C#/.NETにおける非同期/待機型キャンセル可能なトランザクション範囲の破棄に関する包括的なチュートリアル

2024-05-25

C#/.NETにおける非同期/待機型キャンセル可能なトランザクション範囲の破棄方法

この問題を解決するために、TransactionScopeクラスには、DisposeメソッドとAsyncDisposeメソッドが用意されています。これらのメソッドを使用することで、トランザクションが完了またはキャンセルされたときに、TransactionScopeオブジェクトを適切にクリーンアップできます。

Disposeメソッドは、同期操作で使用されます。トランザクションが完了したら、Disposeメソッドを呼び出してTransactionScopeオブジェクトを破棄します。

using (var transactionScope = new TransactionScope())
{
    // トランザクションを実行
    try
    {
        // データベース操作を実行
        // ...

        // トランザクションをコミット
        transactionScope.Complete();
    }
    catch (Exception ex)
    {
        // エラー処理
        // ...

        // トランザクションをロールバック
        transactionScope.Rollback();
    }
}
using (var transactionScope = new TransactionScope())
{
    // 非同期操作を実行
    try
    {
        await Task.Run(async () =>
        {
            // データベース操作を実行
            // ...
        });

        // トランザクションをコミット
        transactionScope.Complete();
    }
    catch (Exception ex)
    {
        // エラー処理
        // ...

        // トランザクションをロールバック
        transactionScope.Rollback();
    }
}

キャンセル処理

非同期操作がキャンセルされた場合、AsyncDisposeメソッドが自動的に呼び出されます。しかし、Disposeメソッドが自動的に呼び出されるわけではないことに注意する必要があります。そのため、Disposeメソッドを明示的に呼び出す必要がある場合があります。

using (var transactionScope = new TransactionScope())
{
    var cancellationToken = new CancellationTokenSource().Token;

    try
    {
        // 非同期操作を実行
        await Task.Run(async () =>
        {
            // データベース操作を実行
            // ...
        }, cancellationToken);

        // トランザクションをコミット
        transactionScope.Complete();
    }
    catch (OperationCanceledException)
    {
        // キャンセル処理
        // ...

        // トランザクションをロールバック
        transactionScope.Rollback();
    }
    catch (Exception ex)
    {
        // エラー処理
        // ...

        // トランザクションをロールバック
        transactionScope.Rollback();
    }
    finally
    {
        // Disposeメソッドを呼び出して、TransactionScopeオブジェクトをクリーンアップ
        transactionScope.Dispose();
    }
}

C#/.NETで非同期/待機型コードを使用してトランザクションを実行する場合、TransactionScopeオブジェクトを適切に破棄することが重要です。DisposeメソッドとAsyncDisposeメソッドを使用することで、トランザクションが完了またはキャンセルされたときに、TransactionScopeオブジェクトをクリーンアップできます。




    単純な例

    using (var transactionScope = new TransactionScope())
    {
        try
        {
            // データベース操作を実行
            // ...
    
            // トランザクションをコミット
            transactionScope.Complete();
        }
        catch (Exception ex)
        {
            // エラー処理
            // ...
    
            // トランザクションをロールバック
            transactionScope.Rollback();
        }
    }
    

    非同期操作

    using (var transactionScope = new TransactionScope())
    {
        var cancellationToken = new CancellationTokenSource().Token;
    
        try
        {
            // 非同期操作を実行
            await Task.Run(async () =>
            {
                // データベース操作を実行
                // ...
            }, cancellationToken);
    
            // トランザクションをコミット
            transactionScope.Complete();
        }
        catch (OperationCanceledException)
        {
            // キャンセル処理
            // ...
    
            // トランザクションをロールバック
            transactionScope.Rollback();
        }
        catch (Exception ex)
        {
            // エラー処理
            // ...
    
            // トランザクションをロールバック
            transactionScope.Rollback();
        }
        finally
        {
            // Disposeメソッドを呼び出して、TransactionScopeオブジェクトをクリーンアップ
            transactionScope.Dispose();
        }
    }
    

    複数の操作

    using (var transactionScope = new TransactionScope())
    {
        try
        {
            // データベース操作1を実行
            // ...
    
            // データベース操作2を実行
            // ...
    
            // トランザクションをコミット
            transactionScope.Complete();
        }
        catch (Exception ex)
        {
            // エラー処理
            // ...
    
