【保存版】PostgreSQL: SERIAL型列でレコード挿入をスマートに!3つの方法徹底解説
PostgreSQL における SERIAL 型列を持つテーブルへのレコード挿入
このチュートリアルでは、SERIAL 型列を持つ PostgreSQL テーブルにレコードを挿入する方法を説明します。 SERIAL 型列は、自動的にシーケンス番号を生成し、プライマリキーとして使用される特別なデータ型です。
前提知識
このチュートリアルを理解するには、以下の知識が必要です。
- PostgreSQL データベースの基本的な概念
- SQL INSERT ステートメント
- SERIAL 型列
手順
- テーブルの作成
まず、users
という名前のテーブルを作成し、id
という名前の SERIAL 型列を含むようにします。
CREATE TABLE users (
id SERIAL PRIMARY KEY,
name VARCHAR(50) NOT NULL,
email VARCHAR(100) UNIQUE NOT NULL
);
- レコードの挿入
以下の INSERT ステートメントを使用して、users
テーブルにレコードを挿入できます。
INSERT INTO users (name, email)
VALUES ('John Doe', '[email protected]');
このステートメントは、name
列に 'John Doe'、email
列に '[email protected]' という値を持つ新しいレコードを users
テーブルに挿入します。
SERIAL 型列を使用すると、id
列の値は自動的に生成されます。 このため、id
列に値を明示的に指定する必要はありません。
以下の SELECT ステートメントを使用して、挿入したレコードを確認できます。
SELECT * FROM users;
このステートメントは、users
テーブル内のすべてのレコードを返します。
- SERIAL 型列は、プライマリキーとしてのみ使用できます。
- SERIAL 型列は、シーケンスを使用して値を生成します。 シーケンスの名前は、テーブル名に
_id_seq
という接尾辞を付加したものになります。 例えば、上記の例では、シーケンスの名前はusers_id_seq
になります。 - SERIAL 型列は、連続した整数を生成します。 重複する値は生成されません。
-- テーブルの作成
CREATE TABLE users (
id SERIAL PRIMARY KEY,
name VARCHAR(50) NOT NULL,
email VARCHAR(100) UNIQUE NOT NULL
);
-- レコードの挿入
INSERT INTO users (name, email)
VALUES ('Taro Yamada', '[email protected]'),
('Hanako Sato', '[email protected]'),
('Yuki Tanaka', '[email protected]');
-- 挿入されたレコードの確認
SELECT * FROM users;
説明
最初の部分は、users
という名前のテーブルを作成します。 このテーブルには、以下の3つの列があります。
id
: SERIAL 型のプライマリキー列。 自動的にシーケンス番号を生成します。name
: VARCHAR(50) 型の列。 ユーザーの名前を格納します。
2番目の部分は、users
テーブルに3つのレコードを挿入します。 各レコードには、名前とメールアドレスの値が含まれています。
Taro Yamada
さんのレコード:名前は 'Taro Yamada'、メールアドレスは '[email protected]'Hanako Sato
さんのレコード:名前は 'Hanako Sato'、メールアドレスは '[email protected]'
SERIAL 型列を使用しているため、id
列の値は自動的に生成されます。
- 挿入されたレコードの確認
3番目の部分は、users
テーブル内のすべてのレコードを選択します。 これにより、挿入された3つのレコードを確認できます。
出力
id | name | email |
----+------------+-----------------|
1 | Taro Yamada | [email protected] |
2 | Hanako Sato | [email protected] |
3 | Yuki Tanaka | [email protected] |
INSERT ... RETURNING
ステートメントを使用すると、挿入されたレコードのデータを取得できます。
INSERT INTO users (name, email)
VALUES ('Taro Yamada', '[email protected]')
RETURNING id, name, email;
このステートメントは、挿入されたレコードの id
、name
、email
列の値を返します。
DEFAULT VALUES を使用する
DEFAULT VALUES
を使用すると、列のデフォルト値を使用してレコードを挿入できます。
INSERT INTO users (name, email)
VALUES ('Taro Yamada', DEFAULT);
このステートメントは、name
列に 'Taro Yamada' という値を挿入し、email
列にはデフォルト値を挿入します。 テーブルの email
列にデフォルト値が設定されていない場合は、エラーが発生します。
INSERT ... SELECT
ステートメントを使用して、別のテーブルからレコードを挿入できます。
INSERT INTO users (name, email)
SELECT 'Taro Yamada', '[email protected]'
FROM other_table;
このステートメントは、other_table
テーブルから name
列と email
列の値を取得し、users
テーブルに挿入します。
PL/pgSQL を使用する
PL/pgSQL を使用して、より複雑なレコード挿入ロジックを実装できます。
CREATE OR REPLACE FUNCTION insert_user(name VARCHAR(50), email VARCHAR(100))
RETURNS INTEGER AS $$
BEGIN
INSERT INTO users (name, email)
VALUES ($1, $2);
RETURN LASTVAL();
END; $$ LANGUAGE plpgsql;
SELECT insert_user('Taro Yamada', '[email protected]');
この関数は、name
と email
という引数を受け取り、users
テーブルにレコードを挿入します。 関数は、挿入されたレコードの id
を返します。
どの方法を使用するかは、状況によって異なります。
- シンプルなレコード挿入の場合は、最初の方法がおすすめです。
- 挿入されたレコードのデータを取得する必要がある場合は、INSERT ... RETURNING ステートメントを使用します。
- テーブルのデフォルト値を使用する場合は、DEFAULT VALUES を使用します。
- 別のテーブルからレコードを挿入する場合は、INSERT ... SELECT ステートメントを使用します。
- より複雑なレコード挿入ロジックを実装する必要がある場合は、PL/pgSQL を使用します。
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