SQL Developerとデータディクショナリビューを使ってOracle制約をマスターする
Oracle で制約を見つける方法
データディクショナリビューを使用する
Oracle データベースには、データベースの構造に関する情報を格納するデータディクショナリと呼ばれるリポジトリがあります。制約に関する情報は、USER_CONSTRAINTS
と ALL_CONSTRAINTS
の 2 つのビューに格納されています。
USER_CONSTRAINTS
ビューは、現在のユーザーが所有する制約に関する情報を表示します。このビューには、次の列が含まれています。
CONSTRAINT_NAME
: 制約名TABLE_NAME
: 制約が定義されている表名CONSTRAINT_TYPE
: 制約の種類 (PRIMARY KEY、FOREIGN KEY、UNIQUE、CHECK など)STATUS
: 制約の状態 (ENABLED、DISABLED など)
ALL_CONSTRAINTS
ビューは、データベース内のすべての制約に関する情報を表示します。このビューには、USER_CONSTRAINTS
ビューと同じ列が含まれていますが、さらに次の列も含まれています。
OWNER
: 制約の所有者
制約を見つけるためのクエリ例
次のクエリは、USER_CONSTRAINTS
ビューを使用して、EMPLOYEES
テーブルに定義されているすべての制約を表示します。
SELECT *
FROM USER_CONSTRAINTS
WHERE TABLE_NAME = 'EMPLOYEES';
SQL Developer を使用する
Oracle SQL Developer は、Oracle データベースを管理するためのグラフィカルツールです。SQL Developer を使用して、制約を次のように見つけることができます。
- 接続先のデータベースを選択します。
- オブジェクトブラウザ ペインで、制約 ノードを展開します。
- 制約を見つけるテーブルを選択します。
- 制約リストが表示されます。
制約のプロパティを表示するには
- 制約リストで、見たい制約を選択します。
- プロパティ ペインで、制約のプロパティが表示されます。
上記以外にも、制約を見つける方法はいくつかあります。
DESC
コマンドを使用するDBMS_METADATA
パッケージを使用する
補足
- 制約は、データベース内のデータの整合性を保つために使用されます。
- 制約には、PRIMARY KEY、FOREIGN KEY、UNIQUE、CHECK など、さまざまな種類があります。
- 制約は、テーブルの作成時に定義することも、後で追加することもできます。
Oracle で制約を見つけるためのサンプルコード
データディクショナリビューを使用する
-- ユーザーが所有するすべての制約を表示します
SELECT *
FROM USER_CONSTRAINTS;
-- 特定のテーブルに定義されているすべての制約を表示します
SELECT *
FROM USER_CONSTRAINTS
WHERE TABLE_NAME = 'EMPLOYEES';
-- 特定の制約の種類の制約を表示します
SELECT *
FROM USER_CONSTRAINTS
WHERE CONSTRAINT_TYPE = 'PRIMARY KEY';
DESC コマンドを使用する
-- 特定のテーブルの制約をすべて表示します
DESC EMPLOYEES;
このコマンドは、テーブルの構造に関する情報を表示します。制約に関する情報は、制約 セクションに表示されます。
このサンプルコードは、基本的な例です。ニーズに合わせて変更することができます。
Oracle で制約を見つけるその他の方法
DBMS_METADATA
パッケージは、Oracle データベースに関するメタデータ情報を取得するための PL/SQL プロシージャを提供します。このパッケージを使用して、制約に関する情報を含む、データベース内のすべてのオブジェクトに関する情報を取得できます。
例:
DECLARE
CURSOR c_constraints IS
SELECT *
FROM dba_constraints;
v_constraint_name VARCHAR2(128);
v_table_name VARCHAR2(128);
BEGIN
FOR constraint IN c_constraints LOOP
v_constraint_name := constraint.constraint_name;
v_table_name := constraint.table_name;
-- 制約に関する情報を表示します
DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('制約名: ' || v_constraint_name);
DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('テーブル名: ' || v_table_name);
DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('制約の種類: ' || constraint.constraint_type);
-- 制約に関するその他の情報を表示します
END LOOP;
END;
/
サードパーティ製のツールを使用する
制約を見つけるのに役立つサードパーティ製のツールがいくつかあります。これらのツールは、グラフィカルなユーザー インターフェイスを提供し、制約をより簡単に検索および管理できるようにする場合があります。
データベース管理システム (DBMS) のログを調べる
制約が作成、変更、または削除されると、DBMS のログにエントリが記録されます。このログを調べることで、データベース内のすべての制約を追跡できます。
SELECT *
FROM v$log;
このクエリは、DBMS のログのすべてのエントリを表示します。制約に関するエントリを識別するには、ACTION
列の値を調べます。制約が作成された場合は、ACTION
列の値は CREATE
になります。制約が変更された場合は、ACTION
列の値は ALTER
になります。制約が削除された場合は、ACTION
列の値は DROP
になります。
留意事項
- 上記に記載されている方法は、Oracle のすべてのバージョンで利用できるわけではありません。
- 制約に関する情報を取得するには、適切な権限を持っている必要があります。
- サードパーティ製のツールを使用する場合は、ツールのライセンス要件を確認してください。
- DBMS のログを調べるには、データベース管理の経験が必要です。
Oracle で制約を見つけるには、さまざまな方法があります。ニーズに合った方法を選択してください。
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