン', 80000),
         ('スマートフォン', 60000)
    ;
    

    CTE (Common Table Expression) を使用する

    CTE を使用すると、複雑なクエリを一時的な表として定義し、その表に対して INSERT 文を実行することができます。

    WITH user_data AS (
      SELECT '田中 太郎' AS name, '[email protected]' AS email
    ),
    product_data AS (
      SELECT 'ノートパソコン', 80000 AS price
    )
    INSERT INTO users (name, email)
    SELECT * FROM user_data;
    
    INSERT INTO products (name, price)
    SELECT * FROM product_data;
    

    外部スクリプトを使用する

    Python などのプログラミング言語を使用して、外部スクリプトから SQLite データベースにアクセスし、複数テーブルへの挿入を実行することができます。

    例 (Python):

    import sqlite3
    
    def insert_data():
      # データベースに接続
      conn = sqlite3.connect('db.sqlite')
      cursor = conn.cursor()
    
      # ユーザーデータを挿入
      cursor.execute('INSERT INTO users (name, email) VALUES (?, ?)', ('田中 太郎', '[email protected]'))
      cursor.execute('INSERT INTO users (name, email) VALUES (?, ?)', ('山田 花子', '[email protected]'))
    
      # 商品データを挿入
      cursor.execute('INSERT INTO products (name, price) VALUES (?, ?)', ('ノートパソコン', 80000))
      cursor.execute('INSERT INTO products (name, price) VALUES (?, ?)', ('スマートフォン', 60000))
    
      # コミットして変更を保存
      conn.commit()
    
      # 接続を閉じる
      conn.close()
    
    if __name__ == '__main__':
      insert_data()
    

    注意事項

    • 上記の方法を使用する場合は、それぞれの方法の制約や注意事項を理解する必要があります。
    • 複雑な処理を行う場合は、パフォーマンスやメモリ使用量を考慮する必要があります。

    これらの方法は、それぞれ異なる特性を持っています。 状況に応じて適切な方法を選択してください。


    sqlite


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