SQL Serverで末尾スペースに悩まされない!LEN関数を使いこなす3つの方法
SQL Server における LEN 関数と末尾スペース処理
SQL Server の LEN 関数は、文字列の長さを返す関数です。しかし、標準の動作では、末尾のスペースを含む文字列の長さを返します。場合によっては、末尾のスペースを除いた文字列の長さを取得したい場合があります。
例
SELECT LEN(' 文字列を含む ') AS 長さ;
このクエリを実行すると、出力は 8
となります。これは、" 文字列を含む " という文字列には、8つの文字が含まれているためです。しかし、この中には末尾の 2 つのスペースが含まれています。
末尾スペースを除いた文字列の長さを取得する方法
末尾スペースを除いた文字列の長さを取得するには、以下の方法があります。
LTRIM 関数と LEN 関数の組み合わせ
LTRIM 関数は、文字列の先頭にある空白文字を削除します。この関数と LEN 関数を組み合わせることで、末尾スペースを除いた文字列の長さを取得することができます。
SELECT LEN(LTRIM(' 文字列を含む ')) AS 長さ;
このクエリを実行すると、出力は 6
となります。これは、LTRIM 関数によって先頭のスペースが削除され、"文字列を含む" という文字列の長さを LEN 関数が取得しているためです。
REVERSE 関数と SUBSTRING 関数の組み合わせ
REVERSE 関数は、文字列を反転します。SUBSTRING 関数は、文字列の一部を抽出します。これらの関数と LEN 関数を組み合わせることで、末尾スペースを除いた文字列の長さを取得することができます。
SELECT LEN(SUBSTRING(REVERSE(' 文字列を含む '), 1, LEN(' 文字列を含む ') - LEN(REVERSE(LTRIM(' 文字列を含む ')))) AS 長さ;
このクエリは少し複雑ですが、以下の手順で動作します。
- REVERSE 関数によって、" 文字列を含む " という文字列が " むさいろんげ文字 " のように反転されます。
- LTRIM 関数によって、" むさいろんげ文字 " の先頭のスペースが削除されます。
- LEN 関数によって、"さいろんげ文字" という文字列の長さが取得されます。
- SUBSTRING 関数は、"さいろんげ文字" という文字列の先頭から、LEN 関数で取得した長さまでの部分文字列を抽出します。
- 最後に、LEN 関数によって、抽出された部分文字列の長さが取得されます。
このクエリを実行すると、出力も 6
となります。
STUFF 関数
STUFF 関数は、文字列の一部を別の文字列で置き換えます。この関数を使用して、末尾のスペースを空文字で置き換えることで、末尾スペースを除いた文字列の長さを取得することができます。
SELECT LEN(STUFF(' 文字列を含む ', LEN(' 文字列を含む '), LEN(' '), '')) AS 長さ;
SQL Server の LEN 関数は、標準では末尾のスペースを含む文字列の長さを返します。末尾スペースを除いた文字列の長さを取得するには、LTRIM 関数と LEN 関数、REVERSE 関数と SUBSTRING 関数、STUFF 関数のいずれかを使用することができます。
どの方法を使用するかは、状況や好みによって異なります。 LTRIM 関数と LEN 関数の組み合わせは最もシンプルですが、REVERSE 関数と SUBSTRING 関数の組み合わせはより汎用性があります。 STUFF 関数は SQL Server 2012 以降でのみ使用できます。
- 特定の種類の空白文字のみを除去したい場合は、正規表現を使用する必要があります。
-- サンプルデータ
DECLARE @str VARCHAR(50) = ' 文字列を含む ';
-- 末尾スペースを除いた文字列の長さを取得
SELECT LEN(LTRIM(@str)) AS 長さ;
このコードは以下の処理を実行します。
- VARCHAR 変数
@str
に、" 文字列を含む " という文字列を代入します。 - LTRIM 関数を使用して、
@str
から先頭のスペースを削除します。 - LEN 関数を使用して、削除されたスペースを除いた
@str
の長さを取得します。
出力:
長さ
6
-- サンプルデータ
DECLARE @str VARCHAR(50) = ' 文字列を含む ';
-- 末尾スペースを除いた文字列の長さを取得
SELECT LEN(SUBSTRING(REVERSE(@str), 1, LEN(@str) - LEN(REVERSE(LTRIM(@str))))) AS 長さ;
- REVERSE 関数を使用して、
@str
を反転します。 - SUBSTRING 関数を使用して、反転した
@str
の先頭から、4 で取得した長さまでの部分文字列を抽出します。 - LEN 関数を使用して、抽出された部分文字列の長さを取得します。
長さ
6
-- サンプルデータ
DECLARE @str VARCHAR(50) = ' 文字列を含む ';
-- 末尾スペースを除いた文字列の長さを取得
SELECT LEN(STUFF(@str, LEN(@str), LEN(' '), '')) AS 長さ;
- LEN 関数を使用して、
@str
の長さを取得します。 - STUFF 関数を使用して、
@str
の末尾LEN(' ')
文字を空文字に置き換えます。
長さ
6
説明
- 末尾スペース以外にも、特定の文字列や空白文字を除去したい場合は、コードを適宜修正する必要があります。
-- サンプルデータ
DECLARE @str VARCHAR(50) = ' 文字列を含む ';
-- 末尾スペースを除いた文字列の長さを取得
SELECT LEN(SUBSTRING(@str, 0, PATINDEX('%[^ ]%', REVERSE(@str)) - 1)) AS 長さ;
- PATINDEX 関数を使用して、反転した
@str
の末尾から最初の非空白文字までの位置を取得します。
長さ
6
RTRIM 関数は、文字列の末尾にある空白文字を削除します。REPLACE 関数は、文字列内の特定の文字列を別の文字列に置き換えます。これらの関数と LEN 関数を組み合わせることで、末尾スペースを除いた文字列の長さを取得することができます。
-- サンプルデータ
DECLARE @str VARCHAR(50) = ' 文字列を含む ';
-- 末尾スペースを除いた文字列の長さを取得
SELECT LEN(RTRIM(REPLACE(@str, ' ', ''))) AS 長さ;
- REPLACE 関数を使用して、
@str
内のすべてのスペース文字を空文字に置き換えます。 - RTRIM 関数を使用して、置き換え後の
@str
の末尾にある空白文字を削除します。
長さ
6
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