SQL Server 2005: 外部キー制約によるテーブルの切り捨てエラーを解決する方法
SQL Server で外部キー制約によってテーブルを切り捨てられない
SQL Server で TRUNCATE TABLE
ステートメントを実行しようとしたときに、以下のエラーメッセージが表示されることがあります。
Cannot truncate table because it is being referenced by a FOREIGN KEY constraint.
これは、テーブルが別のテーブルの外部キー制約によって参照されているために、テーブルを切り捨てられないことを意味します。
原因
TRUNCATE TABLE
は、テーブル内のすべてのデータを削除しますが、テーブル構造自体は維持します。一方、外部キー制約は、あるテーブルの列が別のテーブルの列を参照することを保証します。
解決策
この問題を解決するには、以下の方法があります。
- 参照しているテーブルの外部キー制約を無効にする
ALTER TABLE [参照しているテーブル名]
ALTER CONSTRAINT [外部キー制約名] NO CHECK;
注意: 外部キー制約を無効にすることは、データの整合性を損なう可能性があります。この操作を実行する前に、必ずバックアップを取るようにしてください。
DELETE FROM [参照しているテーブル名]
WHERE [参照列名] IN (SELECT [参照列名] FROM [削除対象テーブル名]);
- TRUNCATE TABLE の代わりに DELETE ステートメントを使用する
DELETE FROM [削除対象テーブル名];
補足
TRUNCATE TABLE
は、DELETE
ステートメントよりも高速に実行できます。ただし、TRUNCATE TABLE
は、トリガーやログを起動しません。
例1: 参照しているテーブルの外部キー制約を無効にする
USE [データベース名];
-- 外部キー制約を無効にする
ALTER TABLE [参照しているテーブル名]
ALTER CONSTRAINT [外部キー制約名] NO CHECK;
-- テーブルを切り捨てる
TRUNCATE TABLE [削除対象テーブル名];
-- 外部キー制約を有効にする
ALTER TABLE [参照しているテーブル名]
ALTER CONSTRAINT [外部キー制約名] CHECK;
例2: 参照しているテーブルのデータを削除する
USE [データベース名];
DELETE FROM [参照しているテーブル名]
WHERE [参照列名] IN (SELECT [参照列名] FROM [削除対象テーブル名]);
例3: TRUNCATE TABLE の代わりに DELETE ステートメントを使用する
USE [データベース名];
DELETE FROM [削除対象テーブル名];
別のテーブルを作成してデータを移行する
- 参照しているテーブルの構造と同じテーブルを新規作成します。
- 参照しているテーブルのデータを新規作成したテーブルに移行します。
- 元のテーブルを切り捨てます。
外部キー制約を削除して再作成する
- 外部キー制約を再作成します。
注意事項
- これらの方法は、データ量が多い場合や複雑なテーブル構造の場合には時間がかかる場合があります。
- 外部キー制約を削除したり再作成したりする前に、必ずバックアップを取るようにしてください。
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