保存前に文字列を正しくフォーマット:Android SQLiteにおける特殊文字エスケープ

2024-05-09

Android の SQLite で特殊文字をエスケープする方法

Android アプリ開発において、SQLite データベースはデータ保存に広く使用されています。しかし、SQLite で使用すると特殊な意味を持つ文字(特殊文字)は、思わぬ動作を引き起こす可能性があります。そこで、特殊文字をエスケープすることで、意図したとおりにデータを変換し、SQL クエリが正しく実行されるようにする必要があります。

特殊文字とは?

SQLite で特殊文字とみなされるのは、次の種類があります。

  • シングルクォート(')
  • バッククォート(`)
  • バックスラッシュ(\)
  • セミコロン(;)

これらの文字は、クエリの一部を表すためにも使用されるため、データベースに保存する際にはエスケープする必要があります。

特殊文字をエスケープするには、バックスラッシュ(\)を使用します。エスケープする方法は次のとおりです。

  • シングルクォートをエスケープするには、\ と入力します。

たとえば、以下の名前を含むレコードを SQLite データベースに保存する場合、名前フィールド内のシングルクォートをエスケープする必要があります。

name = 'O'Brien'

エスケープ後は次のようになります。

name = 'O''Brien'

Android コードでのエスケープ

Android アプリ開発において、SQLite データベースで特殊文字をエスケープするには、ContentValues クラスを使用できます。ContentValues クラスは、キー - 値ペアとしてデータを格納するオブジェクトです。

次のコード例は、ContentValues オブジェクトを使用して、エスケープされた名前とアドレスを持つレコードを作成する方法を示しています。

ContentValues values = new ContentValues();
values.put("name", "O'Brien");
values.put("address", "123 Main St.");

// データベースにレコードを挿入
db.insert("contacts", null, values);

上記コードでは、name フィールドの値には O''Brien が設定されています。これは、シングルクォートがバックスラッシュでエスケープされているためです。

Android の SQLite で特殊文字をエスケープすることは、データの整合性を保ち、予期せぬ動作を回避するために重要です。バックスラッシュ (\) を使用して特殊文字をエスケープすることで、データベースに保存する前に文字列を正しくフォーマットすることができます。

ご参考になりましたでしょうか?




この節では、AndroidでSQLiteデータベースで特殊文字をエスケープする方法を実演するサンプルコードを提供します。

データベースの設定

まずは、アプリで使用するデータベースを作成し、テーブルを作成します。以下のコード例は、"contacts" という名前のテーブルを作成し、"name" と "address" という 2 つの列を持つことを示します。

public class DatabaseHelper extends SQLiteOpenHelper {

    public static final int DATABASE_VERSION = 1;
    public static final String DATABASE_NAME = "contacts.db";

    public DatabaseHelper(Context context) {
        super(context, DATABASE_NAME, null, DATABASE_VERSION);
    }

    @Override
    public void onCreate(SQLiteDatabase db) {
        String CREATE_TABLE_SQL =
                "CREATE TABLE contacts (" +
                        "id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT, " +
                        "name TEXT NOT NULL, " +
                        "address TEXT)";
        db.execSQL(CREATE_TABLE_SQL);
    }

    @Override
    public void onUpgrade(SQLiteDatabase db, int oldVersion, int newVersion) {
        // データベースのアップグレード処理
    }
}

データの挿入

次に、ContentValues クラスを使用して、特殊文字を含むレコードを作成し、データベースに挿入します。

ContentValues values = new ContentValues();
values.put("name", "O'Brien");
values.put("address", "123 Main St.");

SQLiteDatabase db = databaseHelper.getWritableDatabase();
long rowId = db.insert("contacts", null, values);
db.close();

データベースからレコードを取得するには、Cursor クラスを使用します。

String sql = "SELECT * FROM contacts WHERE name = ?";
String[] args = new String[] {"O'Brien"};

SQLiteDatabase db = databaseHelper.getReadableDatabase();
Cursor cursor = db.rawQuery(sql, args);

while (cursor.moveToNext()) {
    String name = cursor.getString(cursor.getColumnIndex("name"));
    String address = cursor.getString(cursor.getColumnIndex("address"));

    Log.d("TAG", "Name: " + name + ", Address: " + address);
}

cursor.close();
db.close();

このコードでは、name フィールドが O'Brien に一致するレコードを取得し、ログに名前と住所を出力します。

データベース内のレコードを更新するには、update() メソッドを使用します。

ContentValues values = new ContentValues();
values.put("name", "O'Brien-Smith");

String whereClause = "name = ?";
String[] args = new String[] {"O'Brien"};

SQLiteDatabase db = databaseHelper.getWritableDatabase();
int rowsAffected = db.update("contacts", values, whereClause, args);
db.close();

このコードでは、name フィールドが O'Brien に一致するレコードの name フィールドを O'Brien-Smith に更新します。

String whereClause = "name = ?";
String[] args = new String[] {"O'Brien-Smith"};

SQLiteDatabase db = databaseHelper.getWritableDatabase();
int rowsAffected = db.delete("contacts", whereClause, args);
db.close();

上記サンプルコードは、Android SQLiteにおける特殊文字エスケープの 基本的な実装を示します。 状況に応じて、ご自身のアプリに合わせて適宜コードを修正してください。




Android SQLite で特殊文字をエスケープする方法: 他の方法

上記で紹介したサンプルコードは、ContentValues クラスを使用した方法に特化していました。ここでは、Android で SQLite データベースで特殊文字をエスケープするその他の方法を紹介します。

PreparedStatement クラスは、クエリのパラメータを安全にバインドする機能を提供します。これにより、手動で文字列をエスケープする必要性がなくなり、SQL インジェクションなどの脆弱性を回避することができます。

String sql = "INSERT INTO contacts (name, address) VALUES (?, ?)";

SQLiteDatabase db = databaseHelper.getWritableDatabase();
PreparedStatement statement = db.compileStatement(sql);

statement.setString(1, "O'Brien");
statement.setString(2, "123 Main St.");

statement.execute();
statement.close();
db.close();

このコード例では、PreparedStatement クラスを使用して、エスケープ処理を内部的に行うクエリを実行しています。

単純置換を使用すると、特定の文字を他の文字に置き換えることができます。

String name = "O'Brien";
String escapedName = name.replace("'", "''");

ContentValues values = new ContentValues();
values.put("name", escapedName);
values.put("address", "123 Main St.");

// データベースにレコードを挿入
db.insert("contacts", null, values);

このコード例では、String クラスの replace() メソッドを使用して、name 変数内のすべてのシングルクォート (') を 2 つのシングルクォート ('') に置き換えています。

正規表現を使用すると、より複雑な文字列処理を行うことができます。

String name = "O'Brien";
String escapedName = name.replaceAll("'", "''");

ContentValues values = new ContentValues();
values.put("name", escapedName);
values.put("address", "123 Main St.");

// データベースにレコードを挿入
db.insert("contacts", null, values);

サードライブラリを使用

Android 向けの SQLite ライブラリは多数存在し、その中には特殊文字エスケープ機能を内蔵しているものがあります。代表的なライブラリとして、GreenDAOSugarORM などが挙げられます。

これらのライブラリを使用すると、複雑なクエリやデータ操作をより簡単に処理することができます。

Android で SQLite データベースで特殊文字をエスケープするには、さまざまな方法があります。それぞれの方法には利点と欠点があり、状況に応じて最適な方法を選択します。

上記で紹介した方法は、あくまでも参考です。状況に合わせて、ご自身のアプリに最適な方法を選択してください。


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