SQL Server Update 文でテーブルエイリアスを使いこなしてコードを効率化

2024-04-04

SQL Server の Update 文でテーブルエイリアスを使用すると、コードの可読性と簡潔性を向上させることができます。特に、長いテーブル名や複雑な結合を使用する場合に有効です。

エイリアスの使い方

  1. テーブル名 の後に AS キーワードと エイリアス名 を記述します。
  2. エイリアス名は、英数字、アンダースコア (_)、ピリオド (.) を含む、最大 128 文字の長さにすることができます。
  3. エイリアス名は、クエリ内で テーブル名 の代わりに使用できます。

-- テーブルエイリアスを使用しない場合
UPDATE 長いテーブル名
SET 列名 =WHERE 条件;

-- テーブルエイリアスを使用する場合
UPDATE t AS 長いテーブル名
SET t.列名 =WHERE t.条件;
  • 可読性の向上: 長いテーブル名を短く分かりやすいエイリアス名に置き換えることで、コードを読みやすくすることができます。
  • 簡潔性の向上: 複数のテーブルを結合する場合、エイリアスを使用することで、クエリを簡潔にすることができます。
  • コードの再利用: エイリアスを使用することで、同じテーブルを複数のクエリで簡単に参照することができます。
  • エイリアス名は、クエリ内で一意である必要があります。
  • エイリアス名は、予約語で使用できない場合があります。

その他のエイリアスの用途

  • 列名の省略: 長い列名を短く分かりやすいエイリアス名に置き換えることができます。
  • 列名の区別: 同じ名前の列が複数のテーブルに存在する場合、エイリアスを使用して区別することができます。

テーブルエイリアスは、SQL Server の Update 文をより読みやすく、簡潔にするために効果的に使用できます。特に、長いテーブル名や複雑な結合を使用する場合に有効です。




-- テーブルエイリアスを使用しない場合
UPDATE 長いテーブル名
SET 列名1 =1, 列名2 =2
WHERE 条件;

-- テーブルエイリアスを使用する場合
UPDATE t AS 長いテーブル名
SET t.列名1 =1, t.列名2 =2
WHERE t.条件;

結合とエイリアス

-- テーブルエイリアスを使用しない場合
SELECT
    t1.列名1,
    t2.列名2
FROM テーブル1 AS t1
INNER JOIN テーブル2 AS t2
ON t1.ID = t2.ID;

-- テーブルエイリアスを使用する場合
SELECT
    t1.名前,
    t2.住所
FROM 顧客 AS t1
INNER JOIN 住所 AS t2
ON t1.ID = t2.顧客ID;

サブクエリとエイリアス

-- テーブルエイリアスを使用しない場合
SELECT
    *
FROM テーブル
WHERE ID IN (
    SELECT ID
    FROM 別のテーブル
);

-- テーブルエイリアスを使用する場合
SELECT
    *
FROM テーブル t
WHERE ID IN (
    SELECT ID
    FROM 別のテーブル AS t2
);

列名の省略とエイリアス

-- 列名の省略を使用しない場合
SELECT
    氏名,
    年齢,
    性別
FROM 顧客;

-- 列名の省略を使用する場合
SELECT
    氏名,
    年齢,
    性別 ASFROM 顧客;

同じ名前の列の区別とエイリアス

-- テーブルエイリアスを使用しない場合
SELECT
    t1.氏名,
    t2.氏名
FROM テーブル1 AS t1
INNER JOIN テーブル2 AS t2
ON t1.ID = t2.ID;

-- テーブルエイリアスを使用する場合
SELECT
    t1.氏名 AS 氏名1,
    t2.氏名 AS 氏名2
FROM テーブル1 AS t1
INNER JOIN テーブル2 AS t2
ON t1.ID = t2.ID;



テーブルエイリアスの代替方法

列名の省略

SELECT 文と同様に、Update 文でも列名を省略することができます。

UPDATE 顧客
SET 氏名 = '山田太郎',
    年齢 = 30
WHERE ID = 1;

JOIN の USING 句

複数のテーブルを結合する場合、USING 句を使用することで、結合条件を省略することができます。

UPDATE 顧客 c
INNER JOIN 注文 o ON c.ID = o.顧客ID
SET c.氏名 = '山田太郎'
WHERE o.注文ID = 1;

CASE 式

複数の条件に基づいて値を更新する場合、CASE 式を使用することができます。

UPDATE 顧客
SET 氏名 =
    CASE 性別
        WHEN '男性' THEN '山田太郎'
        ELSE '山田花子'
    END
WHERE ID = 1;

サブクエリ

更新する値を別のテーブルから取得する場合、サブクエリを使用することができます。

UPDATE 顧客
SET 氏名 = (
    SELECT 氏名
    FROM 従業員
    WHERE ID = 1
);

これらの方法は、状況に応じて使い分けることで、Update 文をより簡潔に記述することができます。


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