REPLACE、SUBSTRING&CONCAT、CASE…を使いこなせ!MySQLで部分文字列更新の極意
MySQLで文字列の一部を更新する方法
REPLACE関数を使う
REPLACE関数は、文字列中の指定された部分文字列を別の文字列に置き換える関数です。最もシンプルでわかりやすい方法ですが、置き換える部分文字列と一致するすべての部分文字列が置き換えられてしまうという欠点があります。
UPDATE table_name
SET column_name = REPLACE(column_name, 'oldValue', 'newValue')
WHERE condition;
例:
UPDATE users
SET name = REPLACE(name, '田中', '佐藤')
WHERE id = 123;
このクエリは、users
テーブルの id
が 123 であるレコードの name
カラムの値を、"田中" から "佐藤" に置き換えます。
利点:
- 特定の部分文字列を確実に置き換えることができる
- シンプルでわかりやすい
欠点:
- ワイルドカードが使えない
- 置き換える部分文字列と一致するすべての部分文字列が置き換えられてしまう
SUBSTRING関数とCONCAT関数を使う
SUBSTRING関数は、文字列の一部を切り出す関数です。CONCAT関数は、複数の文字列を結合する関数です。この2つの関数を組み合わせて、文字列の一部を更新することができます。
UPDATE table_name
SET column_name = CONCAT(LEFT(column_name, start_position), 'newValue', RIGHT(column_name, length(column_name) - start_position - length('newValue')))
WHERE condition;
UPDATE users
SET name = CONCAT(LEFT(name, 3), '佐藤', RIGHT(name, LENGTH(name) - 3 - LENGTH('佐藤')))
WHERE id = 123;
- 柔軟な置換が可能
- 複数の関数を組み合わせる必要がある
- REPLACE関数よりも複雑
UPDATE文とCASE式を使う
CASE式は、条件に応じて異なる値を返す式です。UPDATE文とCASE式を組み合わせて、条件に応じて文字列の一部を更新することができます。
UPDATE table_name
SET column_name = CASE
WHEN column_name LIKE '%oldValue%' THEN REPLACE(column_name, 'oldValue', 'newValue')
ELSE column_name
END
WHERE condition;
UPDATE users
SET name = CASE
WHEN name LIKE '%田中%' THEN REPLACE(name, '田中', '佐藤')
ELSE name
END
WHERE id = 123;
- 複雑な置換条件に対応できる
- REPLACE関数やSUBSTRING関数とCONCAT関数よりも複雑
どの方法を使うべきか
どの方法を使うべきかは、更新したい文字列のパターンと、置換の複雑さによって異なります。
- 複雑な置換条件を記述する必要がある場合は、UPDATE文とCASE式を使うのがおすすめです。
- ワイルドカードを使って置換したい場合は、SUBSTRING関数とCONCAT関数を使うのがおすすめです。
- シンプルでわかりやすい方法を求める場合は、REPLACE関数を使うのがおすすめです。
- 複数のレコードを更新する場合は、WHERE句を使用して条件を指定してください。
- UPDATE文を実行する前に、構文エラーがないことを確認してください。
- いずれの方法を使用するにしても、更新する前に必ずバックアップを取るようにしてください。
- [MySQL CASE式](https://dev.
UPDATE users
SET name = REPLACE(name, '田中', '佐藤')
WHERE id = 123;
UPDATE users
SET name = CONCAT(LEFT(name, 3), '佐藤', RIGHT(name, LENGTH(name) - 3 - LENGTH('佐藤')))
WHERE id = 123;
UPDATE users
SET name = CASE
WHEN name LIKE '%田中%' THEN REPLACE(name, '田中', '佐藤')
ELSE name
END
WHERE id = 123;
上記はほんの一例です。状況に合わせて、さまざまな方法で文字列の一部を更新することができます。
注意事項
- データベースを更新する前に、必ずバックアップを取るようにしてください。
- 上記のコードはあくまで例であり、実際の使用前に必ずテストしてください。
SUBSTR_REPLACE関数は、文字列の一部を別の文字列に置き換える関数です。REPLACE関数と似ていますが、置き換える部分文字列の位置を指定することができます。
UPDATE table_name
SET column_name = SUBSTR_REPLACE(column_name, 'oldValue', 'newValue', start_position)
WHERE condition;
UPDATE users
SET name = SUBSTR_REPLACE(name, '田中', '佐藤', 4)
WHERE id = 123;
LEFT関数とRIGHT関数を使う
LEFT関数とRIGHT関数は、それぞれ文字列の左側または右側の一部を切り出す関数です。これらの関数を組み合わせて、文字列の一部を更新することができます。
UPDATE table_name
SET column_name = CONCAT(LEFT(column_name, start_position), 'newValue', RIGHT(column_name, length(column_name) - start_position - length('newValue')))
WHERE condition;
UPDATE users
SET name = CONCAT(LEFT(name, 3), '佐藤', RIGHT(name, LENGTH(name) - 3 - LENGTH('佐藤')))
WHERE id = 123;
PAD関数を使う
PAD関数は、文字列を左右どちらかに空白を追加する関数です。この関数を使用して、文字列の一部を空白で置き換えることができます。
UPDATE table_name
SET column_name = REPLACE(column_name, 'oldValue', PAD('newValue', LENGTH('oldValue')))
WHERE condition;
UPDATE users
SET name = REPLACE(name, '田中', PAD('佐藤', LENGTH('田中')))
WHERE id = 123;
このクエリは、users
テーブルの id
が 123 であるレコードの name
カラムの値の "田中" を "佐藤" に置き換えます。ただし、"田中" よりも "佐藤" が短い場合は、末尾に空白が追加されます。
mysql sql string