            // トランザクションをロールバック
            transactionScope.Rollback();
        }
    }
    

    ネストされたトランザクション

    using (var outerTransactionScope = new TransactionScope())
    {
        try
        {
            // 外部トランザクションを実行
            using (var innerTransactionScope = new TransactionScope())
            {
                try
                {
                    // 内部トランザクションを実行
                    // ...
    
                    // 内部トランザクションをコミット
                    innerTransactionScope.Complete();
                }
                catch (Exception ex)
                {
                    // エラー処理
                    // ...
    
                    // 内部トランザクションをロールバック
                    innerTransactionScope.Rollback();
                }
            }
    
            // 外部トランザクションをコミット
            outerTransactionScope.Complete();
        }
        catch (Exception ex)
        {
            // エラー処理
            // ...
    
            // 外部トランザクションをロールバック
            outerTransactionScope.Rollback();
        }
    }
    

    これらのサンプルコードはあくまでも一例であり、実際の状況に合わせてカスタマイズする必要があります。

    注意事項

    • トランザクション範囲は、常に適切に破棄されるようにする必要があります。
    • トランザクション範囲内でエラーが発生した場合、トランザクションはロールバックされる必要があります。
    • トランザクション範囲は、ネストできます。
    • 上記のコードは、あくまでも C#/.NET 6.0 を対象としています。他のバージョンを使用している場合は、コードを適宜変更する必要があります。
    • トランザクションは、データベース操作以外にも使用できます。
    • トランザクションは、パフォーマンスに影響を与える可能性があることに注意する必要があります。



      C#/.NETにおける非同期/待機型キャンセル可能なトランザクション範囲の破棄方法:その他の方法

      usingステートメントと非同期メソッド

      以下のコードは、usingステートメントと非同期メソッドを使用して、トランザクション範囲を破棄する方法を示しています。

      using (var transactionScope = new TransactionScope())
      {
          try
          {
              // 非同期メソッドを実行
              await ExecuteAsync(transactionScope);
      
              // トランザクションをコミット
              transactionScope.Complete();
          }
          catch (Exception ex)
          {
              // エラー処理
              // ...
      
              // トランザクションをロールバック
              transactionScope.Rollback();
          }
      }
      
      private async Task ExecuteAsync(TransactionScope transactionScope)
      {
          // データベース操作を実行
          // ...
      }
      

      async usingステートメント

      C# 8.0以降では、async usingステートメントを使用して、非同期/待機型リソースの破棄を自動化できます。以下のコードは、async usingステートメントを使用して、トランザクション範囲を破棄する方法を示しています。

      using var transactionScope = new TransactionScope();
      
      try
      {
          // 非同期操作を実行
          await Task.Run(async () =>
          {
              // データベース操作を実行
              // ...
          });
      
          // トランザクションをコミット
          transactionScope.Complete();
      }
      catch (Exception ex)
      {
          // エラー処理
          // ...
      
          // トランザクションをロールバック
          transactionScope.Rollback();
      }
      

      ConfigureAwait(false)メソッドを使用して、非同期操作のコンテキストを切り替えることができます。以下のコードは、ConfigureAwait(false)メソッドを使用して、トランザクション範囲のコンテキストで非同期操作を実行する方法を示しています。

      using (var transactionScope = new TransactionScope())
      {
          try
          {
              // 非同期操作を実行
              await Task.Run(() =>
              {
                  // データベース操作を実行
                  // ...
              }).ConfigureAwait(false);
      
              // トランザクションをコミット
              transactionScope.Complete();
          }
          catch (Exception ex)
          {
              // エラー処理
              // ...
      
              // トランザクションをロールバック
              transactionScope.Rollback();
          }
      }
      

      手動によるDispose呼び出し

      using (var transactionScope = new TransactionScope())
      {
          try
          {
              // 非同期操作を実行
              await Task.Run(async () =>
              {
                  // データベース操作を実行
                  // ...
              });
      
              // トランザクションをコミット
              transactionScope.Complete();
          }
          catch (Exception ex)
          {
              // エラー処理
              // ...
      
              // トランザクションをロールバック
              transactionScope.Rollback();
          }
          finally
          {
              // Disposeメソッドを呼び出して、TransactionScopeオブジェクトをクリーンアップ
              transactionScope.Dispose();
          }
      }
      
        • 上記の方法は、あくまでも参考例です。実際の状況に合わせて、適切な方法を選択してください。

          c# .net database


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