Oracleデータベースでリモートストアドプロシージャを呼び出すための4つの方法
データベースリンクを使用して Oracle ストアドプロシージャを実行する方法
このチュートリアルでは、データベースリンクを使用して Oracle ストアドプロシージャを実行する方法を説明します。データベースリンクは、異なるデータベース間で接続を作成する仮想的なネットワークリンクです。この方法を使用すると、ローカルデータベースからリモートデータベースにあるストアドプロシージャを直接呼び出すことができます。
前提条件
- Oracle Database 11g 以上
- リモートデータベースへの接続権限
- データベースリンクの作成方法に関する知識
手順
- データベースリンクの作成
リモートデータベースへの接続を定義するデータベースリンクを作成する必要があります。次のコマンドを使用します。
CREATE DATABASE LINK link_name
CONNECT TO username IDENTIFIED BY password
USING 'db_name';
例:
CREATE DATABASE LINK my_link
CONNECT TO remote_user IDENTIFIED BY password
USING 'remote_db';
- ストアドプロシージャの呼び出し
リモートデータベースにあるストアドプロシージャを実行するには、次の構文を使用します。
EXEC <link_name>.<schema_name>.<procedure_name>(<parameters>);
EXEC my_link.hr.get_employee_by_id(100);
パラメータ
- link_name: 作成したデータベースリンクの名前
- schema_name: ストアドプロシージャが属するスキーマ名
- procedure_name: 実行するストアドプロシージャの名前
- parameters: ストアドプロシージャのパラメータ (カンマ区切り)
注意事項
- リモートデータベースへの接続には、適切な権限が必要です。
- ストアドプロシージャのパラメータのデータ型は、ローカルデータベースとリモートデータベースで一致する必要があります。
- リモートデータベースのストアドプロシージャは、データベースリンクで指定されたスキーマに存在する必要があります。
データベースリンクを使用する代わりに、以下の方法でもリモートストアドプロシージャを実行できます。
- DBMS_HS_PASSTHROUGH パッケージ: このパッケージを使用すると、Oracle以外のシステムで直接パススルーSQL文を実行できます。
- リモートデータベースへの直接接続: リモートデータベースに直接接続して、ストアドプロシージャを実行することもできます。
これらの方法は、それぞれ異なる利点と欠点があります。最適な方法は、要件によって異なります。
- 問題が発生した場合は、Oracle サポートに問い合わせることをお勧めします。
CREATE DATABASE LINK my_link
CONNECT TO remote_user IDENTIFIED BY password
USING 'remote_db';
EXEC my_link.hr.get_employee_by_id(100);
出力
...
ENAME: John Doe
DEPTNO: 10
...
説明
このコードは、my_link
という名前のデータベースリンクを作成し、リモートデータベースの hr
スキーマにある get_employee_by_id
ストアドプロシージャを実行します。このストアドプロシージャは、従業員ID 100 の従業員情報を返します。
- リモートストアドプロシージャにパラメータを渡す
EXEC my_link.hr.update_employee(100, 'New Name');
- リモートストアドプロシージャから結果セットを取得する
DECLARE
cursor_var CURSOR FOR
SELECT * FROM my_link.hr.get_employees;
BEGIN
OPEN cursor_var;
LOOP
FETCH cursor_var INTO ...;
EXIT WHEN cursor_var%NOTFOUND;
END LOOP;
CLOSE cursor_var;
END;
利点:
- Oracle以外のシステムで直接パススルーSQL文を実行できる
- データベースリンクよりも柔軟性が高い
欠点:
- 設定が複雑
- Oracle以外のシステムに関する知識が必要
リモートデータベースへの直接接続
- 最もシンプルで高速な方法
- データベースリンクやDBMS_HS_PASSTHROUGH パッケージの設定が不要
- 複数のリモートデータベースに接続する場合は、個別に接続する必要がある
- セキュリティリスクが高まる
Webサービス
- 異なるプラットフォームやオペレーティングシステム間で簡単にリモートプロシージャを呼び出せる
- ファイアウォールなどのネットワーク制限の影響を受けにくい
- パフォーマンスが低下する可能性がある
データ連携ツール
- 設定が簡単
- GUI を使用して操作できる
- 多くの場合、商用のツールが必要
- 機能が制限されている場合がある
どの方法を選択するべきか
最適な方法は、要件によって異なります。以下の点を考慮する必要があります。
- リモートデータベースのシステム
- 必要な機能
- セキュリティ
- パフォーマンス
- コスト
database oracle stored-procedures