pg_basebackupとWALストリーミングでPostgreSQLデータベースを高速にコピー

2024-04-11

pg_dumpとpg_restoreを使用する

これは、PostgreSQLデータベースをコピーする最も一般的な方法です。pg_dumpはデータベースをダンプファイルにバックアップし、pg_restoreは別のサーバーでそのダンプファイルを復元します。

利点:

  • シンプルで使いやすい
  • すべてのデータベースオブジェクトをコピーできる
  • 圧縮を使用して転送時間を短縮できる
  • ダウンタイムが発生する
  • 大規模なデータベースの場合、転送時間が長くなる

pg_basebackupは、データベースの物理的なコピーを作成します。これは、データベースが稼働している間に行うことができ、ダウンタイムが発生しません。

  • 大規模なデータベースを高速にコピーできる
  • 複雑な設定が必要

WALストリーミングは、PostgreSQL 9.6以降で利用可能な機能です。これは、データベースの変更をリアルタイムで別のサーバーに送信します。

  • 常に最新の状態のデータベースコピーを維持できる
  • 高度な知識が必要

他のツールを使用する

pg_dumpやpg_basebackup以外にも、PostgreSQLデータベースをコピーするためのツールがいくつかあります。これらのツールは、特定のニーズに対応するために設計されている場合があります。

例:

  • pglogical: 論理的なデータベースコピーを作成する
  • Bucardo: 複数のデータベースサーバー間でデータを同期する

最適な方法は、以下の要件に基づいて選択する必要があります。

  • データベースのサイズ
  • ネットワーク速度
  • 必要なダウンタイム
  • 技術的なスキル

一般的なガイドライン:

  • 小さなデータベースの場合、pg_dumpとpg_restoreを使用するのが最も簡単です。
  • 大規模なデータベースの場合、pg_basebackupまたはWALストリーミングを使用する必要があります。



pg_dumpとpg_restoreを使用する

# データベースをダンプする
pg_dump -Fc my_database > my_database.dump

# 別のサーバーでデータベースを復元する
pg_restore -d new_database my_database.dump

pg_basebackupを使用する

# ベースバックアップを作成する
pg_basebackup -D /tmp/my_database -P my_database

# 別のサーバーでデータベースを復元する
rsync -av /tmp/my_database/ /var/lib/postgresql/14/main/

# PostgreSQLを再起動する
systemctl restart postgresql

WALストリーミングを使用する

# 送信側のサーバーで設定する
wal_level = 'hot_standby'
max_wal_senders = 1

# 受信側のサーバーで設定する
recovery_target_timeline = 'latest'
primary_conninfo = 'host=送信側のサーバーのIPアドレス port=5432 user=postgres password=postgres'

# 受信側のサーバーでデータベースを復元する
pg_basebackup -D /tmp/my_database -P my_database -x

# PostgreSQLを再起動する
systemctl restart postgresql



PostgreSQLデータベースをコピーするその他の方法

pglogicalは、論理的なデータベースコピーを作成するツールです。論理的なコピーは、物理的なコピーとは異なり、テーブル構造とデータのみをコピーします。

  • 異なるスキーマを持つデータベース間でデータをコピーできる
  • 部分的なデータベースコピーを作成できる

Bucardoを使用する

Bucardoは、複数のデータベースサーバー間でデータを同期するツールです。Bucardoは、PostgreSQLのトリガーを使用して、データベースの変更をリアルタイムで送信します。

  • 複数のデータベースサーバー間でデータを常に同期できる
  • PostgreSQL 9.6以降でのみ利用可能

pg_copyを使用する

pg_copyは、テーブルデータを別のテーブルまたはファイルにコピーするツールです。

  • 非常に高速
  • 簡単に使える
  • テーブル構造のみをコピーできる
  • データベース全体をコピーできない

エクスポート/インポートを使用する

PostgreSQLは、CSVやJSONなどの形式でデータをエクスポート/インポートする機能を備えています。

  • データベース全体または部分的なデータをコピーできる

クラウドサービスを使用する

Amazon RDSやGoogle Cloud SQLなどのクラウドサービスを使用している場合は、サービス提供のツールを使用してデータベースをコピーすることができます。

  • 迅速かつ安全にコピーできる
  • クラウドサービスに依存する必要がある
  • 論理的なコピーが必要な場合は、pglogicalを使用する必要があります。
  • 複数のデータベースサーバー間でデータを同期する必要がある場合は、Bucardoを使用する必要があります。

postgresql


PostgreSQLにおけるIN句とNULLまたはIS NULLの代替方法

PostgreSQLにおいて、IN句とNULLまたはIS NULLは、クエリの結果を絞り込む際に役立つ重要な機能です。しかし、これらの機能の使用方法を誤ると、予期しない結果が生じる可能性があります。本記事では、IN句とNULLまたはIS NULLの概念を明確にし、それぞれの使用方法と注意点について詳しく解説します。...


PostgreSQL テーブルの age 列のデータ型を integer に変更する方法

基本的な構文:例:この例では、customersテーブルのage列のデータ型をintegerに変更します。データ型変更時の注意点:新しいデータ型は、既存のデータと互換性がある必要があります。列に格納されているデータが新しいデータ型に収まらない場合、エラーが発生します。...


PostgreSQLでマテリアライズドビューを自動更新:トリガー、NOTIFY、pg_璋、さらには拡張機能も!

しかし、マテリアライズドビューは自動的に更新されないため、元のベーステーブルに変更があると、古くなったデータが表示される可能性があります。これを解決するには、マテリアライズドビューを 自動的に更新 する方法が必要です。その方法として、以下の2つのアプローチがあります。...


PostgreSQL列の操作完全ガイド:名前変更と型変換をわかりやすく解説

構文:説明:table_name: 列の型を変更するテーブルの名前old_column_name: 変更前の列名new_data_type: 変更後の列の型例:この例では、customersテーブルのcustomer_id列の名前をidに変更し、その型のVARCHAR(255)をINTに変更します。...


SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



pglogicalを使ったPostgreSQLデータベースのリアルタイムレプリケーション

これは最も一般的な方法です。以下の手順で実行できます。ソースサーバーでデータベースをバックアップするオプション:特定のテーブルのみをコピーしたい場合は、-tオプションを使用できます。この方法は、データベース全体を迅速かつ効率的にコピーしたい場合に適しています。以下の手順で実行できます。