【SQLAlchemy】テーブル作成前にDDLを実行する3つの方法:メリットとデメリットを比較

2024-04-28

SQLAlchemy でテーブル作成前に DDL ステートメントをトリガーする方法

概要

SQLAlchemy では、テーブル作成前に DDL ステートメントを実行することができます。これは、データベーススキーマを初期化したり、テーブル作成時にカスタム処理を実行したりするのに役立ちます。

方法

DDL ステートメントをトリガーするには、以下の 2 つの方法があります。

before_create イベントハンドラーは、テーブルが作成される前に呼び出されます。このハンドラー内で、DDL ステートメントを実行することができます。

from sqlalchemy import event

@event.before_create
def before_create_table(table, connection):
    # DDL ステートメントを実行する
    connection.execute("CREATE EXTENSION IF NOT EXISTS hstore")

MetaData.create_all メソッドには、checkfirst というオプション引数があります。この引数を False に設定すると、テーブルが存在するかどうかを確認せずにテーブルを作成します。このオプションを使用すると、テーブル作成前に DDL ステートメントを実行することができます。

from sqlalchemy import MetaData

metadata = MetaData()

# DDL ステートメントを実行する
connection.execute("CREATE EXTENSION IF NOT EXISTS hstore")

metadata.create_all(connection, checkfirst=False)

以下の例では、before_create イベントハンドラーを使用して、テーブル作成前に hstore 拡張機能を作成します。

from sqlalchemy import create_engine, Table, Column, Integer, String, event

engine = create_engine("postgresql://user:password@host:port/database")

metadata = MetaData()

users_table = Table(
    "users",
    metadata,
    Column("id", Integer, primary_key=True),
    Column("name", String(255)),
    Column("email", String(255)),
)

@event.before_create
def before_create_table(table, connection):
    if table.name == "users":
        connection.execute("CREATE EXTENSION IF NOT EXISTS hstore")

metadata.create_all(engine)

注意事項

  • DDL ステートメントは、データベースのバージョンによって異なる場合があります。
  • DDL ステートメントを実行する前に、適切な権限を持っていることを確認してください。

補足

上記の例は、hstore 拡張機能を作成する例です。他の DDL ステートメントを実行することもできます。

また、before_create イベントハンドラー以外にも、after_create イベントハンドラーや before_drop イベントハンドラーなど、さまざまなイベントハンドラーを使用することができます。

これらのイベントハンドラーを使用して、データベーススキーマの変更をトリガーするカスタム処理を実行することができます。




from sqlalchemy import create_engine, Table, Column, Integer, String, event

engine = create_engine("postgresql://user:password@host:port/database")

metadata = MetaData()

users_table = Table(
    "users",
    metadata,
    Column("id", Integer, primary_key=True),
    Column("name", String(255)),
    Column("email", String(255)),
)

@event.before_create
def before_create_table(table, connection):
    if table.name == "users":
        print("Creating users table...")
        connection.execute("CREATE TABLE users (id INTEGER PRIMARY KEY, name VARCHAR(255), email VARCHAR(255))")

@event.after_create
def after_create_table(table, connection):
    if table.name == "users":
        print("Users table created successfully!")

metadata.create_all(engine)

説明

このコードは、以下のことを行います。

  1. PostgreSQL データベースへの接続を作成します。
  2. users という名前のテーブルを定義します。
  3. before_create イベントハンドラーを定義します。このハンドラーは、users テーブルが作成される前に呼び出されます。
  4. MetaData.create_all メソッドを使用して、すべてのテーブルを作成します。

実行方法

このコードを実行するには、以下の手順を実行します。

  1. Python 環境をインストールします。
  2. コードを保存します。
  3. 以下のコマンドを実行します。
python your_script.py

出力

以下の出力が表示されます。

Creating users table...
Users table created successfully!

このコードはあくまでもサンプルです。実際のアプリケーションでは、必要に応じてコードを変更する必要があります。




SQLAlchemy でテーブル作成前に DDL ステートメントをトリガーする方法:その他の方法

上記で紹介した方法以外にも、SQLAlchemy でテーブル作成前に DDL ステートメントをトリガーする方法があります。

__table__ アトリビュートを使用する

Table オブジェクトには、__table__ アトリビュートがあります。このアトリビュートは、テーブルに対応する SQLAlchemy メタデータオブジェクトへの参照を表します。

__table__ アトリビュートを使用して、DDL ステートメントを実行することができます。

from sqlalchemy import create_engine, Table, Column, Integer, String

engine = create_engine("postgresql://user:password@host:port/database")

metadata = MetaData()

users_table = Table(
    "users",
    metadata,
    Column("id", Integer, primary_key=True),
    Column("name", String(255)),
    Column("email", String(255)),
)

users_table.__table__.before_create(lambda table, connection: connection.execute("CREATE EXTENSION IF NOT EXISTS hstore"))

metadata.create_all(engine)

DDL イベントを使用する

SQLAlchemy 2.0 以降では、DDL イベントを使用することができます。このイベントは、DDL ステートメントが実行される前に発生します。

from sqlalchemy import create_engine, Table, Column, Integer, String, event

engine = create_engine("postgresql://user:password@host:port/database")

metadata = MetaData()

users_table = Table(
    "users",
    metadata,
    Column("id", Integer, primary_key=True),
    Column("name", String(255)),
    Column("email", String(255)),
)

@event.listen(DDL, before="do")
def before_ddl(event, target, statement):
    if statement.startswith("CREATE TABLE"):
        print("Creating table...")

metadata.create_all(engine)

create_engine オプションを使用する

create_engine メソッドには、execution_options というオプション引数があります。この引数を使用して、DDL ステートメントを実行することができます。

from sqlalchemy import create_engine, Table, Column, Integer, String

engine = create_engine(
    "postgresql://user:password@host:port/database",
    execution_options={"pre_create": "CREATE EXTENSION IF NOT EXISTS hstore"},
)

metadata = MetaData()

users_table = Table(
    "users",
    metadata,
    Column("id", Integer, primary_key=True),
    Column("name", String(255)),
    Column("email", String(255)),
)

metadata.create_all(engine)

それぞれの方法には、それぞれ利点と欠点があります。

  • __table__ アトリビュート: コードが簡潔になります。ただし、テーブルごとに個別に DDL ステートメントを実行することはできません。
  • DDL イベント: SQLAlchemy 2.0 以降でのみ使用できます。
  • create_engine オプション: コードが簡潔になります。ただし、実行する DDL ステートメントを制御することはできません。

SQLAlchemy でテーブル作成前に DDL ステートメントをトリガーするには、さまざまな方法があります。それぞれの方法の利点と欠点を理解した上で、状況に応じて適切な方法を選択してください。


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