UNION と ORDER BY 以外で複数のテーブルからデータを取得し結合して並べ替える方法
2024-07-27
SQLクエリ: UNION と ORDER BY の使い方
UNION とは
例:
SELECT * FROM テーブル1
UNION
SELECT * FROM テーブル2;
このクエリは、テーブル1 と テーブル2 の全てのデータを取得し、結合します。
ORDER BY とは
ORDER BY は、結果セットを特定の列に基づいて並べ替えるための句です。昇順 (ASC) または降順 (DESC) を指定できます。
SELECT * FROM テーブル
ORDER BY 列名 ASC;
このクエリは、テーブル のデータを 列名 の昇順で並べ替えます。
UNION と ORDER BY の組み合わせ
UNION と ORDER BY を組み合わせることで、複数の SELECT クエリの結果を結合し、さらに並べ替えることができます。
SELECT * FROM テーブル1
UNION
SELECT * FROM テーブル2
ORDER BY 列名 ASC;
注意点:
UNIONを使用する場合、結合するクエリの列数は一致する必要があります。ORDER BYは、結合された結果セット全体に適用されます。個々の SELECT クエリの結果を個別に並べ替えることはできません。
ORDER BY 句では、複数の列を指定して、複合的な並べ替えを行うこともできます。
SELECT * FROM テーブル
ORDER BY 列名1 ASC, 列名2 DESC;
UNION ALLは、重複するデータも含めて結合します。ORDER BY句は、WHERE 句よりも後に記述する必要があります。
-- テーブル1: 従業員情報
CREATE TABLE 従業員 (
社員ID INT NOT NULL,
氏名 VARCHAR(50) NOT NULL,
部署 VARCHAR(20) NOT NULL,
給与 INT NOT NULL
);
-- テーブル2: 部署情報
CREATE TABLE 部署 (
部署コード VARCHAR(20) NOT NULL,
部署名 VARCHAR(50) NOT NULL
);
-- データ挿入
INSERT INTO 従業員 (社員ID, 氏名, 部署, 給与) VALUES
(1, '田中 太郎', '営業', 300000),
(2, '佐藤 花子', '開発', 400000),
(3, '斎藤 健太', '人事', 250000);
INSERT INTO 部署 (部署コード, 部署名) VALUES
('営業', '営業部'),
('開発', '開発部'),
('人事', '人事部');
-- SELECT クエリ
SELECT
e.社員ID,
e.氏名,
d.部署名,
e.給与
FROM 従業員 AS e
INNER JOIN 部署 AS d ON e.部署 = d.部署コード
ORDER BY 給与 DESC;
-- 結果
社員ID | 氏名 | 部署名 | 給与
------- | -------- | -------- | --------
2 | 佐藤 花子 | 開発部 | 400000
1 | 田中 太郎 | 営業部 | 300000
3 | 斎藤 健太 | 人事部 | 250000
このクエリは、従業員 テーブルと 部署 テーブルを結合し、従業員の給与を降順で並べ替えています。
ポイント:
INNER JOINを使用して、従業員テーブルと部署テーブルを結合しています。ORDER BY句で、給与列を降順で並べ替えています。
応用:
- WHERE 句を追加して、条件に合致するデータのみを取得することができます。
- SELECT 句で取得する列を変更することができます。
- GROUP BY 句や HAVING 句を使用して、集計処理を行うことができます。
UNION と ORDER BY 以外で複数のテーブルからデータを取得し結合して並べ替える方法
サブクエリ
サブクエリを使用して、複数の SELECT クエリの結果を結合することができます。
SELECT *
FROM (
SELECT * FROM テーブル1
UNION
SELECT * FROM テーブル2
) AS t
ORDER BY 列名 ASC;
JOIN
JOIN を使用して、複数のテーブルを結合し、一つの結果セットとして扱うことができます。
SELECT
t1.列名1,
t2.列名2
FROM テーブル1 AS t1
INNER JOIN テーブル2 AS t2 ON t1.共通列 = t2.共通列
ORDER BY 列名 ASC;
このクエリは、テーブル1 と テーブル2 を 共通列 で結合し、列名1 と 列名2 を取得します。結合結果は 列名 の昇順で並べ替えられます。
CTE (Common Table Expressions)
CTE を使用して、複雑なクエリを複数に分けて記述することができます。
WITH t AS (
SELECT * FROM テーブル1
UNION
SELECT * FROM テーブル2
)
SELECT *
FROM t
ORDER BY 列名 ASC;
このクエリは、WITH 句を使用して t という名前の CTE を定義し、テーブル1 と テーブル2 の全てのデータを取得し、結合します。その後、t からデータを取得し、列名 の昇順で並べ替えます。
上記以外にも、CASE 式や GROUP BY 句などを使用して、複数のテーブルからデータを取得し結合して並べ替えることができます。
どの方法を使うべきか
どの方法を使うべきかは、状況によって異なります。
- データ量が少ない場合は、
UNIONやサブクエリが簡単で効率的です。 - データ量が多い場合は、
JOINや CTE が効率的です。 - 複雑な処理が必要な場合は、CTE が使いやすくなります。
sql ms-access sorting
