PostgreSQL 9.1のエラー「PostgreSQL ERROR: canceling statement due to conflict with recovery」のトラブルシューティングガイド

2024-04-02

PostgreSQL 9.1で、WALログの書き込み中に障害が発生した場合、「PostgreSQL ERROR: canceling statement due to conflict with recovery」というエラーが発生することがあります。これは、WALログの書き込みと同時に別のトランザクションが実行しようとしたために、競合が発生したことを示しています。

原因

このエラーが発生する主な原因は以下の2つです。

  • WALログの書き込み障害:
    • ハードウェア障害
    • ディスク容量不足
    • ネットワーク障害
  • トランザクションの競合:
    • 複数のトランザクションが同時に同じデータを更新しようとした
    • 長時間実行されるトランザクション

解決策

このエラーを解決するには、以下の方法を試してください。

問題の特定

まず、エラーが発生した原因を特定する必要があります。

  • PostgreSQLログを確認する:
    • エラーメッセージの詳細を確認
    • エラーが発生したトランザクションを特定
  • システムの状態を確認する:
    • ハードウェア障害が発生していないか確認
    • ディスク容量不足が発生していないか確認

問題の解決

原因が特定できたら、それに応じて問題を解決する必要があります。

  • トランザクションの競合:
    • 競合するトランザクションを修正する

データベースの復旧

上記の解決策で問題が解決しない場合は、データベースを復旧する必要があります。

  • pg_basebackupを使用する:
    • エラー発生前の時点にデータベースを復元
  • PITRを使用する:
  • PostgreSQL 9.1は古いバージョンであり、サポートが終了しています。可能な限り、最新バージョンにアップグレードすることを推奨します。
  • このエラーは複雑な問題であるため、解決には専門知識が必要となる場合があります。必要に応じて、専門家に相談することを検討してください。



import psycopg2

# データベースへの接続
conn = psycopg2.connect(
    database="mydb",
    user="postgres",
    password="password",
    host="localhost",
    port="5432",
)

# 長時間実行されるトランザクション
with conn.cursor() as cur:
    cur.execute("BEGIN")
    for i in range(100000):
        cur.execute("UPDATE mytable SET value = %s WHERE id = %s", (i, i))
    cur.execute("COMMIT")

# 競合するトランザクション
with conn.cursor() as cur:
    cur.execute("BEGIN")
    cur.execute("UPDATE mytable SET value = 1 WHERE id = 1")
    cur.execute("COMMIT")

# エラーが発生する可能性
conn.close()

このコードでは、mytableテーブルのすべてのレコードを更新する長時間実行されるトランザクションと、id=1のレコードを更新する競合するトランザクションを実行しています。長時間実行されるトランザクションが実行中に競合するトランザクションを実行すると、PostgreSQL ERROR: canceling statement due to conflict with recoveryエラーが発生する可能性があります。

このエラーを回避するには、長時間実行されるトランザクションを短縮するか、競合するトランザクションのタイミングを調整する必要があります。




PostgreSQL ERROR: canceling statement due to conflict with recovery エラーの解決方法

max_standby_streaming_delay パラメータは、スタンバイサーバーがマスターサーバーからのWALデータの受信と適用を待機する最大時間を設定します。このパラメータの値を大きくすることで、スタンバイサーバーで発生するエラーを減らすことができます。

max_standby_streaming_delay = 300
wal_sender_timeout = 300

synchronous_standby_names パラメータは、同期スタンバイサーバーのリストを設定します。このパラメータを設定することで、複数のスタンバイサーバーで発生するエラーの影響を減らすことができます。

synchronous_standby_names = 's1,s2'

ホットスタンバイを使用している場合は、エラーが発生している間、ホットスタンバイを停止することができます。

SELECT pg_terminate_backend(pid);

クラスタの再起動

pg_ctlcluster restart

専門家の相談

これらの解決策を試しても問題が解決しない場合は、専門家に相談することを検討してください。


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