SQLとPL/SQLで「Oracle: If Table Exists」を実装する方法

2024-04-02

Oracleでテーブルが存在するかどうかを確認し、存在する場合にのみ削除するSQLとPL/SQLのコード解説

このページでは、SQLPL/SQLそれぞれを使って、テーブルが存在するかどうかを確認し、存在する場合にのみ削除するコードの書き方を解説します。

対象読者

  • Oracleデータベースを操作する経験がある方
  • SQLとPL/SQLの基本的な構文を理解している方

SQLによるテーブル存在確認と削除

1 EXISTSキーワードを使う方法

SELECT 1
FROM user_tables
WHERE table_name = 'テーブル名';

-- テーブルが存在する場合は1が返される

IF EXISTS (
  SELECT 1
  FROM user_tables
  WHERE table_name = 'テーブル名'
) THEN
  DROP TABLE テーブル名;
END IF;

解説

  • EXISTSキーワードは、サブクエリが1行以上返した場合にTRUEを返す
  • user_tablesビューは、ユーザーが所有するすべてのテーブルの情報を持つ
  • table_nameは、削除したいテーブル名に置き換える
SELECT *
FROM ALL_TABLES
WHERE table_name = 'テーブル名';

-- テーブルが存在する場合は1行以上返される

IF (
  SELECT COUNT(*)
  FROM ALL_TABLES
  WHERE table_name = 'テーブル名'
) > 0 THEN
  DROP TABLE テーブル名;
END IF;
  • ALL_TABLESビューは、データベース内のすべてのテーブルの情報を持つ
  • COUNT(*)関数を使って、テーブルの存在を確認

PL/SQLによるテーブル存在確認と削除

1 DBMS_METADATAパッケージを使う方法

DECLARE
  l_table_name VARCHAR2(30);
BEGIN
  l_table_name := 'テーブル名';

  IF DBMS_METADATA.GET_TABLE_EXISTS(l_table_name) THEN
    DBMS_METADATA.DROP_TABLE(l_table_name);
  END IF;
END;
  • DBMS_METADATAパッケージは、データベースメタデータへのアクセスを提供
  • GET_TABLE_EXISTSプロシージャは、テーブルが存在するかどうかを確認
  • DROP_TABLEプロシージャは、テーブルを削除

2 EXCEPTIONを使う方法

DECLARE
  l_table_name VARCHAR2(30);
BEGIN
  l_table_name := 'テーブル名';

  BEGIN
    DROP TABLE l_table_name;
  EXCEPTION
    WHEN NO_DATA_FOUND THEN
      NULL; -- テーブルが存在しない場合
  END;
END;
  • EXCEPTIONブロックを使って、DROP TABLE実行時のエラーを処理
  • NO_DATA_FOUND例外は、テーブルが存在しない場合に発生

まとめ

上記の方法を使い分けることで、状況に応じて安全かつ効率的にテーブルを削除できます。

  • シンプルな方法: EXISTSキーワードまたはALLキーワード
  • 汎用的な方法: DBMS_METADATAパッケージ
  • エラー処理を重視する場合: EXCEPTION

注意事項

  • 誤って重要なテーブルを削除しないよう、十分に注意してください。
  • 削除前に、テーブルのバックアップを取ることを推奨します。



SQLによるテーブル存在確認と削除

-- テーブルが存在するかどうか確認
SELECT 1
FROM user_tables
WHERE table_name = 'TEST_TABLE';

-- テーブルが存在する場合は1が返される

IF EXISTS (
  SELECT 1
  FROM user_tables
  WHERE table_name = 'TEST_TABLE'
) THEN
  -- テーブルを削除
  DROP TABLE TEST_TABLE;
END IF;
-- テーブルが存在するかどうか確認
SELECT *
FROM ALL_TABLES
WHERE table_name = 'TEST_TABLE';

-- テーブルが存在する場合は1行以上返される

IF (
  SELECT COUNT(*)
  FROM ALL_TABLES
  WHERE table_name = 'TEST_TABLE'
) > 0 THEN
  -- テーブルを削除
  DROP TABLE TEST_TABLE;
END IF;

PL/SQLによるテーブル存在確認と削除

DECLARE
  l_table_name VARCHAR2(30);
BEGIN
  l_table_name := 'TEST_TABLE';

  -- テーブルが存在するかどうか確認
  IF DBMS_METADATA.GET_TABLE_EXISTS(l_table_name) THEN
    -- テーブルを削除
    DBMS_METADATA.DROP_TABLE(l_table_name);
  END IF;
END;
DECLARE
  l_table_name VARCHAR2(30);
BEGIN
  l_table_name := 'TEST_TABLE';

  BEGIN
    -- テーブルを削除
    DROP TABLE l_table_name;
  EXCEPTION
    WHEN NO_DATA_FOUND THEN
      NULL; -- テーブルが存在しない場合
  END;
END;

実行方法

  1. 上記のコードをOracle SQL Developerなどのツールで実行します。
  2. TEST_TABLEという名前のテーブルが存在する場合は、削除されます。
  3. テーブルが存在しない場合は、何も起こりません。
  • 上記のコードはサンプルです。実際の環境に合わせて変更してください。



Oracleでテーブルが存在するかどうかを確認し、存在する場合にのみ削除するその他の方法

USER_OBJECTSビューを使う

SELECT object_name
FROM user_objects
WHERE object_type = 'TABLE'
AND object_name = 'テーブル名';

-- テーブルが存在する場合は1行以上返される

IF (
  SELECT COUNT(*)
  FROM user_objects
  WHERE object_type = 'TABLE'
  AND object_name = 'テーブル名'
) > 0 THEN
  DROP TABLE テーブル名;
END IF;
  • USER_OBJECTSビューは、ユーザーが所有するすべてのオブジェクトの情報を持つ

SYS.DBA_TABLESビューを使う

SELECT table_name
FROM sys.dba_tables
WHERE table_name = 'テーブル名';

-- テーブルが存在する場合は1行以上返される

IF (
  SELECT COUNT(*)
  FROM sys.dba_tables
  WHERE table_name = 'テーブル名'
) > 0 THEN
  DROP TABLE テーブル名;
END IF;

TRUNCATE TABLEを使う

TRUNCATE TABLE テーブル名;
  • TRUNCATE TABLEは、テーブルのデータをすべて削除し、テーブル構造は維持
  • テーブルが存在しない場合はエラーが発生
  • TRUNCATE TABLEは、DROP TABLEよりも高速ですが、ロールバックできない

外部ツールを使う

  • SQL Developerなどのツールは、GUIでテーブルを削除する機能を提供
  • テーブルが存在するかどうかを確認する機能も備えている
  • 汎用的な方法: DBMS_METADATAパッケージ、USER_OBJECTSビュー、SYS.DBA_TABLESビュー
  • 高速な方法: TRUNCATE TABLE
  • GUI操作: 外部ツール

sql oracle sql-drop


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